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2018年09月28日14:54

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横浜の海軍御用達の老舗職人手作りのトートバッグを購入

使い勝手のよい鞄は、案外ありそうでない。
私は、もっともらしいアタッシェケースは嫌い、会社立ち上げの24年前に銀座の革製品専門店で見つけたA4サイズの手提げの鞄を愛用していたのだが、さすがにボロくなった。
新たな会社立ち上げを機に買い替えようと思ったのだが、なかなかお眼鏡に叶ったのがみつからない。
と、思っていたら、思いがけない場所で、まだみぬ相思相愛といえる相手に、巡りあった。
その場所とは、三省堂書店の有楽町駅前店。
ユヴァㇽ・ノア・ハラリと見田宗助と一橋文哉の本を買い、何の気なしに、ふと背後を振り返ったら、そこにきゃつが、いたのだ。
私の殺気を感じ、呼んだのであろう。
横浜の森野帆布の職人手作りのトートバッグが、展示されていたのだ。
何種類かあり、垂直に2本掛かっている太いベルトのカラーが、両端がレッドないし臙脂、中心がクリームという色遣いが気に入って買った。
価格は、消費税抜きで1万6千円、

みなさんは、世界初の合成樹脂が何かお分かりだろうか?
そう、1937年にデュポンが発明した”絹より細く、鋼鉄より強い”あのナイロンだ。
ではそれにタッチの差で2年だけ遅れたが、それに続いた第二番目の合成樹脂をご存じか?
日本発祥のビニロンである。
京大で発明され、戦後はクラレで量産化された。
私はずっと、クラレというと、大原孫三郎、大原美術館、ビニロンと、記憶している。
1913年に創業した森野帆布は、この発明を受け、防水、防寒、防熱、強靭性にに優れたこのビニロンを採用して、海軍御用達となり、帆布をはじめ、幕舎、ロープ、作業衣などを作製した。
敗戦を受け、現在は海上自衛隊の御用達だそうである。
見てくれの美観がいい。
合成繊維にしては皮革の強靭感があり、皮革にしては柔軟感がある。
またスマートで知られた旧帝国海軍らしく、全体がシンプルで、先のレッドのベルトをはじめ、下地のブラックのビニロンと調和し、何ともいえず剛健に美しい。
私の美意識によく合致する。
今夕は、おなじ高校からおなじ大学のおなじ過激派セクトに進み、あの68年10・21の破防法適用の新宿騒乱ではともに火焔瓶を懐に麹町警察署に突っ込み、現在は帝劇で総合プロデューサーなどという仕事をやっている旧友Sと山の上ホテルのバーで飲むので、この海軍バッグを持って行き、見せびらかしてやろうかな。
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