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2019年01月28日14:54

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道は熱いうちに歩け

先週、勝浦の市ヶ坂という古道を歩こうとしましたが、つい出来心で歩けそうな尾根を踏破してしまった…という事が有りました。

そもそもここを歩きたいと思ったのは、こうした古道における「峠」という場所が好きだからです。

ちょっと前まで、世間では「峠」とはクルマをドリフトさせながら競う場所のイメージだったかもしれませんが、私がイメージする「峠」は、それとは似て非なるもの。

「峠」という言葉をを登り坂の意味で使われているのもよく見かけますが、この言葉を定義するとだいたいこんな感じではないしょうか。
街道などにおける山越え区間の上りから下りに転じる地点、古来国や郡の境界となる事が多い。

そうした意味ではドリフト族の峠も当てはまりますが、私のいう峠は単なる地名や坂名ではなく、山中にひっそりと眠っており、そこは切り通しとなっている事がよく有ります。
この切り通しを見ると、別の世界に通じる門のようで、なんだかワクワクしてしまうのです。

今まで見た中では、鴨川市の香木原(かきはら)峠が最高の「峠」でした。
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それとは別に、山中で歩けそうな道が有ると、どこに出るんだろう…行ってみたい…と気になってしまい、先週はこちらの欲求が勝ってしまった訳です。

それでも本来の目的、市ヶ坂峠を見れなかったのも確か…
これも非常に気になったので、この日曜日に再訪してきました。
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今度は猪肉は素通りして、真っ直ぐ行川アイランド駅へ向かい、先週と同じ場所にクルマを駐めます。
先週は国道トンネルの山側を迂回して大沢集落に入りましたが、今回は国道トンネルを越えて、海側から向かいました。
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先週、クルマへ戻る際にトンネル出口脇から下へ下りる階段を発見、地形図を見て、こちらから集落に出られるのを確認していたのです。
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確認したとおり、階段を下りると国道の下を抜けて山側へ行けるようになっていました。

先週はこのルートで山へ入って行きましたが、このトンネルの先からも行けそうだな…
そして登りの途中、左から合流する道が有り、これがトンネルの先から行ける道かも?と思っていたのです。

石段を登って行くと、右手にお堂のような建物が有り、その少し先で石段が抉られたような段差となっています。
崩落?と一瞬思いましたが、どうやらそうではなく、道はここで終わりという事でしょう。
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すぐにそう思わなかったのは、段差の先がルンゼ状に続いているように見えたのです。

この先も行けそうだな…と、段差を越えてルンゼの先へ。
結構な急斜面で、見える範囲はこのまま続いていそうですが…
でもこれは道ではなさそう。

さてどうするか…引き返しても良いですが、辺りを見回すと右手尾根から斜面に微かな踏み跡が有るのを発見!

先週歩いた石段はもう少し離れた位置と思いますが…
崩れそうな右手の斜面から尾根を越えると、石段が見えました!

しかしこの藪々具合…
先週登ったそれとは別の石段でしょう。
やがて藪でない石段に合流…
前述の「登りの途中、左から合流する道」は確かにここでした。
ちょっと齟齬も有りましたが(>.<)

上大沢集落に出たところで、背中の荷物を下ろします。
この後も別の山へ行く予定で、少しでも舗装路歩きの時間を節約する為、フォールディングバイクのトレンクルを背負子にくくりつけてきたのです。
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よいしょっと
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上大沢集落の家々や農地の間をスイスイと進んで、やがて市ヶ坂方面の分岐に到着。
再びバイクを背負って先へ進みます。

先週は気づきませんでしたが、この入口辺りから左手はずっと休講田が続いているよう。
千葉の山々では、こうした休講田をあちこちで目にします。
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そして道は先週同様の荒れ具合…
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やがて、先週誤って左へ行ってしまったポイントに出ました。
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うん、ここは間違い無く右だ!
尾根の切れ目という場所なのですが、この前にもそうした場所が有り、ここも違うだろう…と思ったところで、左に道が有る!と、ついついそちらに向かってしまったのでしょう。

こちら右も荒れ気味でしたが、ちょっと先から幅が狭まり、この先は古道らしくなってきました。
そして市ヶ坂峠!
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しっかり切り通しになっています。
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先ほどの分岐までは手入れが必要としても、ここはなかなか良い道です。
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突然崖に突き当たり、道が左右に分かれたと思えば、崖下には日蓮寺が見えます。
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地形図で想像はしていましたが、トレイルとしては僅かな長さでした。

さて
先週、お寺側からの確認で、右はかなり急下降しそうと判断していたので、正規ルートは左でしょう。

そちらは緩やかに下っていたので、ここはあえて右へ行きました。

途中から道という感じでなくなり、急斜面を下ります。
お寺の庭に戻って、先ほどの「左」の口も確認…

といったところで、先週の思い残した峠は無事に踏破出来ました。
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バイクを組み立てて、クルマへ戻ります。
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次の山へ向かいましたが、そちらはまた改めて…
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