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2019年02月25日22:20

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奇想の系譜展 を観てきました。

奇想の系譜展を観てきました。

伊藤若冲の人気の高さは
その人だかりの多さで相変わらず群を抜いていました。

「乗興船(ジョウキョウシュウ)」の、
凛としながら風情のある雰囲気や、
ルドゥーテさんにも見せてあげたい様な「糸瓜群虫図」、
何より、「河豚と蛙の相撲図」には参りました。


長沢芦雪の「猿猴弄柿図」の
柿をGetしたお猿さんの得意げなこの表情!

彼の作品では、「山姥図」は何度も見入ってしまいました。
牙のように伸びた歯をむき出して、
ジロッっと、こちらを睨むその女は、
日本昔話に登場する山姥なのですが、
彼女の召し物は、まるで能楽のシテが羽織る様な上手の着物です。
よほど身分の高い方だったのでしょう。
何らかの訳あって、斯様な状況になったのでしょうか。
でも、餓鬼の表情を見ると
心優しく頼れるおばあちゃんに違いないのです。

それで、今回、一番気に入った絵は、こちら。
自分でも意外だったのですが、

鈴木其一「夏秋渓流図屏風」です。

パソコンや印刷物で見ると、なんてつまらないのでしょう!
ホンモノは、この奇抜そうに見える色使いが、全く気になりません。
気にならないどころか心地よく感じるくらいです。

オートバイで奥山の尾根道を良いペースで下っていて、
沢と並走するその時、
チラリと首を傾けて、ほんの瞬間に景色を眺めます。
オートバイに乗っていますから、
すぐ前に戻さねばなりません。

その、瞬間に飛び込んでくる影像って、
こんなイメージだと思うのです。
とてもワクワクしました。

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