歌丸さんが亡くなったことで、テレビはずいぶん時間をかけて特集をくんでいます。
ちょっと、驚き、です。
私は「落語好き」と、きっちり胸を張れる落語好きです。
上京して、一週間目の、右も左もわからないときに何とか訪ね訪ねて
新宿の末広亭に行ったぐらいですから。
歌丸さんはもちろん、談志さん,志ん生さん、志ん朝、etc.
歴史に残るあらゆる噺家さんを生でたくさん聞いてきました。
そこで、さ、お客さん。
歌丸さんを人間国宝にという声が上がっているらしいんだけど、
そんなことに賛成するのは「笑点」だけが落語だと思っている人たちじゃないの?
生で歌丸さんの落語聞いたこともない人が、拍手しているはず。
はっきりいって、歌さんの芸より、いまの小朝、志の輔、談春、志らくの方が上よ。
言い出しっぺはどうせ円楽あたりでしょう。
自分の方がうまいと思っているくせに。
ほんとは私、小三治の人間国宝だって、「意義あり!」なんだから。
小三治なんか、談志、志ん朝が続けて死んだからもらえたようなもの。
人間国宝として、私がもろ手を挙げて喜んだのは、米朝さんと小さんさんだけ。
あの二人には十分納得する至芸があったし、
米朝さんといえば関西では戦中戦後の落語衰退期に全力で関西落語を守り抜いた
多大な功績が有りました。
やっぱりね、まず芸よ。
歌丸さんにはテレビでの知名度は有っても集客力なんかなかったもの。
それは談志さんたちのような、お客を震えさせるような芸ではなかったこと。
歌さんがキライで言ってるんじゃないの。
米朝さんと同列ではない、と言ってるの。
集客力から言えば昇太の方がよっぽどよ。
と、いうわけで、歌さんは好きだけど、人間国宝には「意義あり!」
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