mixiユーザー(id:63661662)

2018年12月16日19:54

66 view

良心を持たない政治家と官僚たちが、現代人の不健康の根本原因を作り出している《前編》

私たちは肥満してても当たり前という新しい時代にいる : なぜそうなったのか?そこには驚くべき理由があった
現代人の肥満の理由は食べ過ぎでもなく、運動量の減少でもなく、意志が弱くなったからでもない



ジョージ・モンビオット / ガーディアン 2018年8月15日



写真を見たとき、私はこれが同じ国を撮影したものだとは思えませんでした。
数週間前にガーディアンに掲載された1976年の英国ブライトンビーチの写真には、大げさに言えば違う惑星の人々が写っているとしか思えませんでした。



写真に写っているほとんどの人がスリムな体型をしていました。

私はソーシャルメディアでこのことを取り上げた後、短い休暇をとりました
再び仕事に戻り、私が投げかけたテーマをめぐってたくさんの人々がまだ議論を続けていました。
熱い議論が私にもっとこの問題について追求するよう促しました。
私たちはどうしてこんなに、そしてあっという間に太ってしまったのでしょうか?



写真 : 1976年英国のブライトンビーチ



徹底的に調べた結果、ソーシャルメディアのスレッドに書き込まれたすべての説明が真実ではないことが判ったのです。

残念ながら1988年以前の英国には肥満に関し定期的に調査したデータはなく、調査が始まった段階ではすでに肥満率は急激に上昇していました。



しかし、米国での統計はもっと以前まで遡ることができます。
その統計を見ると、肥満率のカーブが一気に加速したのは偶然にもご紹介した写真が撮影された1976年のことだったことがわかりました。
この写真が撮影された当時、人々の生活が豊かになり始め、その後その傾向は続いているのです。



ソーシャルメディアに書き込みが多い肥満の原因、それは食べる量が増えたというものです。
全く根拠のない指摘ですが、1970年代の食べ物は食べられたものではなかったと書き込みしている人が何名かいました。
しかも商品の価格が今よりも高額だったとも書いています。
当時ファストフード店は少なく、閉店時間も今より早く、万が一お茶の時間を取り損なうと夕食まで空腹を我慢しなければならなかったと。



ところがここに驚くべきデータがあります。
英国政府の統計によれば私たちは現在1日に平均2,130キロカロリー分の食べ物を摂取しています。
この数値には酒類と菓子類が含まれています。
しかし1976年には、酒類と菓子類を除いて2,280キロカロリー、含む場合は2,590キロカロリーを摂取していたのです。
現代人が大食いだと信じる理由がないことがわかったのです。

他の人たちは体を使う作業が減ったことが原因だと主張していました。
一見理にかなっているようですが、データは事実が逆であることを示唆しています。
昨年の国際外科手術ジャーナル(International Journal of Surgery)に掲載された論文はこう書かれています。
「単純労働を行っている未熟練労働者は、高度専門技術者に比べ病的肥満に分類される可能性が4倍以上高い。」



では自ら進んで行う運動はどうでしょうか?
今や多くの人々が歩いたり自転車に乗らずに自動車で移動し、食料も店に行かずにインターネットで注文する世の中、私たちの運動量ははるかに少なくなっているという意見が多く見られました。
これも一見理にかなっています。



しかしここにも驚くべきデータがあります。
英国のプリマス大学が長期間行ってきた研究によると、子供の運動量は50年前と同じなのです。
そして国際疫学ジャーナルに掲載された論文によれば、当時と現在で体の大きさを補正した上で、先進各国においても、貧困国家においても人々が消費するカロリーの量には違いがないのです。
これは運動量と体重増加の間には関係がないことを示唆するものです。



多くの研究が明らかにしているのは運動は健康維持その他の問題にとっては重要であるものの、減量や体重管理にはさほど重要ではないことを示唆しています。
さらにその中には運動がダイエットにはどんな役割も果たしておらず、ただお腹がすくだけだということを示唆しているのです。



もっと漠然とした原因を指摘する研究者もいます。
アデノウイルス36への感染、小児期における抗生物質の使用、内分泌系のメカニズムを狂わせる化学物質などです。

これらすべてある程度肥満の原因を作っていると考えられ、似たような食事を取っている人々の共通の肥満原因を作り出している可能性はあるものの、全体的な肥満の原因をつくりだしているとは考えられません。



ではこれほど肥満の人が多くなった本当の理由はなんでしょうか?



《後編》に続く
https://www.theguardian.com/commentisfree/2018/aug/15/age-of-obesity-shaming-overweight-people
+ - + - + - + - + - + - + - + - + - + - + - + - + - + - +



この英国のジョージ・モンビオットという評論家は原発推進派の論客として知られる人物です。

福島第一原発の事故の後、特に20112年から2012年にかけ星の金貨プロジェクトで大量の原子力発電に関する海外の記事を翻訳し、ご紹介しました。

ほとんどが福島第一原発の事故について原子力発電業界の体質の欠陥と原子力発電のメカニズムの欠陥を指摘するものでしたが、その中で『徹底中立』の立場を標榜するガーディアンは、福島第一原発の事故を被災者にされた人間の悲劇という側面から捉えた記事を多数掲載し続ける一方で、ジョージ・モンビオットの原子力発電を推進すべきだという評論を掲載しました。



興味深く読みましたが、全文翻訳して星の金貨プロジェクトに掲載することはしませんでした。

確か主に火力発電に対し、原子力発電が温室効果ガスの削減に効果的だとする論旨だったと思います。

しかし当時私が大量の記事を翻訳していて痛感していた原子力発電の最も深刻な問題、すなわち高放射性廃棄物の排出、そして人類はそれを安全に処理する技術を持っていないということは触れられていませんでした。



しかしこの人型の人間が試みない視点から問題を掘り下げることは理解できました。

後編では、日本のメディアが決して言わない論旨が登場します。

ガーディアンならではの論調です。

後編こそ是非、お読みください。


http://kobajun.biz/
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する