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2019年02月23日20:00

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杉原千畝に感謝示した森消える イスラエルの団体が謝罪

■杉原千畝に感謝示した森消える イスラエルの団体が謝罪
(朝日新聞デジタル - 02月23日 07:45)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5510278

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第2次世界大戦中にナチス・ドイツの迫害からユダヤ人を救った「命のビザ」を発給した外交官、杉原千畝(ちうね)(1900〜86年)に感謝を示すため、イスラエルに植樹された木々が伐採されていたことが分かり、イスラエルの団体が親族に謝罪した。

 杉原は大戦中にリトアニア・カウナスの領事代理を務め、ナチスの迫害から逃れようとしたユダヤ人に2139通の日本通過ビザを発給。家族らを含め約6千人の命を救い、ユダヤ人を救ったドイツの実業家の名にちなんで「日本のシンドラー」と呼ばれた。

 イスラエル側は1985年、杉原をたたえてエルサレム近郊のベイトシェメシュに約400本の木を植樹し、記念碑も設置した。

 しかし、今年、四男の杉原伸生(のぶき)さん(70)が現地を訪れるのを前に地元の関係者が調べたところ、植林した森がなくなっていた。

 00年代に付近の宅地開発で木々が伐採され、記念碑も撤去された可能性が強いという。

 植林を管理していたイスラエルの団体「ユダヤ民族基金」は親族に謝罪。周辺環境の変化から「(顕彰するために)適切な場所ではなくなった」とし、別の場所で植樹を行う方針だ。
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どうしてユダヤの人たちがあれだけヨーロッパで差別されてきたのか、よく知らない。シェークスピアのベニスの商人で、血を一滴も流してはならないとポーシャに迫られた哀れなシャイロック。

現代劇にするならシャイロック側からの鬱屈、侮蔑などを中心に描く方法もあるのだろう。この作品でさえユダヤ人への差別的な視点がみられるという。ただ、シャイロックがたまたまゲスな野郎ではなかったとう訳だ。

人の命は昔から重かった。それはネアンデルタール人も埋葬をしていた事実からも明らかだろう。像が死んだ仲間のそばからなかなか離れないことからも明らかであろう。子供を失ったライオンがインパラの子供のそばで守ろうとした観察からも推測できよう。

だが、同様に人の命は昔から軽かった。奴隷船から海に生きたまま投げ捨てられた人のなんという多さか、村を破壊しほぼすべての村人を一日で虐殺したナチスの行動、嘘と欺きで侵攻し自分たちの領土とした例は東西、幾らでもある。人が人を殺した例など数えるだけでもバカバカしい。

ユダヤ人は国を持たない。古代イスラエルは、最後はローマによって完全に滅ぼされた。キリストになり損ねたバル・コクバは、戦士した後は、ユダヤの人たちからもほら吹きを呼ばれたそうである。

こういう手のひらを反すことが多いのは、当然嫌われる理由にある。イソップもコウモリを寓話にしたではないか。しかし、嫌われることが反ユダヤやユダヤ差別、ましてやジェノサイドの原因になると考えるのは短絡であろう。ましてユダがキリストを売ったのが原因だと言うなら悲劇ではなく喜劇だ。

ローマはかの地をパレスチナと名付けた。ペリシテ人の土地という意味であろう。その歴史は大英帝国が軽率にした口約束によって、今も世界の重大事件として残っている。

戦争末期に合法的(一方的な破棄ではあるが、破棄した上で宣戦布告した)とはいえ、日本の侵攻したロシア、ナチスドイツ敗北後のベルリンを蹂躙しまくったロシア、多くの軍人、科学者が投降先、亡命先としてアメリカを選んだロシア、そのロシアでさえ、個人的に付き合えば楽しい気の良い人たちだという。秋山好古がそんな話をしていたのでたぶん間違いない。

当然だが、ロシアと同じくらいにアメリカ兵だって十分に極悪であったし、日本兵など、初代アジアのならず者である。そういう人たちが、どの国にもたくさんいたし、そのような行為を苦にして自殺した人もいるだろうし、死ぬ直前まで自慢していた人だって腐るほどいたのだ。

だからユダヤの個々人と、ユダヤ人という集団はひとつの目で見るべきではないが、だからと言って、「植林を管理していたイスラエルの団体」も知らぬ間に消えていたというなら、それを管理していたと書くのに何の疑問も感じないのか、この記者は?鳩山並みの無能かという気もしないではない。

