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2018年08月02日11:46

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世論分断で北朝鮮を喜ばせるな 自民党二階派が研修会をなぜかソウルで開催

 下記は、2018.8.2 付の【阿比留瑠比の極言御免】です。

                        記

 せっかく大挙してわざわざ韓国まで出かけて行ったのだから、韓国側に「ソウルの在韓日本大使館前に設置された国際法違反の慰安婦像を早く撤去しろ」ぐらいのことは伝えたのだろうか。派閥の研修会を、なぜか韓国で実施中の自民党二階派の面々に問いたいところである。

 「北朝鮮問題は、米国も含めてめまぐるしい動きをしている中での視察だった。大変意義深いときに訪問することができた」

 二階派を率いる二階俊博幹事長は1日、南北の軍事境界線がある板門店を訪ねた後、記者団にこう語った。

 それでは、肝心の研修会の中身はどうなのか。研修会は、日本と韓国の有識者10人の講演を聞くスケジュールがあるが、初日の7月31日の講演トップバッターが、文正仁・大統領統一外交安保特別補佐官だというのはいただけない。

「親北」の講演者

 文氏といえば、北朝鮮を核保有国と認めることに同意し、在韓米軍撤退論を唱えるなど北寄りの言動で知られる。韓国最大野党である自由韓国党は「北から下ってきた対南工作員ではないか」との疑問を呈し、韓国の保守系紙、東亜日報もかつて「『文特別補佐官』の話はこれ以上聞きたくない」と批判した人物である。

 韓国内でも特異な立場に立つ相手から、どんな高説を拝聴したのだろうか。

 2番目の講演者である小此木政夫慶大名誉教授も、拉致問題などで日本政府の方針に異を唱えている。6月14日付の毎日新聞の識者座談会で、政府の拉致と核・ミサイル問題の解決後に国交正常化するとの方針を批判し、こう述べている。

 「北朝鮮は、日本と優先順位が逆で、国交正常化をまず先に優先する。日本が優先順位を再調整するくらいの覚悟が必要だ」

 なぜ日本が重大な主権侵害であり、人権侵害である拉致事件を起こし、核・ミサイルで世界を恫喝する北朝鮮に合わせなければならないのか。二階派は、そうした不可思議な意見に耳を傾け、政府方針とは別の「二元外交」に取り組みたいとでもいうのだろうか。

聞こえいい宥和

 6月に約10年ぶりに活動を再開した超党派の日朝国交正常化推進議員連盟(衛藤征士郎会長)が、まず講師に選んだのが、「拉致問題は解決済み」と主張する在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の機関紙「朝鮮新報」の金志永・平壌支局長だったことは、7月13日付の当欄で指摘した。

 二階派や日朝議連の講師の選び方をみると、北朝鮮の働きかけが影響しているのではないかと勘ぐりたくもなる。実際、朝鮮総連関係者が与野党議員らを回り、対北宥和を説いているとの情報もある。日本世論の分断工作だといえる。

 日朝議連は27日には、日朝首脳による直接会談の実現を強く求める決議を採択した。だが、安倍晋三首相は拉致問題の進展が見込めるのでなければ、会談を焦る必要はないとの姿勢を崩していない。また、拉致被害者家族会も前のめりの日朝交渉は望んでいない。

 「宥和論は聞こえこそいいのですが、拉致問題をめぐるこれまでの交渉の歴史や北朝鮮の欺瞞を知らない人がナイーブに唱えているか、悪意を持って意図的に広めているかのどちらかだと思います」

 月刊『正論』9月号で、拉致被害者、横田めぐみさんの弟で家族会事務局長の横田拓也氏がこう指摘していた。拉致問題で国内世論が割れて喜ぶのは、北朝鮮だということを忘れてはならない。

(論説委員兼政治部編集委員)
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 http://www.sankei.com/premium/news/180802/prm1808020007-n1.html
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