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2018年09月17日13:42

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私の十八歳と二十歳の写真

そういうものが出てきた。
最初の十八歳のものは、大学入学願書に貼付するために撮ったもの。
意外にも、案外知的で(メガネの効用でそう感じるだけか)、若々しく(当たりまえだ)、またあのヤクザ大学を全国から目指して集まって来る若者たちがいずれもそうであるように、いかにも向こう意気と鼻っ柱が強そうな面構えをしている。
こういう男に議論など吹っ掛けると剣呑そうだと、一目で思わせる。
現役のこのときは敢え無く撥ねつけられ、入学前の浪人時代から過激派学生運動に自発的に参加していた私は、結局こんなヤクザ大学に入るにも二浪する羽目になった。私の頭のお粗末さが知れる。
入学直後の過激派のデモで四機=警視庁第四機動隊の略称。全員が屈強で最強だったーにメガネをたたき割られ、以後現在までコンタクト使用だ。
2、3、4枚めは、そこでの学生時代のもの。
裸の男たちが5人並んでいるのは、西伊豆の海岸でのものだ。
右から二番目が私。
それ以外はみな中学と高校時代にスポーツと無縁。精悍に浅黒く引き締まった筋肉質の私と、それ以外の4人のなまっちろくモヤシのような裸を比べれば、それが如実に分かる。
この一番右のSがこの写真を見て、「オレを筆頭にみんな貧弱な裸だなあ。見られる裸なのは、陽虎だけだな。陽虎のヌードは薔薇族に売り込めるぞ!」と、おだてられたものだ。でもみなずっと、以降の50年間(!)、仲がいい。このうちの1人は、50代に肺がんで他界してしまった。

3、と4枚目は、そのSがそこから出てきた東北山形の城下町の米沢に、雪の正月に行ったときのもの。
大雪だった。
ちょうどいいと、屋根に上がって生まれて初めての雪降ろしをやらされた。
屋根の上のその労働中の雄姿と、帰途の特急の食堂車での1コマ。
私の長髪というか多髪振りが眺められる。
この当時はこのように多かった私の頭髪よ。
愉しく、忘れられない青春の日々よ。


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