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2018年12月02日23:13

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明治150年記念オークラコレクション展に行った。

 明治150年記念オークラコレクション展に行った。国宝3点を含むコレクションを、オークラ親子の面白いエピソードも交えて展示されていた。
 音声ガイドは中村獅童だった。借りたいなあと迷ったが、結局やめた。
 作品では、俵屋宗達派の、扇面流図屏風が華やかで良いなと思った。パネルに寄ると扇が右から左に向かって流れているようで、流れに連れて波の大きさも変わり、左に行くに連れて扇がごちゃごちゃしだし、壊れているところもあるそうだ。解説も丁寧だったのも良かった。
 また刀剣では、太刀 銘 友成、短刀 銘 ノリ重、短刀 銘 相州住秋ヒロなどがあった。
 能装束も綺麗だった。
 宮女図巻も、中国の有名な美女や才女がずらりと描かれたもので良かった。彼女らのエピソードも知っていたら、より面白かったのだろう。
 親子のエピソードでは、父の方が、当時の中国で義和団事件?だったかでゴタゴタしており、芸術品が国外に流出していた。その一部が日本の港に寄り、ここで買い手がつかなければ欧米に行くみたいな事を話していたのを聞いた大倉が、「中国のため、東洋のため」と言って船ごと買い上げた話が、豪快だなと思った。だが、後で中国から、盗まれたとか返せとか言われやしないかとも思った。
 後、日本で初めて作った私立美術館も、5年くらいで燃えてしまったそうだ。これは痛かったろうなあ。それでもくじけずに集めていたのは良かった。
 また、廃仏毀釈の時に、仏様が可哀想だと思って、仏様も集めるようになったエピソードも良いなあと思った。
 息子の方のエピソードは、貴公子とか呼ばれており、大変な趣味人で、オークラウロという、尺八とクラリネットを一緒にしたような楽器を作ったそうだ。
 全体的に華やかな作品が多くて、見ていて楽しかった。彼らは大変な金持ちだが、金金ばっかりでなく、文化芸術に投資するところが粋だと思った。
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