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2018年11月23日15:50

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(再)Manga と Anime

日本人は、家族や親戚や知人と再会時に、
ハグ&両頬にチュッチュをしない。
間を置いてぺこぺこ、ぺこぺこ、ぺこぺこする。

お別れの折りには、手を振り手を振りぺこぺこ、ぺこぺこ、
手を振りぺこぺこ、またぺこぺこ手を振り。

日本人は、式典、式次第を世界一愛している。
一方、海外の披露宴、パーティーはレストランを借り切って延々食事、
談笑するのみ。あとは皆でダンスとか。

日本人は、間を置いて式典の式次第を決めて形式的行事を進行しないと
シラけてシラけてシラけてしまうんじゃないかと心配で心配で
いても立ってもいられない。

日本のバラエティ番組、クイズ番組、
「お次はぁ!『ウ・ル・ト・ラ・クエスチョン!・キュ〜!!』」
だとか、
「ではVTRスタートッ!せーのっ!
『世界ドキドキッ!・ま・る・ま・る・ド〜ン!!』」

大勢の司会者・ゲストが手をぐるぐる回し、手の平を顔の横から
上へ差し上げる等の決めの振りを一斉に同時にやらないと気が済まない。
こうしないと番組が盛り上がらないんじゃないかと
心配で心配でしょうがないのだ。
(『阿波踊り』や『ヨサコイ』や『プロ野球の応援』にも通ずる所がある。)

『大相撲』なんて、式次第の宝庫である。
他の格闘技よりも祭り事的な隔世感がある。
入退場のしきたりから、行司その他の力士以外の人々の
伝統的な振る舞いしきたり、弓取り式。
手を打って四股を踏み、塩をまいて、蹲踞(そんきょ)の姿勢、
取り組みも技もまずは形式美。
行司も「はっけよい、のこった!のこった!のこった!よーい、はっけよい!」
などとすごく形式的なことしか叫ばない。

『ハグ&チューをしない国民』にしかわからない
『なんともいえない間』の埋め方。
『形式的式典行事』を重んずる、否、重んずるのではなく、間を埋めないと、
おこがましいやら悲しいやら虚しいやら歯痒いやらシラけるやらで
我慢できない日本人。

この悲しい習性は太古から根付いている。
一歩下がって深々としかもぺこぺこ、ぺこぺこする。
今も昔も同じ。

悲しい習性と言ったが、この習性、『間を埋めるための涙ぐましい努力』
をする習性のおかげで、日本人にしか分からない、絶妙なるデフォルメが
生まれたのである。

『間を置く、間を埋めるための涙ぐましい努力』によって生まれる
『絶妙なるデフォルメ』
『ハグ&チューする外国人には分からないデフォルメ』
これが『鳥獣戯画』『浮世絵』『歌舞伎』を生んだのである。

日本人が発明したパソコンの絵文字の豊かさに感心するがいい。
ヤバい場面で登場人物がハンカチでこめかみあたりの汗を拭きながら
タハ。。。ハハハ。。。と笑う漫画のシーンを昔からよく見掛ける。
この感覚はハグ&チューする外国人には理解出来ない。
理解出来たとしても、生み出しデフォルメして表現することは不可能だ。

●日本人作、パソコンの絵文字(アスキーアートと言われるもの)
(^_^;)A (→これこそタハ。。。ハハハ。。。の苦笑いだ)
(・∀・)イイ!■■(゚д゚)ウマー■■ヽ(*`Д´)ノゴルァ■■(=゚ω゚)ノぃょぅ
(´・ω・`)ショボーン■■( ´,_ゝ`)プッ■■( ̄▽ ̄;)アハハ…■■(*´Д`*)
(゚∀゚)■■(つД`)■■|艸`)ぷぷぷ■■((((;゚Д゚)))■■ヾ(@°▽°@)ノ
\(^o^)/■■(´ー`)y━~~■■(ю:】ジャイアン■■M:M スネ夫

見事である。感心する。ほとんど素人作ばかりかと思われる。

●外国生まれの絵文字
:-) 笑い  :-( 不満   :-< 悲しい   >:-< 怒り  :-o 驚き

貧相貧弱極まりない。『(^_^;)A』←こんなの到底生み出せない。

外国はキーボード上、アルファベットの制約がある。
日本語はさらにひらがなカタカナ漢字があるからねえ、って、
まさにそこだよ!ひらがなカタカナ漢字を考えて使いこなせることからして
絶妙なるデフォルメが得意な証拠。

美術。
『鳥獣戯画』は、平安から鎌倉時代に描かれた。
むちゃくちゃ絶妙なる素晴らしいデフォルメである。

『浮世絵』
日本が世界に誇りまくって良い、
壮絶なる驚愕のデフォルメによる漫画である。
西洋の印象派がまさに壮絶に驚愕したのは周知の通り。
具体的にどこが凄いか例を挙げると、
o雨を多数の直線で表現
oその線の雨に打たれ走る篭屋がいる橋の全景を上から見おろした構図
o実際よりいきり立った迫り来る崖
o丸い窓から見える梅ひと枝と丸い月の各々どアップの強調という構図
o鋭角にそびえる遠おーーくの富士山を飲み込もうとする
この世のものとは思えない抜群に躍動感のある勇ましくそそり立った大波
o表情豊かな、また細やかな人物の顔、仕草

