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2018年09月29日10:07

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私が読んできた個人全集

1.漱石
2.鴎外
3.太宰治
4.檀一雄
5.石川淳
6.坂口安吾
7、開高健
8.三島由紀夫
9.金子光晴
10.小林秀雄
11.吉本隆明
12.江藤淳

海外では、上記のような完全な全集ではないが、下記の文学者たちの仕事の生涯にわたっての代表作品はかなり読んだ。
1、コンラッド
2.マルロー
3.フォークナー
4.ドストエフスキー
5.チェーホフ
6.テネシー・ウィリアムズ
7.ヘンリー・ミラー
8.魯迅

個人全集とはいうまでもなく、その人物の作品を全生涯網羅したもの。全書簡まで入っているものもある。それぞれの巻数は、一冊当たりの厚さや判型などの違いにもよるが、大体10数巻から20巻前後か。

それをすべて読むことには、どんな意味があるのだろうか。
まず第一には、当たり前だが、その人物の全体が理解でき、個々の作品や章だけではつかめない「その生の核」を、深部まで理解することが出来る。そのことの意味は大きい。それは、文学や芸術ということを離れて、人の生涯とはどういうものかの、それ以外のやりかたからでは不可能な理解にも、繋がるだろう。
上記では、期せずして、昭和期では私の好きな異端が目立つとはいえ、日本の近代文学のそれぞれの時期を代表する一級の文学者がならぶ。だから私がそのような顔ぶれの者たちの全集を読みまくってきたことは、近代日本とはどういうものだったのか、それぞれの時期の時代と社会と人間たちの理解に、結果としておおいに資するものになったはずだ。

ただ漱石、鴎外の2人は別格でまっとうな大物としても、それ以外の選択はかなり私の好みの偏差がある。正統的で無難なリストではない。紅葉、露伴はともかく、荷風、藤村、鏡花、秋声、白鳥、芥川、谷崎、宇野、葛西、尾崎、川端、横光などは全集では読んでいない。中島敦は、けっこう読んだ。

日本の文学で上記以外では、下記の第一次戦後派の作家たち、さらに戦後詩の詩人たちのものも、かなりの数、読んだ。

1.武田泰淳
2.大岡昇平
3.梅崎春生
4.椎名麟三
5.野間宏
6.埴谷雄高
7.井上光晴→ここは第一次戦後派ではないが

上記以外に、80年代から90年代にかけ、新作が出ると必ず読んでいた作家は下記。

1、大江健三郎
2、石原慎太郎
3.古井由吉
4.中上健次
5.大庭みな子

戦後詩、戦後短歌では下記。

1、鮎川信夫
2.田村隆一
3.黒田三郎
4.石原吉郎
5.塚本邦雄
6.岡井隆
7.寺山修司
8.春日井健
9.福島泰樹
10.山中智恵子

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