上野の東京都美術館へプーシキン美術館展を観に行ってきました。
今回の目玉はモネの「草上の昼食」だそうですが、
やはり作品の前には人だかりができていました。
私は幸いモネの絵は凄いと思いますが、
独特のナヨナヨシタ感じが気色悪くて
何故か馴染めませんので、横目で見ながら通過してきました。
今回はフランス風景画が多くてとても楽しめました。
その中で気になったのが次の3点。
Camille corot の pas de calais（嵐）
ブーダンが似ているのかブーダンに似ているのか存じませんが
色合いが良いなと。
美味しそうな色と云えば伝わりますか？
Camille pissarro の ploughed land（耕された土地）
わざわざ絵にする必要がない景色にも思えるのですね。
でも、オートバイで普通にツーリングに出かけて
ちょくちょく見かけるような景色だと気付いてハッとさせられました。
私が目にするのは日本の景色ですから緑色の馬車はありませんが、
この絵、現代の日本の田舎を描いたモノです。と云われても
違和感がありません。
なかなか心が和む良い絵だと思います。
Armand Guillaumin の Landscape with Ruins（廃墟のある景色）
このギヨマンという人は50歳で宝くじを当てて
絵に専念した画家なのだそうですが
この景色の凄い事。渓谷が紅いんですよ。
紅葉なのかもしれませんが、
奇をてらっているのか、感覚がおかしいのではないだろうか？と
思いたくなるところなのですが
現物の絵の前で観ていると、とても、とても、良い景色に見える。
不思議な絵でした。
先日ツーリングで、遅い春が訪れた雪の残る滋賀草津道路や
そのまま空に吸い込まれそうな霧ヶ峰のビーナスラインを走ってきました。
オートバイで風を受けながら走る
その景色の素晴らしさは例えようのない快感でしたが
ギヨマンさんが描いたらどうなるのだろうか？と、
ちょっと気になりました。
フランス風景画と云えば
誰が何と云ってもヴラマンクが好きなのです。
彼が4輪レーサーであり、
インディアン社のオートバイに乗っていた事からか
キャンバスのショットがバイク乗りの感覚に共感するからなのか
良く判りません。
本展覧会にも2作展示されておりましたが
あまり感動を覚える作品には思えませんでした。
これは少し残念でした。
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