【人間の頭蓋骨が祀られる広島県の廃寺に潜入取材!住職が夜な夜な
髑髏を舐め・・・地元民「危険すぎる場所」】
*トカナ最新記事より*
最近、廃墟巡りをしながら寺を廻る機会が増えた。もちろん、寺では住職と話をすることになるが、雑談をしているときに、「寺の運営が厳しい・・・」と話される住職は多い。
先日、名古屋に行ったとき、「寺には墓地がないので、本尊を信仰してくださる信者からのお布施に頼らなければ、寺の運営は成り立たないのです」という話をトツトツと聞かされた。
著者は、宗教法人というのは、固定資産税をはじめ税金がかからないので、寺の運営には事欠かないと思っていたのだが、「本山に支払う会費は、年間60万円もするのです。会費を納められなければ破門されます・・・」と言われてしまうと、言葉も出なかった。
そんなとき、広島県神石郡三和町に、ちょっとした廃寺があるという情報が飛び込んできた。
それによると、寺には、ニンゲンの頭蓋骨が祀られていたことがあるのだという。
また、廃寺になる前から心霊スポットとなっていて、境内の鐘が鳴ったり、誰もいないのに足音が聞こえたりしたという。早速、現地入りして、その真偽を確かめることになった。
■廃寺のあるA集落に着いて、地元の人から教えてもらった小高い山を上がって行くと、山門の先に小さな建物が見えた。
人影はなかったので中に入ってみると、20畳くらいの広間に使われていない祭壇が残されていた。
よく見ると、そこには小さな骨壺が置かれていた。しかし、ニンゲンの頭蓋骨は、どこを探しても見つからなかった。
建物は、何者かによって荒らされていて、カネになるものは何一つ残されていなかった。
■ニンゲンの頭蓋骨を見たくて、この廃寺に来たのだが、それはどこにもなかった。
そのまま奥の部屋に行ってみると、入り口の近くに黒い和服を着ている日本人形が置かれているのが目に入った。
さすがにこれには、「ハッ
」とさせられたが、聞かされていたほど霊的なものは感じられなかった。
そんなことから、帰ろうとして歩いて行くと、異変が起こっていることに気づかされた。
門の近くにある石仏に供えられていた《しきび》がバキバキに折れていたのだ。もしかすると、
イノシシや猿
などの動物が、体を擦り付けたのかも知れないと思ったが、周りには、動物の毛などは落ちていなかった。
もちろん、誰かが来たような気配はなかった。長居は禁物と考えて山を離れ、近くの畑で農作業をしていた男性に話を聞いた。
「あそこは、曰く付きの場所なのです。あなたたちは、何てアブないことをしたのですか?境内の鐘が鳴ったり、足音が聞こえたりするという話は嘘ではありません。
隣町に住んでいた檀家さんから聞いたことがあります。昔、寺に安置されていた
髑髏は、住職の祖先のもので、夜な夜な愛でていたという話もあります。
住職は、偏屈な人でしたね〜。
そう言えば、住職が寺を離れるときに、祖先の遺骨を小さな骨壺⚱に詰めて置いて行ったようですよ。
それが、《守り神》になっているみたいです。言っておきますけど、2度とあそこには行かない方がいいですよ
」
■この話を聞いた後、筆者と友人は、三和町にある真言宗の寺でお祓いを受けた。
そして、その帰り道、車の中でスマホ
の画像をチェックしていると、廃寺で撮った友人の顔が消えている
ことに気づいた。
祭壇に祀られている小さな骨壺⚱を、友人が持っているところを写真に撮ったが、その画像には、骨壺⚱しか写っていなかった。
友人に、「
ピザでも食べに行こうか?」と言ったが、「もう帰ります」と言って、彼は、すぐ近くの停留所に来たバス
に乗って行ってしまった。
(文・小倉門司太郎)
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