mixiユーザー(id:2473187)

2019年03月30日04:15

154 view

なんかアニメ業界を象徴している作品に思えました

「ヤマト2202」続編の製作決定!今秋には初のコンサートも開催
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=86&from=diary&id=5558940

TV版を最後まで見ましたが、正直「愛の戦士たち/ヤマト2」とは似て非なる作品に思えました。

私は今の技術で「愛の戦士たち/ヤマト2」をリファインしてくれるものと期待していましたが、正直裏切られました。

時間断層という前の「愛の戦士たち/ヤマト2」には影も形もなかった設定が存在し、艦隊をいきなり大量生産するという、荒唐無稽にしか思えない展開を行ったかと思えば、最終話でそれをなくしてしまうというよくわからない展開。。。

最近の旧作のリメイクはCG技術などが発展しているため、昔の実写作品のように見ただけで失笑してしまうような作品はほぼなくなったのはいいのですが、いちおう表向きは旧作をなぞっているように見せて、元の作品にはないスタッフの意匠を付け加えて実質的に別作品にしている作品が多いように思えます。

ヤマトは当然ながら大作アニメとして金のかけられる作品で、いろんなクリエイターやアニメ業界の方が関わる作品です。
関係者が自分たちのこだわりを「愛の戦士たち/ヤマト2」に付け加えてしまって、見る前は表向きは「愛の戦士たち/ヤマト2」のリファインに見えるものの、実際に見るとよくわからない展開が続出し、挙句の果てに「愛の戦士たち/ヤマト2」の放送当時のSF作品の基準でもありえないだろうと思われる展開まで続発する有様。
(例えば、宇宙船から落下する森雪を古代が戦闘機の風防を空けて受け止めたり、戦艦の艦橋に機動兵器が突入し、誰がどう見ても普通に攻撃すればいいと思うのに、いきなり搭乗員が機動兵器から降りて、敵と一対一の格闘戦を行う展開など)

おそらく「愛の戦士たち/ヤマト2」のスタッフにとって、「愛の戦士たち/ヤマト2」は自分たちのこだわりをどちらかというとアニメを積極的に見ない一般の人に見てもらえる作品でしかないのでしょう。

それならば勝手にやってくださいとしかいいようがありません。

タイトルで書いたように、私にとって「宇宙戦艦ヤマト2202」は、今はキッズ向けアニメ以外では高視聴率を得られない厳しい環境に置かれたアニメ業界において、どちらかというとアニメを積極的に見ない一般の人にも作品を見てもらえることが予想できるので大金が動き、その結果アニメスタッフのこだわりを見てもらえる作品。つまり、アニメ業界とそれを取り巻く環境が新作ヤマトの地球だとすると、リメイク版宇宙戦艦ヤマトシリーズという作品自体が「地球」を救う「宇宙戦艦ヤマト」のように見えました。
(分かりにくいかもしれませんが、その時は済みません)

作画能力を始めとする技術力は「愛の戦士たち/ヤマト2」のそれとは比較にならないくらい優れているのに、実際の作品はあまり面白くなかったのが非常に残念です。

宇宙戦艦ヤマトの新作をつくれば旧作のファンを中心に人気が得られることが分かっていますから、それなりのお金が動きます。
宇宙戦艦ヤマトの新作が続くのは当然の成り行きかもしれません。

最後に一言言わせてもらえるなら、「宇宙戦艦ヤマト2202」を大局的に見られるプロデユーサーがいれば、変なこだわりをアピールする方の暴走を止められたと思うので、よかったなと思いました。
2 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2019年03月>
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31