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2019年02月16日09:28

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『メアリーの総て』感想

〜ゴシック小説の古典的名作「フランケンシュタイン」を生み出したイギリスの女性作家メアリー・シェリーの波乱に満ちた半生を、エル・ファニング主演で映画化。19世紀のイギリスで小説家を夢見る少女メアリーは妻子ある詩人パーシー・シェリーと出会う。2人は互いの才能に惹かれあい、情熱に身を任せて駆け落ちするが、メアリーは数々の悲劇に見舞われてしまう。失意の中にあったメアリーは詩人バイロン卿の別荘で「みんなで1つずつ怪奇談を書いて披露しよう」と持ちかけられ……。監督は長編デビュー作「少女は自転車にのって」が第86回アカデミー外国語映画賞にノミネートされたハイファ・アル=マンスール〜 <映画.comさんより>

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『フランケンシュタイン』は、NTLで観ていたので、なんとなく物語はわかっていました。
ただ、お恥ずかしいながら、著者が女性で、しかも18歳の頃に書き上げたというのは全く知らなかったあせあせ(飛び散る汗)

冒頭から見事に当時の雰囲気に吸い込まれてはいくのですが・・・起承転結の「承」あたり(スコットランドに移動してから?)がどうにも単調。

エル・ファニングは可愛いし、夢見る少女だし、一途だし、魅力的で全く不満はなし。
ベル・パウリ―も元気(^-^)

生体電気ショー(?)あたりから、ようやくこちらの脳にも電気刺激がきたかも。

束縛されない自由恋愛。聞こえはいいが、辛い目に遭うのはいつも女性。
貧困、裏切り、我が子を失い、パーシーの奥さんまで自殺。
(メアリーの母親は、メアリーを産むことで亡くなってしまっていたから、母親に続いて、我が子まで死なせてしまったのは本当に絶望的だったはず)

メアリーは、ボロボロになりながらも、ロンドンに戻り、何かにとりつかれたように『フランケンシュタイン』を完成させた。
「娘を生き返らせることができたら・・・」
パーシーはそれを傑作だと褒めつつも「博士の作った人造人間が天使ではなくモンスターだというのでは希望がない」と言う。
でも、物語に詰め込んだ絶望こそが、メアリーがパーシーによって体験させられた現実の全てであり、解き放ちたい感情の全てだったのだ。
「私たちの人生に希望なんてない。報われることのない愛を乞う・・・この哀れな怪物は私自身よ。哀しみが私の血肉になった」

匿名で出版されて、さあてどうなる?の終盤。
ようやく安堵できたけど、いやはや。
あの物語が作り上げられた背景にこんなドラマがあったとは。
あれほど過酷な体験を積み重ねなければ『フランケンシュタイン』は産み落とされなかったのか。

個人的には『ボヘミアン・ラプソディ』のベン・ハーディくんに注目してたんですが、出てくるのが遅くて、遅くて。
貴族っぽい顔立ちだし、ポリドリ役合ってたよね。横顔がキレイだったなあ。。。
でも、出番少なくて寂しい限り。役としても、どこか歯がゆく、切ない展開だし。

ロケーションは、エンドクレジットによると、アイルランドとルクセンブルク。
サウンドクレジットで『シング・ストリート』と同じダブリンのWindmill Lane Recording Studiosがでてきてニヤリ。

まずまず楽しめました。3つ☆
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