すべて西洋では思い付かなかった豊かな豊かな表現力、
絶妙なるデフォルメである。
また浮世絵は、絵師、彫師、刷師の一大組織による大量生産の
庶民的娯楽であったことを忘れてはならない。現代マンガアニメと同じだ。

『歌舞伎』
間を置いて(空けて)、パフォーマンスするのが世界一好きな
日本人にしか生み出せない動画である。
間を空けて、決めのポーズを決めて、首をぐるりと回し、
『しぃばぁらぁくぅ、しぃ・ばぁ・らぁ・くぅぅぅ〜』
と、わざわざいちいち見栄を切る。

これが、現代の戦隊モノ等の
『待てえええい!ゴレンジャー!参・上!トウッ!!』
クイズ・バラエティの
『VTR、キューッ!せーのっ、ネコネコォッ!・大!・行!・進!』
ブリブリブリッコのポーズ、『月に代わって、お〜しおきよ〜〜!!!』
日本人に流れる太古からの血である。
歌舞伎も大衆娯楽。

折りに触れ海外の漫画を見て来たが、未だに、一様に、
ソラマメのような顔、ソーセージのような鼻、目は点、ばかりである。
劇画は、故レーガン大統領かジョン・ウェインの肖像みたいなのばかり。

一方、日本では、あり得ないが、無理でもない大きい目(無理なのもあるが)、
その中に星。小さく黒い二等辺三角形を逆さにしたもののみで表現した鼻。
尖ったアゴ先、等々。
企業のマスコットキャラ。とりあえず一様に可愛いデフォルメが上手い。
ネコのイラスト等、線の端々に現れる細やかなカーブの筆遣い。
外国人には分からない、カワイイものや仕草の
可愛いたる由縁はなんであるかを追求して表現。
絶妙なるデフォルメの極致である。
マクドナルドのマスコットキャラの貧相な可愛げの無さといったら。

日本のアニメ動画のキャラの走り方。
二の腕を真横に開き伸ばし切って、脇を開き切って、肘を直角に曲げ、
脇を開き切ったまま肘から先を交互に上下させる。

あり得ない走り方だが、しかし、この方が情熱的に思い切り
まさにリアルに走っているように見えるのである。
これまた日本の伝統的驚くべきデフォルメ。

ブリッコのキャイキャイな仕草、お色気キャラの妖艶なスムースな動き。
キャイキャイな仕草そのものが日本特有の産物であるが、
それを気持ち悪いくらいに濃密に、あり得ないようでいて、
現実より生々しくデフォルメ。

アメリカほど映画にカネを掛けられなかった所為か、
アニメで、漫画で、その実現したかった動き、構図、あり得ない世界を
極限まで追求した所産である。

あと、書き文字。漫画の『どよ〜ん。。。』とか、『グワシャ!』
等は、既に海外で高く評価されている。TVで取り上げてた。
日本語の書き文字は象形文字を先祖として、まずはモノを表す。
が、日本人は書き文字に心情まで表せられるのである。
この表現力が『象形』即ち『絵』にも生きているのだ。

『鳥獣戯画』『浮世絵』『歌舞伎』に於ける、世界に類を見ない表現力、
デフォルメが、今日世界中でもてはやされる『マンガ』『アニメ』を生んだ。

それは、出会ってハグ&チューをせず、なんともやるせない『間』
を埋めようとする涙ぐましい努力、
汗を拭きながら笑う(^_^;)A 細やかな微妙な表現、
書き文字でもって心情、情景、絵、を表せる文字の駆使、
冠婚葬祭の式次第をなんとか座がシラけないように間を置いて
形式的に進めようとする惜しみない努力、
クイズ・バラエティの、
『さてさてっ!せぇーのっ!クイズ!・サ・ブ・リ・ミーナ・キュッ!!!』
などと皆でポーズを決めて見栄を切らないと済ませられないノリ、
という、我々日本人古来のサガによってもたらされたのである。

でも俺、マンガアニメほとんど見ないんだよね〜w
とにかく、『鳥獣戯画』『浮世絵』『歌舞伎』、
特に『浮世絵』はウムを言わさず、世界に誇って良い。

(2008年11月18日より再掲載)



■義理と人情、敬意…あなたが思う「日本の精神」ってなんですか?
(TOKYO FM + - 08月21日 17:50)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=257&from=diary&id=5253672

■私たち“フツーの結婚式”にしばられているかも…【西野亮廣・山川咲対談】
(ウートピ - 11月23日 12:12)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=184&from=diary&id=5388758
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