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2019年03月03日22:29

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ステージ・シネマ コレクション vol.1『テイク・ミー・アウト 2018』

2/15(金) DDD 青山クロスシアターへ行ってきました。

フォト


去年、せっかく再演して、かなりの回数を上演したにも関わらず、
spiさんの出演舞台を見てなくて、ちょっと落ち込んでいましたが、
幸い、映像で見る機会があるのを知り、行ってみました。

作品の詳細は、こちら…
http://www.takemeout-stage.com/

大きなスクリーンで見るから、臨場感もあって、良かったです。

「ジャージーボーイズ」でも思ったけど、藤田さんの舞台って、舞台が印象的。
というか、殆ど装置らしいものはないんだけど、空間の仕切りを感じられるようになってた。
観客が、色々な視点で見る事が出来るように考えられてるなぁ〜と思う。
だから、一瞬たりとも飽きる事がない。

それにしても、語り手である味方さんのセリフ量は、ハンパじゃなかった目
そして、キッピーというキャラクターが、チームの人間関係の均衡を保っているような気がした。

一方、栗原さん演じるシェーンは、生まれ育った環境の及ぼす影響を考えさせられる。
育った環境では当たり前だった事が、世の中でもそうだとは限らない。
とはいえ、何の疑問もなく、根付いた考え方をそう簡単に変える事はできないとも思えた。
自分とは違う考え方や生き方を受け入れるには、それこそ必死で努力しないといけない。
そんな彼が、得意の野球だけに、人生をかけていただけに、やり切れない。

章平さん演じるスタープレーヤーのダレン。
なんていうんだろう…とても、人気者で人格者でもあるんだろうけど、
何不自由なく生きてきたであろう人の持つ、良くも悪くも尊大な部分に、時々イラっとした。
親友だと思っていたデイビーの一言で、自分がゲイだと自ら世間に公表したのに、
デイビー自身は、そんなつもりで言ったわけではなく、むしろ公表した事を非難し、
ダレンが自分への思いを告白した事も、否定した時、一番ショックだっただろうなぁ。

唯一、違うチームの役で、それほど出番が多いわけでないけれど、
spiさんは、インパクトのある役だったし、ある意味キーマンでもあるんですね。
ダレンに、自分を解放するように促すのが、一体どういうつもりだったんだろう。
薄々自分への好意をわかっていた上だったと思うけれど、
公表するとは夢にも思わなかったんだろうなぁ。
spiさんのダレンのセリフには、うなずける部分があった。
夢を売る仕事だから、本当の自分自身をさらけ出す必要がないって事。
仕事をプロらしくする事に影響を与える事は見せるべきじゃない、見せる必要はない。
あのシーンを演じるspiさんが、怖かった…
なんだか全否定されてるダレンが気の毒に思えるほど…

そのあとにおきたできごとに、だれんはせきにんをかんじたようには、あまり見えなかった。
ボールを投げたのは、シェーンだったけれど、きっかけを与えてる気がして…

玉置さん演じるダレンの会計士であるメイソンは、
野球というスポーツへの考え方や見方が、とても新鮮で、「なるほどなぁ〜」と思った。
ダレンとの距離感が、つかず離れずで、常に謙虚で、野球以外の職種だからこそ
ダレンも、居心地がよかったんだろうなぁと思った。

とっても濃厚な空間を味わいながら、色々と考えさせられたお芝居でした。
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