いずれにしろ、中東は混乱しつつある。石油エネルギーが主役の座から降りようとしているのと連動しているのだと思うが、資本が潤沢にある間に何とかしようという思惑が吹き出しているのではないだろうか。

ユダヤ教の骨格が、迫害に対するものであったことは、旧約聖書を読めばわかる。モーセの十戒はエジプトを脱出しなければ生まれなかっただろうと思われる。

すると、最初にあったヤハウェ信仰と、その後の変わっていった信仰はだいぶ違うものだろうとは予測される。そのほとんどが、神が与えた試練とどう向き合うかという内容のようである。

特に旧約聖書はそういうものが多い、ダビデ王とウザであれ、ヨブ記であれ、蛮族ならこんな自分勝手なやつをよく神と崇められるもんだ、俺なら寝首を掻くね、と言いそうなものだ。

これは、彼らが経験してきた苦難の重さなのだろう。多くの苦しみ、迫害は、最終的にはナチスによって最高点を迎える。

もしナチスがこのような事に手を染めなかったら、歴史はずいぶんと違ったものになったであろう。アンネフランクがノーベル文学賞を受賞していた世界もありえた。

だが、このようなことを近代国家は可能とするのだ、それまでのどのような王も国も成しえなかった事が官僚組織なら可能である、という事実から目を背けてはならない。

同様に昨日まで迫害され続けてひとが今日からは迫害する側に回るということも忘れてはならない。それもまた官僚組織なら可能とするのだ。

国を思う心がそのような行動をとらせる、と当人たちも信じているだろう。彼らの神と同じくらいに真剣にそう考えているだろう。王の命令ならばジャーナリストを殺害し、証拠をすべて消し去ることも可能なのだ。官僚組織ならば。

官僚組織は受けた命令を実現する。そして命令の内容について実現する以外のあらゆることから自由でいられる。それを拒否したければ職を辞すればいいだけだ。今の政権でも平気で嘘をつく官僚にあふれている。彼らは嘘をつく気はないはずなのだ。自分が受けた命令に従った、そういう意識しか持てないはずである。

だからナチスに迫害されたものが、正統なナチスの後継者になることは何も不思議ではない。官僚組織は決して神の声を必要としない。耳をふさいでも仕事をできるようにしたものが官僚組織という体制だからだ。

イスラエルのひとたちが杉原千畝を忘却したとしても、何も不思議はない。どうりで嫌われてきたはずだ、そういう民族だよ、という偏見を生み出すだけの話だ。

一方で、ならば我々は受けた恩をすべて忘却していないかといえばそんな馬鹿なこともない。そういうことばかりしているはずである。個人としても国家としても。

そもそも日本人でさえ杉原千畝を高く評価してこなかったし、シンドラーのリストという映画がなければ今でも忘却していたはずだ。偉いはスピルバーグ(や原作者のトーマス・キニーリー)であって、我々では当然ない。ちなみにユダヤ人を救おうとしたのは著名な人もたくさんいるし、見ても見知らぬふりをした人も含めば何万、何十万にものぼるだろう。

だからといって、ユダヤの人たちが、いつまでも感謝をし続けなければならない必要はない。70年という年月が、ちょうど忘却するひとつの丘なのだろう。すべてはいつかは忘却されてゆく、出エジプトを経験した人たちの記憶だって、いまではそのほとんどが残っていない。

イスラム教では、モーセもイエスもムハンマドも人間として扱う。その点がユダヤ教ともキリスト教とも異なる点であるが、後継者問題で大揺れに揺れた。それが今ではサウジアラビアとイランの代理戦争としての中東情勢である。

そこにイスラエルも巻き込まれるのは必至であろう。ということはアメリカも絡んでくる。その反対側にはロシアが付く。結局、中東は、トルコを台風の中心のように動くのだろうか。

ヨーロッパの多くの人が反ユダヤを掲げる。その動きの延長にはナチスがある。右傾化とナチ化は同然であるから、反ユダヤ(ユダヤは出て行け運動)、その先には反シオニズム(イスラエル建国の地から追い出せ運動)に結び付くのはたやすい。

なぜこんな流れが今も残っているどころか、根強いかは、よく知らない。だが、簡単に陰謀論を生み出して、国中に蔓延する。その流れに抗おうとマクロンもメルケルも奮闘しているが、先行きは危うい。すべて国民が選んだ結果だから。

結局、官僚組織を持つものは誰もが迫害する。それ以外に答えようがない。

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