＞周りからの理解や家族へのカミングアウトといった困難は描かれたが
＞『おっさんずラブ』はあえて振り切ってそういった描写には比重を置かない。
実際にそういったライトでただ楽しめるドラマなどが人気なのは当然と思う。
だが、このドラマが人気なのは単純に『面白い』というだけに思う。
（※そもそも昔からBLというジャンルは女性から一定の支持もあった訳だし）
ただそれは軽い気持ちで楽しむ事ができるが、反面、リアルであったらほぼ間違いなく遭遇しているだろう問題部分を無視していることになる。
それはそれでそういうドラマなので構わないが、では下記のキャストで、実際に彼らがその性格そのまんまで恋愛をしているリアルをドラマ化したらどうか。
・主人公のモテない独身男・春田創一（田中圭） ⇒ アンガールズ田中
・イケメンでドSな後輩・牧凌太（林遣都） ⇒ アンガールズ山根
・ピュアな乙女心を持つ上司・黒澤武蔵（吉田鋼太郎）⇒ 蛭子能収
まず間違いなく「キモイ」という言葉が飛び出るだろうし、視聴率も下がるだろう。
当然、あの演技とストーリー、キャラクターだからこその面白さだろうが、もしこれでもそういった侮蔑や嫌悪、否定の言葉が出ないのであれば、記者の言う通り
『同性愛者に差別的な態度をとらない、
10代〜20代といった若者世代の視聴者の感覚』
なのだろう。
だが、断言するが、間違いなく「気持ち悪がられるし、理解はされない」
現実は若者世代だろうが生理的な嫌悪もあるし、簡単に誹謗中傷もでるし「”私は” ちょっと」といったように、拒否も否定も日常で当たり前のようにしている。
勿論それは老若男女、LGBに限らず、だが。
記者も「当然偏見を持っていない視聴者にとって」と、何かと昨今の若者は理解があると帰結したいようだが、そうでない若者がいるのは確かなのに、そういった部分に殆ど触れず、無視しているだけでは説得力が感じられない。
きちんと理解している人も当然いるが、実際にそんな理解に富んだ人がどれだけいるのか疑問だ。友人も隣人も自分も、それはそれは多くの人が、ある一面に対して理解はあっても、別の面では無理解だ。
自分は法定速度をきちんと守っていると、10��/hオーバーの人に文句を言う人が、実は自転車で右側通行、雨天時は傘をさしながら手信号も何もしないで平然と乗っている、という人もいる。
実際に「恋愛に性別なんて関係ない、気持ち悪いとか言ってはいけない」と語っておきながら、オフ会であったネットゲームの男性友人（初対面）から飲み会の席で迫られた時、トイレで「うぇ、男となんて無いわ」と言った友人もいる。
その男性友人はゲイで、彼は彼でLGBTの恋愛観について理解すべき、と語った訳だが、「女性と恋愛するとしたらどうなの？」と尋ねると「僕は女性とどうかなるなんて想像できない、気持ち悪いよ」と、こう言った。
世の中、本音はそんなものである。
当然、こんな人ばかりではないし、本当に理解ある人も大勢いる。
本当かどうか確かめてはいないが、私の友人の半数近くは理解を表している。
（残りは差別的な行為はしないが、生理的に気持ち悪いというスタンスが多い）
まあ、どうあれドラマは敢えて気軽に楽しめる作りをしているので、暗部を無視していようが、端折ろうが結構。
だが、記者は「女性から支持される理由」というならBLの関連も検証すべきだし、「若者は偏見を持っていない」というならイケメン以外の場合でも誰でも同様かどうか、コミカルな内容ではなく、真面目なリアルでも同様か、等、そういった面も考察すべきに思う。
側面を無視したり端折って安易な結論に帰結すべきではない、と思う。
「おっさんずラブ」が女性から支持される理由 ちず（内田理央）の存在がもたらす共感とリアル
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=137&from=diary&id=5123859
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