内容に暴力的な事実あり胸糞注意
2018年のたいら家は母娘ともども病院通いに明け暮れたと愚痴ったが、
その合間に母を誘ってちょくちょく色んな所に遊びにも行っていた。
特に、今年はムーミン関連のお出かけが多かったな。
6月には公式ツアーに参加して四半世紀ぶりにムーミンの故郷フィンランド旅行。
11月中旬には愛媛に旅行して今治にあるタオル美術館(画像)のムーミン展示を堪能。
下旬には飯能のメッツァビレッジに行って、来春できるムーミンバレーパークの下見。
とムーミン好きのわたしらしい1年だった
そんななかふと、なぜ自分がムーミン好きになったのか考えたら、
トンでもないことを思い出してしまった。
ムーミンに出遭うきっかけは母方の伯母に
を喰らったからだったんだ
いや〜、あんまり思い出したくないことなので忘れていたわ。
昔から身体の弱かった母はわたしが小学1年の冬に手術のため長期入院し、
わたしを母方の祖母とシングルだった上の伯母が暮らす家に預けた。
3歳の時に祖母から
「なんで めぐみちゃんはあんな素性の知れない男の子どもなんだろう」と言われて以来、
折に触れ他の従姉たちとは差別的に扱われていたわたしは、
もともと家族と折り合いの良くなかった母が、
父と結婚したことにより完全に祖母たちと断絶したことをなんとなく悟っていたため、
積極的に祖母の家に行きたいとは思わなかった。
しかし、「素性の知れない」父は頼るべき親族がなく、
仕事と母の付き添いが忙しく子どもの世話まで手がまわらなかったので、
わたしは仕方なく祖母の家で母が退院する日まで大人しく過ごすことにした。
と言っても、小学1年生なのでついつい油断してしまう。
それは楽しみにしていた『アタックNO.1』のアニメの放映日。
19時からのアニメが見たかったわたしは、
テレビのある居間に祖母も伯母もいなかったのをいいことに、
つけっぱなしのテレビのチャンネルを無断で『アタックNO.1』に替えてしまった。
誰も見ていないテレビのチャンネルなら替えても問題ないだろうと思ったのだが、
テレビが付けっぱなしになっていたということは未だ見るつもりだったと言うこと。
OP曲が始まってしばらくすると伯母が居間に戻ってきて、
自分が見ようと思っていた番組からチャンネルが替わっていることに気付き、
有無を言わさずわたしの顔面に
を喰らわせた。
昭和一桁生まれの女性にしては大柄で、
父より身長のあった伯母の
の破壊力は凄まじく、
わたしは居間のテレビの前から障子を突き破って縁側まで飛ばされてしまった。
と騒ぎを聞きつけて居間に入ってきた祖母がさすがに悪いと思ったのか、
「めぐみちゃんにマンガを見せてあげなさいよ」
と言ったが伯母はその言葉を無視して自身の見たい番組にチャンネルを変え、
その番組が終わった後、新聞のTV欄を調べ不承不承ながらチャンネルをアニメに合わせ、
「ほら、子どもはこういうのが見たいんでしょ」
とわたしを睨みながら吐き捨てるように言った。
こんなカバのお話しなんて見たことない……と正直に言うとまた殴られそうでコワイので、
わたしは黙ってそのアニメを見ることにした。
それが、ムーミンとわたしのファーストコンタクトだった。
ログインしてコメントを確認・投稿する