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2019年01月18日20:56

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安倍首相の「フェイク発言」を追及しない本土のマスコミ

 沖縄県民が米軍基地の辺野古での建設に反対の理由の一つが、サンゴなどの自然環境破壊の懸念である。従って政府要人が環境保護について、どのように考えているかは非常に重要なことだ。

 安倍首相は今年初回のNHK日曜討論(6日)で、こう発言した。

「土砂が投入されている映像がございましたが、土砂を投入していくにあたってですね、あそこのサンゴについては移しております」

 県民にとって関心が高い希少なサンゴの「移植」が事実であれば、この発言の意味は重い。ところが、この発言を検証した「琉球新報」は9日付の社説で、〈首相サンゴ移植発言 フェイク発信許されない〉と題してこう報じた。

〈現在、土砂が投入されている区域ではサンゴの移植は行われていない。埋め立て海域全体で約7万4千群体の移植が必要で、終わっているのは別の区域の9群体のみだ〉

 続いて毎日新聞(10日付)の記事はこうだ。

〈沖縄県水産課などによると、埋め立て予定海域全体では約7万4000群体のサンゴの移植が必要。このうち県が許可して沖縄防衛局が移植したのは9群体だけで、いずれも今回の土砂投入区域にあったサンゴではないという〉

 つまり、安倍首相はNHK番組で、サンゴ移植を明言していたが、移植されたのは他地域であるということだ。琉球新報が指摘する通り、「フェイク発言」である。

 ところが、ほとんどの新聞はこの「フェイク発言」を取り上げず、報じても首相を擁護するような記述が見受けられた。例えば朝日新聞(10日付)は〈首相の「サンゴ移植」発言に沖縄県が反発「不正確だ」〉と題した記事で、〈首相の言う「あそこ」の具体的な場所は不明だが〉などと前置きしていたが、文脈から判断すれば〈あそこ〉は土砂投入の地域であることは明々白々ではないか。

 報道したNHKの山内編成局計画管理部長は「事実と異なるかどうかという他社の報道についてもNHKとしてコメントする立場にはございません」と対応していたが、間違った事実を報道しっぱなしは許されない。それを訂正するのは公共放送としての義務ではないのか。日本の大手メディアの多くは、安倍首相の「フェイク発言」を追及する意思も能力もないようだ。

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/245630
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