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2018年06月02日08:11

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第22回【混沌の迷宮】ゲームブックリプレイ

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※ここより先はゲームブック【混沌の迷宮】のネタバレを含んでいます。ご注意ください。

ぜろです。
いろんな意味で脅威だったカオス・マスターを突破し、すっかり情報通となりました。
肉兵士製造室に到着し、あと少しでフキが合流してくるポイントです。
以前ここまで到達した時には、フキと同様の肉兵士を作ってしまったばかりに合流がうまくいかず、迷宮を迷い続けることになってしまいました。
今回ついに、この先の未知の領域に踏み込みます!

【タルス 技術点12 体力点9 運点11】

●アタック06-8 オークとエルフの頂上決戦!

肉兵士改造室でやることは特にない。肉兵士は作らない。
部屋を探索して、腕のないオークの死亡を確認したぐらいだ。

ここを出たところの通路では、フキが待っている。
迷宮内でフキに会うのはアタック02以来のことだ。第13回で会った時のやりとり、俺はまだ覚えている。

フキは、ここで自分の出自を語ったのだ。肉兵士として生み出されたこと、肉兵士に注入する魂は『魂吸い』が集めていること。
なぜかフキだけは死にたくない気持ちが強く、白の魔法使いの命令に従うことなく城塞を抜け出したこと。

俺はそれを聞いて、『魂吸い』が集めていた中の、あるひとつの魂に思いを馳せた。
前作【ミラー・ドール】で俺が血肉を分けたバードドールの魂が、フキに重なったように見えた。
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フキは、白の魔法使いに会わせてほしいと、決然と訴えかける。
俺は、それを断る言葉を持ち合わせていなかった。

こうして旅路は、俺、フキ、そして大トロというデコボコ3人の珍道中となった。
大トロはオウガとトロルの混血の怪物だ。金塊で雇っている。存在感がだいぶ薄い。
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長きにわたるカオス・マスターとのトークバトルの間、完全に空気だったせいだ。その後のカオス・マスターとの戦いにも参戦させるのを忘れてしまう空気っぷりだ。
でも一緒にいた。どこでもいっしょだ。それは井上トロだ。
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ここからは完全に未知の領域だ。
俺には未知の道だが、フキには未知ではないらしい。
フキは幾重にも分岐する洞窟の中から、2本の道だけを選び出した。
そのうち一方は怪物の棲み家へと続いている。
フキは、そちらは避けた方が良いと言う。俺もそう思う。

俺は怪物の棲み家をスルーし、奥への道を選んだ。

やがて木製の扉に突き当たる。
その向こうから剣戟の音が聞こえてくる。
扉をあけ放ってみれば、その部屋ではオーク・リーダーと褐色のエルフの長が今まさに雌雄を決する大バトル中!
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どちらかに加勢するか、なりゆきを見守るかの選択だ。
だがその前に、オークも黒エルフもいるのだから、エルフ陣営の証、黒スカーフのパラグラフジャンプだ。

褐色のエルフの長は俺の到着に、これぞまさに天の助けと歓声を上げる。
そりゃそうだよね。これは完全にエルフの助力をするしかない流れ。
俺と大トロが加勢し、一方的な展開でオーク・リーダーを撃滅した。
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●アタック06-9 開けゴーレム

黒エルフの長は俺に開運のお守りをくれた。
これは、一度だけ運だめしが自動的に成功するというラッキーアイテムだ。
しかも、次の冒険の時にはチャージされて、また使えるようになっているという。
これはいいものを手に入れた。
黒エルフの長の目的も白の魔法使いを倒すことのはず。
目的地は同じなので一緒に行くかと思いきや、彼はちょっと休んでいくというので別行動となった。
一緒に休憩しても問題ないと思うのだが、俺はせっかちらしい。

少し進むと、いきなり背後に鉄格子が降りた。びくともしない。
黒エルフの長と分断されたか。
前進するしかなくなったが、どうせこれまで前進しかしていないので問題ない。

