� 崟�草紅団・浅草祭」(川端康成/ 講談社文芸文庫)
�◆崘使�文学百話（上）」(道下淳/岐阜新聞社)
��「濃飛文学百話（下）」(道下淳/岐阜新聞社)
�ぁ嵎欷喫�語」(日下力（訳注）/角川ソフィア文庫)
川端康成は文庫になっているものは可能な限り読もうと思ってる。彼は岐阜を何度か訪れている。この辺りの事情はいくつかの小説に書かれているので詳しくは書かないが、東京のカフェで知り合った伊藤初代が岐阜市加納の西方寺に住んでおり、川端はプロポーズに訪れたのだ。一度はＯＫしたものの、「ある事情」のため、突然キャンセルされた。西方寺には川端康成ゆかりの寺などという説明は一切ない。それは「ある事情」に関係することなので、当然だと思った。まあそんなわけで川端康成は岐阜のゆかりの人物なのである。この浅草を舞台にした小説は当時の浅草の猥雑さがよく描かれてはいるが、小説としてはまとまりがなく、あんまり面白くはなかった。
「保元物語」は保元の乱について書かれた戦記物である。その昔一度読んだことがあるが、今回読みやすいテキストが出たので再読してみた。当時は源平や藤原氏などの登場人物について、尊卑分脈で調べてノートを作っていたが、それがまだ残っていたので、参考にしつつ読んでいった。古典を読むときはまず原文を読み（時には音読）、そのあとで現代語訳を読むという流れになる。崇徳院のやるせなさ、頼長の無念など、読みどころは多々あるが、やはり源為朝の大活躍が白眉である。このあと、「平治物語」「平家物語」さらには「太平記」と戦記物を時間をかけて読んで行きたい。
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