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2018年07月08日21:37

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DIYバイオが注目されている

DIY(Do It Yourself)バイオが注目されている

生物科学の実験や研究を、自宅などで手軽にする人がアメリカを中心に増えているという。これらを総称して「DIYバイオ」というらしい。

次のような新聞や雑誌のヘッドラインみたいなことが自宅でできている。
「トマトに牛肉のうまみの遺伝子を組み込んでステーキ味のトマトを作る」「光るクラゲの遺伝子を組み込んで光る微生物を作成」「光る酵母を使って光るビールの製造」
これを自宅のキッチンで作ってしまう。
また、ある市民グループは糖尿病用の「インシュリン」を自宅で作ろうとしている。
報道によればこれらは海外の話だが、日本でも挑戦を試みている人たちがいるようだ。それは「細胞を培養し食肉を作るプロジェクト」だ。
牛や鳥の細胞を培養して食肉を作れば、動物の命を奪うことなく工場(自宅でも)で生きた肉が手に入るわけだ。「今の畜産が抱える問題を解決しようという大きな流れで、将来的には『自宅で肉を育てる』みたいなものを実現しようとしている。」という。そんなことは実現可能なのか?
5年前(2013年)にオランダの大学教授が世界で初めて培養した肉を披露したそうだ。培養したのは牛の筋肉から取った幹細胞、最先端の再生医療の技術を応用することで実現した。牛を殺すことなく食肉を作り出せる画期的な技術の誕生だという。
今、世界中のバイオ・マニアやベンチャー企業がこぞって研究に乗り出している。
将来食糧革命を起こせると、投資家たちも期待を寄せているらしい。

日本で挑戦しているグループは、「ショウジンミート・プロジェクト」だそうだ。
肉に似せた料理を野菜から作る精進料理からのネーミングだ。(がんもどきみたいに…)
メンバーの一人(名前はぐぐると出てくる)は自宅のマンションのリビングの一角で鶏肉の細胞を培養しているという。平日は外資系の企業でITコンサルタントをしているが、帰宅して細胞の成長を見るのが、一番の楽しみだという。
彼は培養装置は簡易的なものをネットショッピングで5万円で購入した。
培養に大切な二酸化炭素の量は重曹水を使って調整する。細胞を取り出すときに使うのは扇風機を利用して作った遠心分離機だ。「みんなで培養肉を作るための技術をどんどん磨いてきましょう。効率よく細胞が増えていけるような実験系を確立させていきたいと思う」とコメントしている。
培養肉などのDIYバイオには、ビジネスとしての注目も集まっている。
このメンバーの開催するDIYバイオのセミナーには商社や投資家など、およそ70人が参加したそうだ。「培養した細胞そのものが商品・製品になるパターンです。150兆円の食肉市場を目指しているといった段階にあります。」参加した投資家は「非常に大きな産業になると思っている。バイオにおけるアップルなりマイクロソフトみたいな会社が、すでにそういった会社が(DIYバイオから)生まれてるのかもしれない。」という。

これは、去年(2017年)Youtubeに公開された映像だ。(https://goo.gl/vqaQem
ジョサイア・ゼイナー氏は2017年10月、自らの左腕に「改造」を施すべく遺伝子操作を行ったDNAを自作して注射器で注入する様子を公開した。その様子には驚きと困惑の声が寄せられると同時に、「バイオハッカー」として遺伝子治療の自由を体現する試みとして評価する声も挙がっている。

従来は獣医学部や農学部あたりで行われていた農業に生命科学が進出してきて、学校名も生命科学大学などと変わってきている。卒業生の中にはバイオテクノロジーの知識や技能を身につけた卒業生が何人も輩出されていることだろう。その卒業生なら、ちょっとしたきっかけで自宅でも簡単に実現できる事だと思う。今後、生命倫理に関わる実験を個人が行うようになると大きなリスクも伴うことだろう。それをどう規制するのかは規則さえ決めればみんな従うということなんかじゃない。抜本的な強制力を持たないと、摩訶不思議な生物が跋扈する魑魅魍魎の世界になっちゃうんじゃないのかと危惧する。
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