アリアンロッドのコツ2回目(ふぃあ通2019年2月の「鈴吹太郎のGM講座」まとめ)

FEARが毎月配信しているWEBラジオ「ふぃあ通」(http://www.fear.co.jp/radio/fearradio.htm)に「鈴吹太郎のGM講座」というコーナーがある。
鈴吹社長が講師となり、きくたけ先生やゲストの方を交えてGM講座をするコーナーだ。

ここ数回は個別ゲーム特集。
今回は早くも第二回の「アリアンロッド」(苦笑)。
レガシーガイド出たし、久保田先生がゲストだからかな。

いつも通り社長がお便りから質問を厳選。

●質問1「キャンペーンで遊んでいて、アコライトがお休みしてしまった。回復役不在の時にどうしたらいいでしょうか？」
きくたけ先生「アリアンはクラスで役割が分かれているので、こういうことはよく起こる」
きくたけ先生「でも、『欠けた面子でやるのも楽しい』。役割がはっきりしてるから、いないときにそれをどうフォローするかを考えるのが楽しい」
きくたけ先生「ただ、GMは詰まないように考えないといけない」
久保田先生「ポーション多めに渡すとか」
きくたけ先生「戦士がいないから物理攻撃しかきかない敵は出さない、とか」
きくたけ先生「とにかく、それによって発生するトラブル含めてまるごと楽しもうぜ、とPLに最初に告知してセッションをする」

久保田先生「臨時のNPCを出してヒールだけしますよ、とする」
久保田先生「持ち回り制のGMとかなら、欠席したキャラクターをみんなで動かす(笑)」
久保田先生「ただこれは、そのキャラクターが大変なことになることもあるので注意(笑)」
きくたけ先生「アンケートとりましょう。それやって欠席したキャラクターが大変なことになった人？」
きくたけ先生、久保田先生、社長「「「はーい」」」
これに一同爆笑。
久保田先生「ま、まあ事故はやっぱりある(笑)。ただ死んだことにしちゃうとあれなので」
久保田先生「怪我とか、そうして次のシナリオで救うとか。キャンペーンだったら『実は生きていた』とかも燃える展開」


●質問2「回避特化のPCとそうでないPCの回避値に差が開きすぎている。そんなときクライマックスの戦闘のバランスはどうとる？」
きくたけ先生「『誰を攻撃するかはランダムで決めよう』ってダイスでターゲットを決めるとか」
社長「回避特化の人って狙われないとがっかりするよね？」
きくたけ先生「そういうときは演出を入れます」
きくたけ先生「もし回避特化の人を狙って外れたら『なんという速さだ。だが、こうやればどうなるかな？』と他のキャラクターを狙う」
きくたけ先生「『回避特化のお前が、かばわず仲間をどう守る？』みたいに」
久保田先生「回避特化の人は避けるのが嬉しい。だから1回でも狙って回避できれば、満足する事が多い」

社長「強いPCに対してGMが勝とうとしない。それが重要。GMは負けてなんぼの商売。負けっぷりのいい仕事が重要」
社長「回避特化のPCには攻撃して回避させてあげる。これがGMの仕事」

久保田先生「もしデータが最初からわかってる場合は、簡単なのは2種類の敵キャラを出す」
久保田先生「シナリオ的な理由をつけつつ、こっちのボスは回避型、こっちのボスはそれ以外、とかで戦う」

社長「アリアンはよくできたシステムで、シナリオ1回だけクリティカル系の特技があるので、それで1回だけは回避させない、とかもできる」


●質問3「パーフェクトスキルガイドが売ってない」
一同苦笑い。
久保田先生「電子版出てます！(苦笑)」
社長「編集部にお手紙出すと、増刷も早くなります！」


まとめは以上。
質問1は結構切実よね。
フィロスも昔無印時代にGM持ち回りでキャンペーンしてるときとかに
「おいおい、今日アコいないのかよ？」とか「あれ、今日シーフなし？　ダンジョンなんだけど、、、」とかよくあった。
まあでもカジュアルな仲間のセッションだったのでげらげら笑いながら楽しんでた記憶があるなー。
最近だと、面子が揃わないときはメインのシナリオじゃなくてミニゲームとかやっちゃうからなぁ。
まあ、それはそれで「面子が足りないことを楽しむ」と言えるのか。

質問2は、アリアンロッドで特に話題になることが多い印象。
回避特化は「1回だけそいつ狙って、次からは他PC」作戦使えるんだけど、防御特化のカバーキャラだと面倒なのよね(苦笑)。
防御抜けない攻撃力だとPCが圧倒的に勝っちゃうし、防御をぶちぬく貫通攻撃だと防御PCが無意味になってかわいそうだし。。。
まあでも社長の言ってる「シナリオ数回、●●不可のギミック」ていうのが有効なのかな。
普段はカバーリングで気持ちよくさせておいて、ここぞというところでカバーリングできない攻撃をぶっぱなす。

あとフィロスのいる面子だとみんなGM経験が増えてきたので、こういうGMの苦労もわかってくれる仲間が多い。
防御特化PCに対して貫通を撃っても「ふふふ、まあ、それを使わせた時点で俺の勝ちだよね」みたいな優越感に浸ってくれる。
……多分(苦笑)。


さて、次回は「この素晴らしい世界に祝福をRPG」。
ただ、ゲストは原作者さんではない作家さんらしいぞ！