昨日は劇団「そとばこまち」の『のぶなが』を観てきた。
これは、友達さんが一押しの劇団で彼の評価は非常に高い。
先に感想を書く。
面白かった、素晴らしかった。
130分の長丁場なんだけど、一気に最後まで観てしまった。引きずり込まれたという感じだろうか。
ネタバレになるからパンフレットにある範囲で書けば
天王寺砦の戦いで軽傷を負ったという織田信長は、この時点で戦死していた。死を隠すためにお濃を信長に仕立てた明智光秀は信長の天下統一の夢を実現しようと決意する。やがてこの隠し事が周囲に漏れ出す。そこで、明智光秀は自身が謀反を起こした事にしてお濃を逃がして、自らを逆族になることでストーリーの終結を図る。
フィナーレのステージは撮影OK、ハッシュタグをつけてSNSでどんどん拡散してほしいというのが今風か…
シンプルなステージなんだけど、歌やダンスの組み合わされたステージが全く違和感なくしかも楽しい。学生の実験的な時代劇中に現代風のダンサーが出てきたりすると、無理やりっていう感じが強いんだけど、さすがに「そとばこまち」は、全体が調和していて無理がない。ストーリーも手堅くまとめている。
だって「3年間は自分の死を隠すべし……」といった武田信玄が、もし織田信長だったらという想定にして、天王寺砦において死んだ織田信長を本能寺の変でつじつまを合わせたのが一身に逆族の汚名を背負った明智光秀の深謀遠慮だったという話だ。
とにかく130分を一気に見せる力量はストーリー展開と演技のなせる業だろう。老人にはちょっと厳しい展開は、若者にはちょうどいいテンポなんだろう。
結構緊張感を強いるから、幕が下りた後は心地の良い開放感があった。
ここは強く言いたい。
チャンスがあればぜひ観てほしい。
劇団「そとばこまち」おそるべし
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