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2019年03月16日20:39

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小川彩佳『NEWS23』決定の裏で『報道ステーション』がまた“政権批判排除”人事! 加計、辺野古取材で活躍のアナを追放

 今月末でテレビ朝日を退社し、4月からフリーとなる小川彩佳アナウンサー。7月からは『NEWS23』(TBS)のキャスターに就任するのが決定的になっており、『報道ステーション』で見せたリベラルでジャーナリスティックな視点からの報道に期待が集まっている。

 だが、その一方で、小川アナに逃げられたテレビ朝日はまたも露骨なリベラル、政権批判排除人事を発表した。小川アナが務めてきたAbemaTV『AbemaPrime』司会進行の後任に、平石直之アナウンサーを充てるというのだ。

 平石アナは『スーパーJチャンネル』のリポーターや『やじうまテレビ!』のメインキャスター、『報道ステーション SUNDAY』のサブキャスターなどを務めてきた人物で、2004年にはニューヨーク支局特派員としてアメリカ大統領選を取材しており、現在は『報ステ』でフィールドリポーターを担当。現場主義の取材には評価も高かった。

 たとえば、昨年6月、大阪北部地震が起きた翌日に突然おこなわれた加計学園・加計孝太郎理事長の会見。地震翌日のうえ、開始2時間前のアナウンスで多くの東京メディアが物理的にたどり着くことができなかったなか、平石アナはじめ『報ステ』取材班は前日から大阪北部地震の取材に当たっていたため岡山市に急行。会見開始前に加計学園本部に到着したのだが、対して加計学園側は地元の記者クラブ加盟社しか会見場に入れないとして取材班を門前払い。しかし、平石アナらは記者を排除しようとする加計学園関係者に食らいつき、「重要なことはすべて理事長判断」という加計学園がいかにトップダウンの組織であるかを浮き彫りにするコメントを引き出してみせた。

 また、平石アナは沖縄の現場も取材。2016年7月、安倍政権が参院選翌日から高江のヘリパッド建設工事現場に資材搬入を再開させるという卑劣な動きに出た際、平石アナは高江のヘリパッド建設に反対する市民が警察によって強制排除される模様をレポート。2017年10月には、高江で米軍ヘリが民間地で炎上・大破した事故も取材し、不安に怯える住民の声を伝えた。

 そして、記憶に新しいのは、昨年12月14日に辺野古新基地建設工事で海に土砂を投入したときのことだ。平石アナは現地取材をおこない、同夜放送の『報ステ』で、かなり熱のこもった口調で現地の空気をこうレポートした。

「工事現場そのもので言いますと、予定通り、それこそ粛々と進められていたんですが、現場周辺でいうと、反対している人たちに諦めるという空気はほとんど感じられませんでした」
「沖縄の人はまだ、まったく諦めていません。きょうもはじめて抗議に参加したという若者もいました」

 さらに、同日の放送では、平石アナは新基地建設予定地に存在する軟弱地盤の問題をスタジオ解説。バケツに自ら手を突っ込んで再現実験までしてみせるなどわかりやすく視聴者に伝えた。

 硬派で、なにより取材力が買われていた平石アナ。にもかかわらず、『報ステ』を降板し、現地取材モノが少ない『AbemaPrime』の、しかもスタジオの番組進行役に回される──。

 これは、小川アナとまったく同じパターン、『報ステ』の“政権批判排除”人事ではないか。

 小川アナのケースもまさにそうだった。小川アナは東日本大震災の直後、古舘伊知郎キャスター時代の2011年4月から2018年9月まで『報ステ』でサブキャスターとして出演していたが、たんなる「添え物」でなく、社会問題への強い関心とジャーナリスティックな視点をもち、取材にも積極的に出かけ、つねに弱者の立場に立ち要所要所で的確なコメントを発し、時を経るごとに存在感を増していった

 しかも、政権に不正や問題が起きると臆することなく厳しい発言もしていた。安倍首相が生出演した際も、メインキャスターの富川悠太アナやコメンテーターの後藤謙次が攻めあぐねるなか、厳しい質問を投げかけ、安倍首相を憮然とさせたこともある。

 ところが、政権に忖度する早河洋会長率いるテレ朝は『報ステ』の骨抜きリニューアルを敢行。昨年7月には番組のチーフプロデューサーを“早河会長の子飼い”とも指摘されている桐永洋氏に交代し、それによって『報ステ』は従来の政権批判や権力監視の報道がかなりなりを潜め、当たり障りのないスポーツニュースなどをメインに扱うように。同年10月からは早河会長のお気に入りである徳永有美アナをキャスターに抜擢し、もの言うアナウンサーだった小川アナを同番組から追い出してしまった。

 その上、小川アナの異動先は、ネトウヨ論客も多数出演する『AbemaPrime』という嫌がらせのような人事。小川アナが支持を集めたのはジャーナリスティックでリベラルなスタンスだったにもかかわらず、なぜかテレ朝は番組でコスプレをさせたり、露出多めの衣装でドラマに出演させたり、とセクハラまがいの扱いも繰り返していた。小川アナが『AbemaPrime』の番組進行役就任からわずか半年で番組の卒業と退社を決めたのも、無理からぬ話だった。

 そして、今度は現場取材でひとり気骨を見せてきた平石アナが、『報ステ』から『AbemaPrime』に移されるとは──。

「平石アナは取材熱心で現場スタッフからも評価を受けていたのに、それをネットテレビで番組進行役をさせようというのだから、それくらい局の上層部は少しでも『報ステ』の政権に批判的な報道を抑え込もうとしている。しかも、上層部はAbemaTVをそういうジャーナリスティックな思考をもつスタッフを“骨抜き”にする場所と考えているフシもあるんです。実際、『モーニングショー』でズバズバと安倍政権批判をおこなう玉川徹氏も、以前、AbemaTVの番組に異動させられそうになったことがある」(テレ朝番組制作スタッフ)

 それでなくても現在の『報ステ』は、スポーツや天気の話題にばかり時間を割き、月〜木曜担当のコメンテーターである後藤謙次氏が政権の問題点に切り込む程度。安倍応援団の野村修也氏がコメンテーターを務める金曜日にいたっては、もはや“報ステとは別物”状態だ。それが同番組の“最後の良心”だった平石アナまでいなくなるとなれば、一体『報ステ』はどうなるのか。ともかく、報道番組としては、小川アナの新『NEWS23』に大きく水をあけられてしまうことになりかねないだろう。
(編集部)

https://lite-ra.com/2019/03/post-4608.html
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