スティーブ・シーボルド「一流の人に学ぶ自分の磨き方」より。
【5】努力
一流の人は成功するために途方もない代償を払います。
二流の人は成功への近道があると思い込んで、それを見つけようとします。
しかし、そんなものは見つかったためしがありません。
成功のための代償を先に払うか、
後悔という代償をあとで払うか
二つに一つです。
成功するためには欲求の充足を遅らせて血と汗と涙を流し苦しみを乗り越える必要があります。
ビジョンを実現するためには不断の努力をしているかどうか、それは、
夢を追い求める人と白昼夢に耽るだけの人の違いとなって表れます。
一流の人はビジョンを実現しなければならない理由とそのための方法を知っています。
二流の人は自分よりもっと上のレベルことを意識はしてはいますが、心の中ではそこまで到達できるとは思ってもいません。
だから、実行に移そうとしないし、そのための労も惜しんでいるのです。
一流の人は自分に正直で、現実を直視しています。
少々、努力を払ったからといって、すぐに見返りを求めたりはしません。
自分の価値を十分に高めたうえで、見返りを求めようとします。
二流の人は学校で教わったような細かい知識を暗記するのは得意です。
一流の人は能力開発に集中します。
細かいデータの収集はインターネットで検索するか、人に任せます。
スキルを高めることに時間と労力を費やします。
一流の人は目的を達成するための集中力を持続させ、目標達成を妨げるものを排除することに長けています。
一流の人にとって目標とは、朝から晩まで集中し続けることができる対象なのです。
アイデアを思いついたら就寝中でもメモできるよう枕元に筆記具を常備するほどの熱の入れようです。
一流の人は苦しみを感じることをあらかじめ想定して、それを乗り越えて突き進む精神力を日頃から鍛錬で培っています。
二流の人は能力開発の本やCDに関心を示しません。
能力開発に取り組むのは総人口の5%程度です。
この数字は一流の人の全体に占める割合と一致します。
能力開発とは自分の中に眠っている潜在能力を引き出すことをいいます。
人はみな、人生を切り開くのに必要な能力を持っています。
二流の人は仕事を労働時間の観点から考えます。
一流の人は仕事を生産性の観点から考えます。
二流の人は一日の生産性よりも次の食事で何を食べるかに意識を向けています。
一流の人は自分の大好きな仕事に専念しているので、もっと生産性を上げ業績を上げるにはどうしたらよいか絶えず考えています。
【6】情熱
二流の人はうまくいっているときだけひたむきになれます。
一流の人はどんなときでも常に前向きです。
いっさい手を抜かずに、常にすばらしい仕事をするために最善を尽くしています。
二流の人はすぐに快楽を求めます。
一流の人は自己啓発の本やセミナーに投資して自分を磨きます。
二流の人が快楽を追求している間、
一流の人は目標達成に全力を傾けます。
皮肉なことに、一流の人は大きな業績を上げて結果的に多くの快楽を得ることができるのです。
それは充実感という名の精神的な快楽です。
二流の人は主にお金やモノといった外的なモチベーションによって働きます。
一流の人は夢や情熱といった内的なモチベーションによって働きます。
外的なモチベーションは短期で途絶えますが
内的なモチベーションは目標を達成するまで長続きします。
一流の人は自分の心の中にある疑念や、恐怖、心配に立ち向かうことが最大の試練であることを知っています。そして、それを乗り越えるために果敢に戦います。
彼らは一歩間違うとすべてが崩壊する恐怖に直面するときでさえ、前に進み続けます。
一流の人は、二流の人からやっかまれ、批判と嘲笑をたびたび浴びますが、人生は一度きりなのでやれるところまでやってみようと考えます。
だから二流の人が不要なリスクとしていやがることでも、一流の人は挑戦と見なし人生の残された時間をこれに使います。
これから就職する人はどの業界のどの職種に就くかは重要でないことを知らなければいけません。
職業や会社選択の基準はやって楽しいか、楽しくないかの2つだけです。
二流の人は、一流の人は成功しているから仕事を楽しむことができるのだと思い込んでいますが、実際は逆で、仕事を楽しんでいるから成功するのです。
本当に重要なのは自分が楽しいと感じることを勉強してそれに全力を傾けることなのです。
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