うちのアパートの前は田んぼになっていて、毎年6月に代かき、7月には田植えが行われます。
蛙が鳴き鴨が泳ぎ稲穂が実る、小さいながらも日本らしい風情がある風景で、東京からごく近い地域ではとても珍しい登戸の魅力だと思っています。
しかし、今年はどうも様子がおかしくて、代かきも田植えも一向に行われず、雑草が茂ったままです。もしかしたら農家の方が高齢で稲作を引退してしまったのかもしれません。
あるいはどこか具合が悪くて今年はお休みにしたのかもしれません。
心配なのは蛙たちです。この暑さで干からびそうになりながら、田んぼに水が入るのを地中で待ちわびているのではないでしょうか。
と思っていたら、数日前から田んぼに少しだけ水が引かれて水たまりができました。雑草はそのままですので田植えをするつもりはなさそうです。おそらく農家の方も僕と同じく蛙たちの身を案じて、水だけは入れることにしたのだと思います。
蛙たちはさっそく飛び出してきて、窓の外では今夜もかまびすしく会話を交わしています。とりあえずは一安心ですが、来年以降どうなるか、田んぼが復活するのかどうかは予断を許さない状況です。
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