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2018年09月30日07:46

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今年これからの演奏会

・10/1
佐藤美枝子 チャイコフスキー・コンクール優勝20周年記念リサイタル
チャイコフスキー、ドリーブ、ベッリーニ、ドニゼッティほか
紀尾井ホール

20年前の22歳での優勝凱旋リサイタルも、ここで聴いた。42歳と、女ざかりと人生の成熟を迎えているわが国の一級のソプラノによるチャイコフスキー『エフゲニ・オネーギン』、ベッリーニ『ノルマ』、ドニゼッティ、『ランメルモールのルチア』ほかの名アリアのあの瞠目の声での歌唱とドラマが楽しみだ。

・10/3
ショスタコーヴィチ ピアノ協奏曲
ピアノ独奏 松田華音
武満徹 弦楽のための3つの映画音楽
バシュメット指揮モスクワソロイスツ
紀尾井ホール

ソ連は世界初の社会主義、その後のスターリニズムという栄光と悲惨二つの歴史を持った。その時期が遺したショーロホフ、ソルジェニツィンの文学、プリセツカヤの舞踊、マレービッチほかロシア・アヴァンギャルドの絵画、ホロヴィッツ、リヒテル、ハイフェッツ、ムラヴィンスキーの演奏家は人類史での貴重な証言、かつ宝物。ショスタコ―ヴィチの弦楽四重奏の厳しい美を持つ響きを私は愛する。今年初めのオペラシティでのあの仰天の展覧会の絵の美貌のピアニストが、ここではどんな演奏を引っ提げてくるのか。

・11/19
河村尚子ピアノリサイタル ベートーヴェンチクルス第2回
ピアノソナタ第11番 第21番『ワルトシュタイン』、第23番『熱情』、第24番
紀尾井ホール

30代初めのある日以来、その安っぽさが耐えられず聴けなくなっているベートーヴェンの中期の傑作の森の音楽を、河村がこの連続演奏第一回で、まったくあらたな世界で繰り広げたことに私は度肝を抜かれた。この演奏家のそういうものにはもはや驚かないが、そういう体験の場への遭遇は、やはり稀有。

・12/16
ベルク ヴァイオリン協奏曲
ヴァイオリン独奏 イザベル・ファウスト
マーラー 交響曲『巨人』
ダニエル・ハーディング指揮 パリ管弦楽団
東京芸術劇場

クリュイタンス、プレートル、ミュンシュほかでパリ音楽院時代から学生時代、魂を動かされてきたパリ管に、その4、50年後にはじめてライブで出会う。楽しみというも愚かだ。失われた魂のためにの胸を打つアダージョ楽章を持つベルクのヴァイオリンコンチェルトを、私は好きなのだ。

・12/19
シューベルト・プラスリサイタル
田部京子
シューマン 交響練習曲
シューベルト ピアノソナタ第21番イ長調
浜離宮朝日ホール

30年前からシューベルトの3年かけたチクルスで、この演奏家のピアノの音には、ずっと惹きつけられてきた。シューマンの交響練習曲が聴けるとは!
紀尾井と並んでこの浜離宮ホールの室内楽の響きは、素晴らしい!

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