顔面神経麻痺日記5 変化しない症状
※私の思い込み、聞き違いがあるかもしれません。
責任は負いかねますので実行される際は各自確認なさってください。
3月21日(祝)(4日目)
7:30起床。昨日の鍼灸のせいかぐっすり眠ることができた。
ただ、耳の後ろ側が少しボーっとしている症状が追加された。
また、後頭葉あたりが僅かにドンと重い。これは、まだ寝起きだからかもしれない。
連れ合いは出勤日の毎朝にはハイドンのピアノ協奏曲のＣＤを掛ける。
ミケランジェリの演奏だ。
彼のクリアでピンとしたピアノが左耳で少しこもった感じに聞こえる。
少しだけ左耳が強く鼻をかんだ後のような痛みがある。耳の周りに疱疹はない。
舌は歯で噛んだり手で摘まんでみても左右でそれほど感触は変わらないが、
やっぱり膜が張った感じがある。
洗面台で口をゆすぐと、やっぱり水が漏れてしまうので、
手で唇をつまんでゆすいだ。これは良い手だぞ。
掌で顔を覆ってみる。麻痺している左側は体温が冷たい様だ。
左手に水が着いた。左目の涙腺から漏れた涙が触れたようだ。
麻痺で制御ができないのだろう。
左側の唇を指で摘まむ。左側は摘ままれているのは感じるのだけれど、
ブヨっとした感じ。
耳たぶを触る。これは左右変わらない。良かった。
鏡に写った自分に向かってイ〜っとしてみる。左側の口が全く拡がっていない。
鼻の穴ををヒクヒクさせても左側は動かない。
左側の眉毛も動かない。
スタートレックのＭｒ．スポックの眉上げ。あれが左側だけできない。
左側だけ、全体に下方に崩れたるんだ感じ。
瞬きも早くできずサーボモーターで駆動しているごときにゆっくり昇降している様で、
まるで、アンドロイドみたいに無表情になっている。
投薬開始より今日で2日目だが、麻痺症状はむしろ進んでいるのではないか。
本当に治るのか。気持ちが暗くなる。
最悪左目の瞬きができないと、オートバイに乗れなくなってしまうな。
まぁ眼鏡をしてでも乗るのだろうけれど。
朝食のフルーツとパンを食べる。
咀嚼はできるしの見込めるのだけれど、左側の頬っぺたと歯茎の間に
パンの食べかすが溜まってしまう。舌の先でぐるりと取り出して飲み込む感じ。
麻痺になってから食事が汚らしくなってしまって、とても憂鬱だ。
重度身心障害の方の食事の話を聞いたことがあったが、
彼らもこんな悔しい思いをしているのだろう。
プレドニン錠5mgを6錠、ゾビラックス錠200mg4錠、
メチコバール錠500ug1錠、トリノシン顆粒10%１包を服用。
今朝は投薬３日目なので、ステロイドの量が8錠から6錠に減る。
その割に顔面麻痺の症状に改善は見られない。
というより、唇の麻痺感は少し多くなり、
左内耳が少しだけ痛む。オーディオの音は明らかに高域の感度が落ちている。
治らないんじゃないのか？大丈夫なのか？効いているのかこの薬？
ふぅ。本当に自分勝手なものだ。呆れてしまう。
これだけの症状で薬を飲んでパッと効いて治ってしまったら、
それは飛んでもなく恐ろしい薬に決まっています。
発症していなかったらサラリと云いのけていたに違いないのです。
ちょっと気を取り直して検索してみました。便利な世の中ですね。ＩＴ様様です。
薬物顔面神経麻痺に対する薬剤効果の実験的検討
（愛媛大学医学部耳鼻咽喉科学教室） ***********
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibirin1925/77/5/77_5_1241/_pdf
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibirin1925/78/12/78_12_2883/_pdf
ステロイドは神経線維の変性をひきおこす炎症、
浮腫を強力に抑制する薬理作用をもっつとされており、
顔面神経麻痺に対する第1選択剤として臨床上広く使用されている。
とくに顔面神経麻痺の半数以上を占めるBell麻痺において、
本剤が有効であったとする報告が多数みられている。
実験には、体重に比し顔面神経幹が太く、
手術操作を加えるのが容易なモルモットが選ばれた。
メコバラミン投与群には、メチコバールを1000μg/�圓魍崙�で筋注し、
ステロイド投与群には、デポ・メドロールを20mg/�圓魍峠偽效蹐靴拭�
圧迫後瞬目反射が完全に陽性になるまでの日数は、
ステロイド投与群では5日から19日までの平均10.2日、
メコバラミン投与群では6日から14日までの平均9.8日、
併用投与群では4日から18日までの平均9.3日であった。
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私は、ステロイドとメチコバールを服用し、3日目になります。
上記実験はモルモットによるものですが、
まだ、回復症状は見られない時期なのかもしれません。
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