休日出勤の振替日消化のため、月末最終日に仕事を休んだ。
久々に遠出をしようと決め、4時起床。
昔、都内に住む知人に「八王子に行きたい」と言ったところ、
信じられないものを見たような顔つきをされたことを思い出す。
いざ来てみると…そうだね、ちょっと分かったよ。
確か大学時代、誰かに借りたVHSテープで見たんだと思う、
とてつもなく上質なアニメ映画。画面に映るもの全てに対して
精密で斬新ななデザインがされていた。
そんな作品の原画展があると知り、来てみた。
アニメ業界に詳しくないので勝手な物言いはできないが、この作品は
とにかく「既存の何かに似ている」ものが一切ない。
画面に映る文字すらも制作したとのこと、その想いの深さ。
監督は当時20代だったとか。その打ち込みようが凄いと感じさせるんだが、
きっと端から見ていたら「なんか不思議な奴だねー」と言われるかもしれない。
しかし自分からしたら「本当のヲタクは世界を創る」と思っているので、
その熱に敬服。
なにやら何年か後に新作をお作りになるとの事、楽しみ。
その後、なぜか突然関越道を走りたくなり、さらに突然碓氷峠へ。
鉄道遺構に圧倒されながら往復832.8kmを走った一日、堪能しました。
ところで、どこにも、何にも似ていないこの作品の画なのに、
なぜか雑多な街中を描いた背景画を鑑賞中に頭に沸いてきたのが、
「八王子の街に似ている」だった。
ほんの一瞬見た絵と、ほんの一瞬通りすぎた街がなぜリンクしているのか、
帰って来た今でも分からない。
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