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2019年02月17日12:26

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映画「ファースト・マン」

先日2/13のレイトショー、MOVIX堺で鑑賞。
人類で初めて月に降り立った宇宙飛行士ニール・アームストロングを描く実話物。

ライアン・ゴズリング
「ファースト・マン」First Man 

月へ行く「ジェミニ計画」。
娘の死をきっかけに月に行く事を決意したニール・アームストロング。
度重ねる飛行訓練やテスト飛行で事故死していく同僚仲間たち。
妻の反発を押し切りながらも彼は遂に月へ旅立つ。


月に人類が行ったのが1969年。
この当時、私はすでに生まれていたのだったが、
まだ幼かったせいか当時の記憶は無い。
でも、後々この歴史上に残る事は子供の時から知っている。
アームストロングという名も含めて。

そんな人類の歴史に残る偉業を遂げたアームストロングの伝記映画。
それを、あの「ラ・ラ・ランド」のデイミアン・チャゼル監督とライアン・ゴズリング主演コンビで送る。
それでかなり期待値が上がったのもあっての鑑賞。

一昨年はマイベスト10に主演作品を3本とも入れたほど、
ライアン・ゴズリングはお気に入りの役者であって今回もどう見せてくれるか。
感情を殆ど表に出さないし、口数も少ないアームストロングというキャラ。
実際にそんな人物だったのか?
これはゴズリングらしいキャラぴったりで、ゴズリングの個性も充分に引き出された演技だった。

監督のデイミアン・チャゼルは、
「セッション」に「ラ・ラ・ランド」と私にもベストな作品であって、
今後の作品が楽しみな監督である。
劇的な前作と違い、今回は演出がかなり静かで多くを語らない感じであった。
月に至るまでのアームストロングを中心にした様々なドラマは見せてくれる。

そしてクライマックスの月面着陸シーンは圧巻だ!
これは言うまでも無く劇場でご覧になって欲しい。
実際の宇宙は真っ暗で無音なんですよ。
一瞬、映像は真っ黒で何一つ音がしない無音状態シーンがある。
これには見てるこちらも、一瞬月に来たかのような疑似体験が味わえたのが良かった。

そんな内容で、
ゴズリングらしい演技と、
今までの音楽映画とは違うチャゼル監督の演出は、
良かったのは良かったけど…


どうもイマイチ内容に入り込めなかった。


映画全体はひたすら淡々と描く。
途中、飛行訓練で何人も死亡するシーンがあっても淡々と。
これはドキュメントタッチで描こうとした狙いなのか?
これが逆に内容に入りづかった。
ゴズリングの演技と抑えた監督の演出は悪くはなかったんだが。
個人的に思うのは脚本にあったのかもしれない。

主人公が娘の死をきっかけに月に行く決心をする始まりから、
そこに至るまでの数々の訓練シーンと仲間たちの死、
死にに行くように見える夫への妻の反発などなど、
描く事柄は充分に多く、それを次々と展開させる割には、
そのシーンとシ−ンに繋がりが無いように見えて、話運びが単なる羅列に終わってるような気がした。
月に行くシーンでも「もう、ここで行くのか?」と思ったほど、
そこに至るまでの達成感がどうも感じなかった。

話のポイントになる主人公の娘の死。
これが大きな鍵となる。
月に降りた立った主人公の行動にその答えがあるように思う。
人の死と宇宙、これに言い表せないが何かを感じたのは確かである。


他のキャストでは、

クレア・フォイ、アームストロングの妻役。ゴズリングが静の演技なら、彼女は動の演技だった。
今回は彼女の妻役が良かったのもあり、淡々としたゴズリングと上手く引き合わせた感があったと思う。
そういえば、彼女の主演作で「ドラゴンタトゥーの女」の続編「蜘蛛の巣を払う女」でリスベット役を演じてたのですが、これは見逃してしまい未見。

ジェイソン・クラーク、アームストロングの友人で宇宙飛行士役。
この役者は「猿の惑星:新世紀」の人間側の主人公や「ターミネーター:新起動 ジェニシス」のジョン・コナー役などなど、色んな作品で度々よく拝見する。

カイル・チャンドラー 技術者であって飛行士でもある役。
最近では「マンチェスター・バイ・ザ・シー」や「キャロル」など脇でも印象に残る役が多い。

コリー・ストール また出た!ハゲ頭が強烈に印象に残る個性ある役者。
アームストロングと共に月面に降り立つ宇宙飛行士役。
「アントマン」などでよく悪役をしてるイメージもあって、月面シーンでアームストロングを殺して自分だけ宇宙船で逃げるのか?と勝手に妄想してしまった(笑)

キーラン・ハインズ 一度見たら忘れられない顔をしたベテラン役者でよく見かけます。
NASAの上役な役。
この人も昔から悪役をよく演じてるイメージが強いもんで、何か企んでるのか?と思ったりして。
コリー・ストールとキーラン・ハインズが並ぶと、NASAには密かに悪が暗躍してるのかと思ってしまう(笑)
それだと別ジャンルの作品になりますが。


個人的に物足りなく感じる点もありますが興味深い内容でもあった。
今のデジタル化した現在から見ると、
当時あんな一見アナログな機器でよく月へ行けたものだと妙に感心してしまいました。
それと、人類が月に行くまで多くの犠牲者が出たのが実に怖かった。
掴み辛い内容であったが、また拝見すると印象が変わるかもしれない。
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