意識 つくろうさんと、山崎 順子さん、佐藤 かぐやさん、中村 高徳さん、四人の仲間の 合計六つのたいへん貴重な投稿文を掲げます。
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◇◆ 『 素直に、すべてを正確に認識し、有利も不利をも含めて、ありのままの状態(状況・情況)を、静かで平静にみつつ生きる。』
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◆ 意識 つくろう
ここでは、
全体観と「すべて」という当事者意識、
「ありのまま」の基底の(意識ないしルーパ・カラーパの)超高速ミクロの生成・消滅への理解、
「静かさ・平静さ」の示す(存在への)感謝と謙虚さ・肉体と精神への調和力、
「正確」の裏付けになる怜悧な理性と直観力、
「不利」が示す二元・一元・統合の大系的な構造理解、
「状態・状況・情況」にある現象時空がもつ無常と皆苦、五蘊・諸法への理解から無我への到達を求めています。
―「素直」は力を抜いた自然さによって、全体へ向いた心の状態です。
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生きる基本的な心構えとして、第一行は書かれています。
自分の実感との照らし合わせてみるわけですが、若い人は、比較的自我が少ないため、全文をさらっと読めるのでしょう。それで良いのだと思います。
経験と自我は抵抗感を生みますから、「すべて」「不利」「ありのまま」へ「自分」(自我)が抵抗するようになって、初めて生きることには、中段の深みの学び(認識に理解)が必要になることがわかります。知識を超えているのは、それが生身の自分との偽れない、いま・ここでの関わりとなるからです。
―最後に「静かで平静」さがくるのは、精神と心・意識にとって、それがいかに深く、平和と安心と愛を示す世界かを知って欲しいためです。
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◆ 山崎 順子 .
自然の精細さとち密さに倣うと、この現象世界での心と意識に関しては、一定水準の成熟度の高さと同様一定水準の円満性なども、問題になります。
「未熟」と「成熟」ということです。すなわち、未軸な自己中心と、成熟した自己中心とは異なるものです。
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確かに、「全体観と『すべて』という当事者意識」からするなら、「自己中心」はそれ自体、まだ完成した「成熟」「円満」ではありません。つまり、精神(心と意識)自体は成長途上のものに過ぎません。
数兆個の、いわば、無数ともいえる(名・色含めた)ルーパ・カラーパでいえば、最初から未熟と成熟と二元的に決めつけることは誤りのように思います。異なる次元の視点でいうならば、現象の愛しい無数の段差が見られるのです。もともと、心と意識(そのイマジネーション)は、時空と次元を自由に行き来できる存在であって、本来五蘊の制約も超えるものと思います。
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時空の現象界の多くは、いま成熟した自己中心に、惑わされているように思うのです。かれらは、いわば、逆手にとって「現象時空がもつ無常と皆苦、五蘊」を逆利用しています。それら知識のレベルで、ＡＩ も一層拍車をかけるのかもしれません。
でも、最終的に「平和と安心と愛」、結局、全体の幸せの観点とは結びつかないと思います。名蘊(意識)の鍵は「智慧」です。
それは、「未熟」とは異なった、「素直に、すべてを正確に」「ありのままの状態(状況・情況)」をみる、「無我」から(打破し) また可能にするものとみています。
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◆ 佐藤 かぐや
人の意志の段階で、(未熟と成熟を)みてみますと、
�� 飢えや生存などの、本能的欲求を満たそうとする意志から、
�� 内面の欲望や気分、感情や、欲望を満たすための意志、
�� 個別的差異に共感、寛容でき、正しさ及び善にも配慮できる意志、
さらに、�� 自我レベルから離れて、正直さ、達成感や、協力・協賛と責任を感じとるところの意志、
そして、�� 利他的奉仕を含んだ智慧と慈愛に富む、創造的・自我的、発展的修正を加える意志など、
さっと幾つかに、種分けができます。
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それぞれが意志の成長を表すと同時に、衝突や紛争は異なる意志の相互よりも、同じレベルの意志だから生ずることが、圧倒的に多いのでしょう。
意識の問題です。
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注意と意識は、いまどの視点にへ向かい、理性と感情はどんなものであり、自我があるとしたらどのように左右しているのか、創造的・自我的、発展的修正が、本質的存在からマインドに加えられているか ？
ただそれだけの問題です。
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◆ 中村 高徳
たとえば、すぐに偏見へ心がいく。他者の最もネガティブなものへ意識がいきやすい…超微細で高速な意識の動きであるがゆえ、普段気づきにくいが瞑想と内観の目的はその真実の気づきにある。
自分自身の最も痛いところに気づくと、その事実だけで、心はふっと楽になる。
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自我は常に誤魔化しによって、自分自身を守ろうとする。
だから、日常的なその安定感だけで、無意識に追究を止めてしまう。
それが、のちのち苦しみのもとになる。
逆にいうと、自分自身が最も痛いエゴの好む習癖が、ふっと心を楽にするような成長をもたらしているという事実に気づかないまま、すーっと日常を過ごしているのである。
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世俗的成功者は、人間的(魂的)失敗者となりやすい理由はそこにある。
その核心的気づきのきっかけは、百年そこそこの短い人生において何かという点になる。
人はほんとうは一番大切なものを、心の奥に押し込めて、エゴが最も大切にするものを追求して平生、生きている。
それで、一生を終える。
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.◆ 佐藤 かぐや .
「超微細で高速な意識の動き」が、いっそう高速で超微細となり、散りじりバラバラとなって生成変異が最後は消えていくようにみえます。苦しみの元となっているそれが実体です。
一生懸命ごまかしで守ろうとしているもの(苦しみの元)は、自分が作り出している幻想です。人は「真実」の価値よりもそのエゴを守る「幻想」の方を大切にしがちです。「真実」とは、あらゆる苦しみの元となっている受容対象です。
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「真実」は痛みを伴おうとも「幻想」よりも大きな価値があるので、心に安心感を与えてくれています。
それが大きな価値を生むのは、とっさに心に押し込むその偏見や否定(キライやイヤなどの)的感情は、心の成長したいという命がもつ生来的で本質的な欲求を妨げているからでしょう。自我はその「とっさ」に悪さをします。
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人間は潜在的に外見をキレイにする以上に、心をキレイに磨き上げる(いわゆる、成長する)という、はるかに大きな願望をその意識(心が)がもつはずです。真実へ向かう「痛み」が折角あるのに、むりやり作った「幻想」が、すなおなその心(意識)のはたらき、本来向かわねばならぬ先を奪い取り、「ふっと心を楽にするような成長をもたら」す方向へ(心が)向かわないということは、もったいないことです。
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◆ 意識 つくろう .
結局は、やがて消えていくものを、いっときのプライドや抗弁というもののため、ゆがめて押し込み成長の機会を失しているということでしょうか？
自我のもつこの働きが、日常の各所各領域、各立場と状況に、実に(この現象世界では)たくさんあるのでしょう。
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そして、その超微細さが、(神経的に)アイデンティティを維持し高めていく日常の活力自体に煩わしさを生みます。自尊心を高め、パーソナリティは個別に力強い居場所を得ているからです。
自分が自分でなくなったら、その個性はどこに喜びや楽しみ、快活さが生まれようと、力漲らし思うのです。
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一見障害に見えるものから、一方マクロにおいて、全体的視点から、その「自分」を置いて「自分」というものの、「魂」に対して果たす役割を見なければならないのでしょう。
その意味で「もったいない」場面と思います。
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