ハマらいぶの勉強会、充実していた(と自分では思っている)。
無声映画をモチーフにセリフにこだわらずガイドをつける。
で、無声映画と言えばこれだろう、と登場願ったのが
『工場の出口』と『列車の到着』。
言わずと知れた、世界最古の映画だ。YouTube様様だね。
『工場の出口』、何回も見ているけれど、ここまで描写にこだわって
見るのは初めて。おかげでたくさんの発見があった。
門が開いて人が大勢出てくるだけの実写映像だが、
いざガイドするとなると「工場」も「大勢出てくる」という部分も
なかなか伝わらない。
そこでじっくり出てくる人々を観察する。
女性たちが先に出てきて後から男性たちが出てくること。女性たちが
ほとんど皆、エプロン(というか前掛けの方が伝わるか?)していること、
そう言えば男性の中にも胸からかける大きな作業エプロンのままの人が
いること。そろいの前掛けや作業エプロンは「職場」であること、
工場労働者たちであることを伝える重要なファクターだ。
お互いに語らいながら、あるいはせわしなく、人々が次々に門を出て
くること。表情を生き生きと描写することで仕事終わりの解放感が伝わるか?
人ごみの中、自転車に乗って出てきた人の隣を野良犬がすり抜けようとして
自転車が傾き倒れそうになること。そのまま犬が自転車についていくこと。
小さなアクシデントがドラマを予感させる。
人がいなくなり門が閉じる。と、先ほどの犬が戻ってきて問を見上げる。
なんだか、犬を主人公にしてガイドすることもできそうなドラマに
仕立てられる気もする。
いかに漫然と見ていたのか、に今日も気づかされた。
まさに「ボーっと生きてんじゃねえよ!」と叱られた気分。(笑)
ちなみに映像はこちら。歴史的には3バージョンが確認されているらしい。
https://www.youtube.com/watch?v=NwRAUniWJPY
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