その先に待ち受けているのは鉄の板を重ねて作られた、金属製のゴーレムだ。すでに臨戦態勢。
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ついに来たか。「門番」と呼ばれるゴーレムだ。
こいつの情報はゴブリン商人ボグウェストとカオス・マスターからゲット済みだ。
666の鍵を使って体を開いてやればいい。
だが、戦いながら鍵穴を探さなければならないという。
戦闘ラウンドで勝利したターンだけ、鍵穴探しができるというルールだ。
探せるのは5ヶ所。「膝の裏」「みぞおちのすき間」「腕」「背中」「脚」ときた。

ここで俺がまず気になったのがみぞおちのすき間。
わざわざすき間と書かれているところが、いかにも鍵穴くさい。
仁徳天皇陵が地球の鍵穴であるくらいには確実そうだ。
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俺は戦闘ターンに勝利し、さらに技術チェックにも成功して、そこに鍵穴がないことを確認した。
ハズレだ!

じゃあどこだ。
鍵を開ければ体が開くっていうんだから、腕とか脚とかの末端部分ではないのではないか。
俺が次に選んだのは、背中だった。
背中を確認するには、戦闘ターンで勝ったうえ、運だめしに成功して飛びつかなければならない。

戦闘ターンは順調に勝利。
今の俺の運点は11点。サイコロ2個を振り、結果は4。成功だ!
そして背中に鍵穴発見! 正解だ!
俺は鍵穴に666の鍵を差し込む。開けアポロンウィンドウ!
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するとものすごい勢いでガスが噴出。
俺は壁まで吹き飛ばされ、ものすごい勢いで激突した。
ぐああ。俺はものすごいダメージを負い、技術点も体力点も満タンまで回復した。

あれ? 回復?

ダメージどころか完全に元気になっている。
どういうことかと思ったが、どうやら原因はゴーレムがまき散らしているあのガスにあるようだ。
どうやら、ゴーレムに命を与える生命ガスだったようだ。それをまともに浴びたために、全快してしまったのだ。なんてこったブラボー!

やがて、ゴーレムからガスの噴出が止み、奴は完全に動きを止めた。
そこには黄金の鍵が落ちている。379と番号がふってある。俺はそれを拾っておいた。
カオス・マスターに聞いた情報によれば、この鍵は見つけにくい宝物庫を開けるための鍵だ。

ゴーレムが動きを止めるのと時を同じくして、俺の背負い袋の中がもぞもぞと動き始めた。
何が起きた?

まず目に飛び込んできたのは、ぴちぴちの魚だ。
保存食の干物が生命ガスの影響で復活しちゃったらしい。生命ガスおそるべし。

そしてもうひとつ動くものがあった。
カラカラに干からびたフクロウの亡骸だ。
振り子のトラップの部屋で骸骨と戦ったときに手に入れたものだ。
フクロウ温泉のこともあり、このあたりではフクロウが神聖なものとして扱われているため、持ってくる気になったのだ。

「ホッホッホ。私はマトーシュ。汝は何者だ?」

復活したフクロウが喋った!?
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次回、フクロウ神の力で城塞はかつての栄華を取り戻す。そんなはかない夢を見た。


【タルス 技術点12 体力点9→18 運点10】


■登場人物
タルス 6人目の挑戦者。カオス・マスターのスープの具になることを志願した特殊性癖の持ち主。
フキ 地下城塞の脅威の目撃者で依頼人。ひたむきではかなげでけなげな少女。
白の魔法使い 原初の時代から生きながらえた混沌の魔術師。魂をコントロールする力を持つ。
大トロ オーガとトロルの混血の怪物。タルスに雇われる。
ボグウェスト ゴブリン商人。城塞の事情通。金さえあればなんでもござれ。
カオス・マスター 略してカオたん。白の魔法使いの最高傑作。変幻自在。白の魔法使いの弱点を知っている。
マトーシュ しゃべるフクロウ。元死骸。

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ゲームブックリプレイ【混沌の迷宮】目次
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