大人計画　30祭　そして、NHKがどうかした（笑）

大人計画、全員集合の特番放送決定！NHKのBSプレミアムで6時間超
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先日、大人計画30祭『愛の罰〜生まれつきならしかたない（初演）〜』上映会を観て来た私ですが。
これ、凄くね？６時間、大人計画ぶっ通し。確かにこれは、キー局だったらNHK（のBS)でしか出来ない企画。その反面「良くこの企画通したな、NHK」と思う企画。
いや、昔からNHK、攻めた番組を作っていたけれど。今考えりゃ、BS漫画夜話等も、かなり攻めてた企画なんじゃろな。中上健次の『日輪の翼』をドラマ化したりサ。これ、もう１度観たい。アーカイブ枠で放送してくれないかな？（私、ビデオに録画してあるが、劣化しちゃって(-_-;)）本木雅弘氏に拳銃フェラチオやらせてたよね。原作にはないシーンなのだが、この演出を取らせたかった気持ちは良く分かる。日輪の翼の強君は、後に『讃歌』で、男娼のイーヴ君になるから。

で、今回コレである。NHKは、何故に松尾スズキ、宮藤官九郎、ひいては大人計画が好きなんだろう？
本来は、人々がしかめっ面をするような芝居を作る面々である。人の不幸…それもドン底以上の不幸を「それでも地獄を生きなさい」と言うように、黒い笑いで包み、人の不幸を笑う芝居を作る団体である。なのにだ。

私は、初演の『ゲームの達人』から大人計画の芝居を観ているので、かれこれ、ええと〜…1991年だとして…27年くらい？大人計画を見続けたコトになる。

私が初めて観た時は、まだ、宮藤官九郎氏はいなかった。阿部サダヲ氏もいなかった。その代り、温水洋一氏がいて、青島寒月氏がいた。（前半はともかく、後半は誰だよ？だろうが、私は青島さん好きだったんだ。あと、片葉みはるさんも好きだった）

その後、私は宮藤官九郎の役者デビューも、脚本家デビューもどっちも観るコトになる。宮藤氏の役者デビューはホモ小僧という大人計画の若手公演ユニットの『溶解ロケンロール』。役は「♪今日、チンチンが初めて〜（歌詞失念）勃ったよ〜、勃った〜」（たまのさよなら人類の曲で）と唄うシーンで最後の「勃った〜♪」を唄う人だったらしい。観たケドそれが宮藤氏だったかは覚えてない。芝居は面白かったが、終演後、フッと斜め後ろを見たら、松尾スズキ氏が客席に座っていて「役者全然台詞入ってないよ！」と怒っていた記憶がある。
そこまで酷い出来ではなかったと思うケド、松尾氏から見たら、酷かったんだろうなぁ(^_^;)。
宮藤氏の脚本家デビューは『殴られても好き』。観たケド、うん、酷かった（笑）。だって、話が前半と後半で繋がってなかったんだもん。次が『自慢・自慢』私も松尾氏同様、あまりにパンキッシュ過ぎて内容が良く分からなかった…。この人これからどうなるんだろう？と心配になった。
まさか、その後、NHKで朝ドラやるは、大河やるはの有名脚本家になるとは思わなかった。

で、今回である。
30年って、そういうコトなんだなぁ。初期は『冗談画報』や『新し者』には出ていた大人計画だけど、今はNHKなんだなぁ。
（この企画も、昔だったら、フジTVが出来た企画なのかも知れない。今は、そこまで冒険する番組は、フジには作れないのだろうな。これも、時代なのかもね）

最後の蛇足。
私は、松尾スズキ氏の芝居で、特に好きな芝居が『キレイ』『マシーン日記』『ドライブイン・カリフォルニア』なのだが、これ、全部大人計画の本公演じゃないって言う(^_^;)。本公演で好きなのは、前述した『愛の罰〜生まれつきならしかたない〜』『ちょんぎりたい』『ゲームの達人』辺り。
あと、番外編で、温水氏と松尾氏のコントユニット“鼻と小箱”も好きだった。

宮藤氏は、ぶっちぎりで好きなのが、木更津キャッツアイの元になったと言われている（その実、野球と病気が出て来る以外、話は何も被ってない・笑）『熊沢パンキース』。あと、大人計画の本公演で、唯一の宮藤氏作の『春子ブックセンター』も好きだ。あ、あと『万獣こわい』も好き。

おまけ。大人計画30祭の様子。
　

　

　

　

　
星野源が大人計画ってコトに吃驚してたお嬢さんがいた（笑）。

　

　


ボスの松尾スズキ。一際大きな写真パネルだった。