五十五日目の日記。

iTunesに取り込んだのにiPodを同期させてもアーティスト名（個人的にはこの表現、止めて欲しいんだけどね。「ミュージシャン名」でいいじゃん、と強く思う。どれだけ尊敬するミュージシャンでも「アーティスト」だとは思った事がないし、考えてみれば自分の好きなバンドやミュージシャンで「アーティスト」を自称している人は居ない)で表示されないものがある、という初歩的な悩みが気になりだし、どうにも止まらないので解決しようとあれこれ試みるが、結局自力ではギヴアップしてGoogle先生にお伺いを立ててみたらば十秒で解決、という事があったが、別にこれが無駄な時間だったとは思わない。自分なりに仮設を立ててみて検証し、結果として不首尾だったとしても、「自分の頭で考え、実行した」思考と行動の過程は残り、それは「仮定する」という重要な思考の訓練になる。目の前にある板や箱は確かに便利な代物だが、それに頼る前に一回自分の能力の限界まで試してからそれを使っても遅くはないのだ。ググるにも「ググり方」と云うものがあり、それは「仮定する」前段階を必ず踏んでおり、その仮定に基づいて入力された検索ワードに拠って初めて「ググられる」以上は、その仮定の精度を上げる為の訓練はしておいて損はない。以前は攻殻機動隊的な義体化でWebにダイレクトに接続されて「集合知」にアクセス出来る事に有用性を見出していたものだが、どうも歳を取ってその考えは無くなった。不自由で不出来な「脳という牢獄」の中で能う限りの抵抗をする事こそが「知」であり、「正解を知る」乃至は「情報を得る」事が「知」ではない。この変化は矢張り明確な老いと共に落ちていくアビリティを何で補うか、又は置換するか？を考え始めているからであろう。無論、Webと切り離して生きる事は既に不可能であるが（超大規模災害でも起こり、それに自分が生き残れば別だが、多分無理（笑））、それに安易に自分の「判断回路」を明け渡す訳にはまだまだいかんな、と思う次第。・・・まぁ、解決出来なかったのが口惜しかっただけだけど。