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2019年03月14日23:15

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xFIP-の意義?

セイバーメトリクスにはFIP(fielding independent pitching 与四死球、奪三振、被本塁打による投手評価)という指標があることをご存知でしょうか?

算出方法は、FIP=(13×被本塁打+3×(与四球−故意四球+与死球)−2×奪三振)÷投球回+定数 
※定数=リーグ全体の[失点率−{13×被本塁打+3×(与四球−故意四球+与死球)−2×奪三振}÷投球回]
守備の関与しない与四球・奪三振・被本塁打という3つの項目から、守備から独立した失点率を推定・評価した指標。

本塁打以外の打球が安打になるかどうかは運の要素が大きいとする考え方に基づき、投手の成績を独立して評価するために用いられるという考え方で、これを一歩進めたものがxFIPです。

算出方法は、xFIP=(13×リーグ全体のフライに占める本塁打の割合×外野フライ+3×(与四球−故意四球+与死球)−2×奪三振)÷投球回+定数
※定数=リーグ全体の{失点率−(13×リーグ全体のフライに占める本塁打の割合×外野フライ+3×(与四球-故意四球+与死球)−2×奪三振)÷投球回}
被本塁打による揺らぎを補正したFIP。

統計的な研究により、投手の外野フライに対する本塁打の割合は長期的には一定の割合に収束するとされる。

この性質に基づき、外野フライに一定の割合の本塁打を見込んでFIPを計算するのがxFIPである。

絶対数が少なく揺らぎが大きい被本塁打の影響を排除して投手の実力を評価することができる。

xFIP-はリーグ平均の投手と比較してどれくらい優秀かを示したもので、リーグの平均値を100として、低いほど優秀というものです。


この考え方で去年の巨人投手陣の順位を付けると以下の通りとなります。
1 菅野    76
2 マシソン  76
3 ヤングマン 77 
4 畠     79
5 カミネロ  79
6 中川    89
7 メルセデス 93
8 谷岡    97
9 山口俊   98
10 澤村    99

被本塁打の多い投手は不利なので、上原は17位(107)、被本塁打16本の吉川光は19位(111)と低く評価されてしまっています。

中川や谷岡のファンの方には失礼な表現になりますが、現実には敗戦処理的に起用されている中川や谷岡の方がxFIP-では上原や吉川光より評価が上?ということになってしまいます。

この算出基準だと被本塁打が多い投手が不利なので、一発を食わないことが求められるクローザー向け指標とも解釈できますが、xFIP-では優秀な評価をされている畠をクローザーに推す声があまりないですし、それでは巨人が上原と再契約したのは何故?と思えてきます。

個人的には投手の優秀さを見るときはxFIP-より防御率の方を使いたくなりますが、xFIP-派の方の意見も聞いてみたいです。
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