新大宮の遅刻魔

久しぶりにゼウスと会った日は、真田丸会になってん。

ゼウスとしまんちゅさんは幼馴染で真田丸さんも同級生の友達。

全員24歳。

俺だけハタチやからかなり年下やん。

お前らなんかおごれよ。

でも真田丸さんは急遽残業が入って、かなり遅れてきてん。

集合は、俺とゼウスとしまんちゅさん。

ゼウスから連絡があってん。





ゼウス「遅刻魔のしまんちゅはちゃんと時間通りに来ますかね？」





で





ゼウスだけ遅刻してきてん。





いや、なんなん？

こいつ、働いてた時も凄かったからな。

ミーティング、毎回遅刻。

しかも遅刻してきての第一声が





ゼウス「おい、他に遅刻した奴はおらんか？なに？真田丸が遅刻？殺すぞ！」





遅刻してきたくせに自分より先に来てるちょっと遅刻しただけのアルバイトにマジギレ。

スーパー自分だけは別人間。

ある日、ついにゼウスに対して不満が出てん。

まぁゼウスの友達のキタさんからなんやけど。





キタ「ゼウスのミーティングの遅刻に怒ってください！確かにあいつはリーダーで仕事も出来ますけど、それとこれとは別です！」





当時俺は退社が決定しててほぼ怒る気もなかったんやけど

不満が出たならまぁ怒るか。

そう思ってミーティングでゼウスを待っててん。

ゼウス以外全員が来てる状況で

ゼウスだけが遅れてきてん。

そして俺が怒ろうとした瞬間





ゼウス「コヤチさん、ミーティングでみんなにメモを取らせる為に、全員分のボールペンを買って来ましたよ！だからちょっと遅れました！」





コヤチ「あっ、うん、なんか、ありがとう。」





怒れんかったわ。