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2019年02月17日16:35

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「ガンダムMSV」幻の機体“一般作業型ザク”が35年越し立体化! 作業シーン再現も

「ガンダムMSV」幻の機体“一般作業型ザク”が35年越し立体化! 作業シーン再現も
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『機動戦士ガンダム』のメカデザイン企画「モビルスーツバリエーション(MSV)」より、幻の機体「一般作業型ザク」が「ROBOT魂ver. A.N.I.M.E.」シリーズから商品化された。
6,480円(税込)で、プレミアムバンダイ内「魂ウェブ商店」にて予約受付中だ。

「MSV」は、『機動戦士ガンダム』のモビルスーツ設定を掘り下げる形で、メカデザイナー・大河原邦男によるイラストとその設定がクロスメディア展開された企画である。
「一般作業型ザク」はその中において、当時プラモデル化の予定が発表されながらも実現に至らなかったという不遇の機体だった。

このたび登場した「ROBOT魂 <SIDE MS> MS-06W 一般作業型ザク ver. A.N.I.M.E.」は、その「MSV」始動から実に35年を越えての立体化だ。

設定に描かれたギミックの数々を再現しており、右腕のショベルや左腕のウィンチは展開状態も可能。背部のカーゴキャリアには付属のコンテナを積載できるなど、作業シーンの再現性にも注力されている。
発売済みの地上用モビルスーツと組み合わせれば、シチュエーションのイメージもより大きく広がることだろう。

「ROBOT魂 <SIDE MS> MS-06W 一般作業型ザク ver. A.N.I.M.E.」は6,480円(税込)。プレミアムバンダイ内「魂ウェブ商店」では予定数に達するまで予約を受け付けており、7月を目安に発送する。

「ROBOT魂 <SIDE MS> MS-06W 一般作業型ザク ver. A.N.I.M.E.」
販売価格:6,480円(税込)
お届け日:2019年7月発送予定
主な商品内容:
・本体
・交換用手首左右3種
・ウィンチ延長ワイヤー
・コンテナA
・コンテナB
・シャックル×2
・手首格納デッキ
・カスタマイズシール
主な商品素材:ABS、PVC
全高:約125mm
(C)創通・サンライズ
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ガンダムの成功の一翼を担ったのは、モビルスーツの造形にあるのだが、特にザクがデザインによって表現したメッセージ性は、ガンダム以前、以後という紀元を生み出した。

多種多様なロボットの存在は、鉄腕アトムの「地上最大のロボット」によりワンオフ機の魅力あふれた世界として描かれている。プロトタイプ、試作機、実験機は、鉄人28号で既に描かれ、27号vs28号はそのタイトルだけでロマンに溢れる。

マジンガーZが改良型、バージョンアップ、グレードアップを作中で取り込み、特にジェットスクランダーの投入は、ロボット工学のひとつの頂点であった。とともに、新型機、後継機という存在がグレードマジンガーで表現した。

また、宇宙戦艦ヤマト2では、アンドロメダという戦艦のほかに主力艦という設定で量産型、または廉価版という存在の萌芽は既に誕生していた。

そういう戦前からの流れの中にガンダムを置いたとき、それでもザクという存在は、世界を変えたというだけのインパクトを与えた。それが何であったか、それまで一点型で発展してきたアニメのロボット作品において、量産期と持ち込んだのみならず、初めて軍隊の中(外としての軍隊が参加した作品はザンボット3など既に存在する)を描いたといえる。

これまでの作品との大きな違いは、敵が王政ではなく民主主義(独裁制は民主主義のひとつである)国家であった事ではないか。社会にインパクトを持って受け入れられた作品としては初めてだと思われる。すべての作品を調査したわけではないので、{初めて}であったかどうかは分からないが。

そういう背景の中で、ザクとは軍により採用された機体である、という拝啓の強さは、それまでのアニメが用意した{敵}の存在を遥かに超える設定だったと思われる。

現代を舞台にしながらも{敵}については、架空であったロボット作品において、初めて、近未来を舞台にしながららも{相手}を架空ではない敵対国として設定した。それは米ソ対立を新聞でも知らなかった少年少女たちに、大人たちが寓話として世界の一部を話してみるような体験ではなかったか?

