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2018年05月30日22:04

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第21回【混沌の迷宮】ゲームブックリプレイ

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※ここより先はゲームブック【混沌の迷宮】のネタバレを含んでいます。ご注意ください。

ぜろです。
カオス・マスターから聞き出せるだけの情報を聞き出したはいいのですが、酸の湯船に浸かるタルスの体力は残り1点。
しかし、ただ湯船から出るだけでは、カオス・マスターにたちどころに肉塊にされてしまいます。
なんとか打開策を見つけたい。起死回生の一手はあるのでしょうか。
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【タルス 技術点12 体力点1 運点12】

●アタック06-6 フロデジャネイロ

残り体力点1点。
さすがにこの状況で食料を食べて回復を図るとか、ルールが許してもプレイヤー的に許せない。
とにかく、ここから出てもカオス・マスターに肉塊化の呪文を唱えさせないことが必要だ。
それには何があるか。ここで使える道具を確認する。

宝石の類、狂戦士の粉、古本だ。

俺はピンときた。
狂戦士の粉だ。これの興奮効果、全身敏感なカオス・マスターには非常によく効きそうだ。

俺は自分が吸いこむのではなく、湯船の中にその粉を溶かし込んだ。
そして息を止める。
だが、このまま読み進めると、息を止めた俺の行動がバレで破滅を迎えるパターンに繋がっている。
それでも、この選択は間違っているとは思えない。狂戦士の粉を湯船に溶かす俺の行動が、いつになく冴えているからだ。
そう。ここを突破するにはもうひとつ何かが必要なのだ。

アイテムを探り、その「もうひとつ」を見つけた。
ここで鼻栓を使用して、パラグラフジャンプ!
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つながった!
この鼻栓は、呼吸はできるが有害なものは取り除いてくれる、鼻用フィルターのようなものだという。
問題は、カオス・マスターがたくさんの目を生やして、俺を性欲と食欲が入り混じった瞳でじっくりねっとりねぶるように観察している点。
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加えて問題なのは、どこかで時間の経過により体力を1点でも失えば、俺は完全にスープになってしまうことだ。

この状態でどうやってつけるか。堂々とか、こそこそとか。
ええい、そんなに観察されてるんだったら、むしろ堂々とつけちゃるわい!

「この部屋が臭いっていうの? いいけど、あなた。失礼ね」
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よかった。おもしろい誤解をしてくれた!
そして俺の最後の命の灯が消えきる前に、カオス・マスターの様子にも変化が訪れた。
湯船に溶かし込んだ狂戦士の粉が効果をあらわしはじめたのだ!

もう一刻の猶予もなんねえ。俺は即座に湯船から飛びだした。
そしてとろんと興奮状態に突入したカオス・マスターと戦闘だ!

【カオス・マスター 技術点4 体力点15】

極端すぎるステイタスだ。
技術点は4しかないからたいした相手ではない。
けれども体力15点は厄介だ。
さらに狂戦士の粉の効果で、奴は攻撃のサイコロでゾロ目が出ると振り足せる。
この相手に対し、体力点残り1点の俺は、ノーダメージで倒しきらないといけない。

そんな、もう後がないバトルを制したのは、俺だった。
途中1回引き分けが出た時にはマジビビったぜ。それでも運だめしによる追加ダメージも駆使して、何とか倒しきることができたのだった。

なお、こんな極限戦闘の真っ最中に、金で雇った混血怪物、大トロはただ傍観しているだけだった。なぜなら、俺が存在を忘れていたからだ。ごっめーん!
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●アタック06-7 カオスな核と大食らい虫

カオス・マスターを倒すと、彼女の体はどろどろに溶けて、排水溝に流れ込んでいく。
その中に溶けずに残る小さな塊が見える。
これこそが、彼女の「核」なのだろう。白の魔法使いから与えられた力の源。
おそらくは、肉体を保持したり自在に変化させたりする力を持つものだ。悪魔超人サンシャインの胸の太陽マークみたいなものだ。
俺はそれを拾おうとしたが、俺が手をのばすより早く、排水溝にコロンと落ち込んでしまった。

これまでの情報の出方や展開を見るに、このカオス・マスターの核は重要アイテムくさい。
ここで拾えなかったのは失敗かもしれない。
しかし選択肢はなかった。知りうる限りのパラグラフジャンプでなんとかならないかと思ったが、なんともならなかった。

まさか、これでもまだ情報が足りていないというのだろうか。

俺は、流されずに残っていたネックレスの鎖だけ拾うと、冒険を再開……の前に飯だ飯!
俺今体力1点しかないんだもんよ!

残り体力1点にまで溶けかけた体がなんでご飯で回復するんだなんて考えてはいけない。
考えるな。感じるんだ! 飯が体中すみずみまで行きわたり、俺の細胞を再構築してゆくさまを!

ズッキューーーンしゅわしゅわー!
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溶けた傷さえもと通りにする食料パワーで、体力点は5点にまで落ち着いた。
1回に取れる食事にルール上の制限はないが、俺は1度に1食と決めている。
その代わり場面が変われば短時間でも追加で食べるのはOKとしている。

さて、部屋を出ようとしたが、なんと周囲の扉は、入ってきたところも含めて全部開かない!
行けるのは、部屋に開いた謎の穴のみ、という状況だ。
これではもう、穴に入っていくしかない。

ところで俺は、この穴の先に何が待ち受けているのか、もう知っている。
カオス・マスターに確認したのだ。この先には「大食らい虫」がいるのだと。

狭い穴に潜っていく。追加で飯を食って体力は9点まで回復させた。
しばらく進むと、洞窟の陰に大食らい虫がのたくってるのを発見。
巨大な口だけがついた、ばかでかいウジ虫みたいな怪物だ。

ここで出る選択肢は、全力で逃げるか、忍び足で逃げるか、突進するかというもの。
大食らい虫の体内にあるだろう名刀「桜吹雪」を手に入れるには突進一択なのだろう。
しかし今回はその情報は得ていないので逃げることとする。
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となると、どう逃げるのかだ。
目のない大食らい虫は何に反応するのだろうか。
全力で逃げる音には反応されるかもしれない。こっそりと抜けても臭いに反応されるかもしれない。
そもそも目だけでなく、耳も鼻もわからないが。

俺が選んだのは、忍び足。まだ気づかれたという文面はないのだから、気づかれるまでは気配を殺そう。

技術点のチェックを求められたが、そこは強みなのでなんなく成功。
壁を食べるのに夢中な大食らい虫の脇をすり抜け、洞窟を進み扉を開けて……。

俺は、肉兵士改造室に到達した。

次回、フキと合流し、さらなる深部を目指す!


【タルス 技術点12 体力点1→9 運点12→11】



■登場人物
タルス 6人目の挑戦者。カオス・マスターのスープの具になることを志願した特殊性癖の持ち主。
フキ 地下城塞の脅威の目撃者で依頼人。ひたむきではかなげでけなげな少女。
白の魔法使い 原初の時代から生きながらえた混沌の魔術師。魂をコントロールする力を持つ。
大トロ オーガとトロルの混血の怪物。タルスに雇われる。
ボグウェスト ゴブリン商人。城塞の事情通。金さえあればなんでもござれ。
カオス・マスター 略してカオたん。白の魔法使いの最高傑作。変幻自在。白の魔法使いの弱点を知っている。
大食らい虫 なんでも食べる巨大な口だけウジ虫。オークの英雄の腕と名刀「桜吹雪」を食った。
ドバー オークの英雄。名刀『桜吹雪』の所持者。


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ゲームブックリプレイ【混沌の迷宮】目次
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