というのは、今になって思えばという話であって、当時の視聴者は冷戦などしったことではなく、ガンダムという世界におけるザクの魅力に取り込まれたのである。

これは今までとは違うという予感は、もちろん、最初は拒否反応をもって受け入れられた。それは、少し異なる文法を咀嚼し自分の中に取り入れるまでの時間が必要であった、という話でもある。

一度新しい文法を知ってしまえば、それ以前のものが旧型に感じるのは仕方がないのである。大人になればまたビンテージの魅力も感じるであろうが、常に未来しか見えない子供たちにとって、それは価値のない世界であった。

軍の装備という設定が、自然と、現実の軍隊からの剽窃を試みるのは自然であり、当然であった。特にモデルとされたのは、世界中に展開するアメリカ軍であり、各地に展開する部隊と、その装備の違い、陸軍兵士の迷彩服が地域ごとに別のものがある、という点だけでも、十分に新しかったのである。

軍隊といえども、空母よりも戦艦が強いと思っていたし、なぜ戦艦が現実の軍隊では重視されないかの理由もわからなかった。だから湾岸戦争で改良されたアイオワ級「ミズーリ」「ウィスコンシン」が参戦したと聞いたときは、やっぱり戦艦は必要とされるんだ、と考えたりしたものだった。

そういう時代だったので、ガンダムの世界でも艦船は戦艦という設定から逃れることはなかったし、砲戦を描かなければならなかった。そういう意味では、ガンダムが革新だったのは「兵士」であって装備ではない。

つまり、ザクのデザインの後ろにはリアリティのある「兵隊」が存在する、これを知らしめたデザインであった。その派生に、補給部隊が登場するのは当然の帰結であるし、実際に作中に登場した。

そのバリエーションの中で登場した「一般作業型ザク」であるが、このデザインは、例えばザクが与えたインパクトと比べれば極めて弱い。なぜなら、一般作業にしては過剰スペックであるからだ。

もちろん、当時の状況を考えれば、あらゆるバリエーションはザク、または旧ザクをベースに改造されたものでなければならない、という制約があった。つまり、だれもがみても、これはザクをベースに改造したものである、という説得力が必要だった。

それはグフであれ、ドムであれ、ゲルググであれ同様の要請であった。大きく改良されているほど、ザクよりも高性能というのが見た瞬間に納得できなければならない。

だから「一般作業型ザク」はザクをベースに作業に必要な装備をしている、というようにデザインされたと思われるのだが、実際に考えれば、コマツの重機を作るときのベースに10式戦車を採用するなどありえないのであるから、本当(!)の「一般作業型ザク」は、もっと違うデザインだろうと考える。

少なくとも。全部が軍用と同じ装甲ということはありえず、内部を保護するにも、もっと薄い鉄板やプラスチック、布で十分だろうし、荷物を手でもって運ぶだけではなく、もっと高速効率のいい方法もあるだろう。

使用目途でも、荷物の運搬、地上工事、施設組み立てなど様々なものが想定でき、汎用とはいえ、それぞれにカスタマイズするためのアタッチメントもあるはずで、そういう観点を推し進めたデザインしている人も、きっといるだろう。

そういう軍用と比べるとほとんど徒手空拳の装備で、軍用機とやりあうというのがロマンである。それを実現するには、どうしても一般作業という設定を推し進めなければならない。それは旧型ザクでアムロに戦いを挑んだガデムとはまた違う魅力だ。

もっと現実的な世界像を思い描き、映画で描かれたガンダムとは少しだけ違うガンダムの世界、という広がりもあるだろう。そういう造形を目指したいというモデラーの作品も見てみたい。

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