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2018年04月21日19:30

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中国空母が沖縄、宮古島間通過=16年以来、領海侵入なし−防衛省

■中国空母が沖縄、宮古島間通過=16年以来、領海侵入なし−防衛省
(時事通信社 - 04月21日 17:30)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=5080859

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防衛省は21日、中国軍の空母「遼寧」など7隻が沖縄本島と宮古島の間の公海上を通過したと発表した。領海や接続水域への侵入はなかった。遼寧の通過は2016年12月以来2回目。

 同省によると、21日午前7時ごろ、海上自衛隊の護衛艦とP3C哨戒機が、宮古島の東約120キロの海域で、太平洋から東シナ海に向けて北西方向に進んでいた遼寧やミサイル駆逐艦など計7隻の艦隊を確認。その後、7隻は沖縄−宮古島間の海域を抜けて東シナ海に入った。 
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核を除けば、現代兵器の主力を担うのは、航空機である。洗車不要論を掲げる識者はいるが、航空機不要論を主張する人は寡黙にして知らない。

航空機の将来が無人機の方向を向かうのは自然であるから、人を搭乗する必要がない。かつての神風特攻は人間をコンピュータの代わりに搭載したのであるから、無人機を特攻的に使用するのも自然である。ま、それが各種ミサイルであるから、日本陸海軍が最後にやりたかったことは、既に実用済みである。

現在、研究されている無人機の特徴は、そういう意味では、一度きりではなく、行って帰って何度も任務を遂行できること、実施できる任務にも様々あるという事である。理想をいうならひと月くらい飛んで行ったきりで帰ってこない無人機であろう。要はバンドックみたいなものだ。

というわけで、空母が航空機を運ぶ装置である以上、それは自国の航空戦力を運ぶためのものである。だが、任意の地域に、連合国がいるならば、その陸上基地を借りる手もある。作戦行動としてはそれでは足りないのだ、という主張があるから空母の存在意味がある。

おそらくだがアメリカ海軍がどれほど工夫を凝らしてもアメリカ空軍には勝てないと思われる。そしてアメリカ空軍は制空権を確保したアメリカ陸軍には勝利しえないであろう。だがアメリカ陸軍は制海権をもつアメリカ海軍のいる海はたとえ数マイルであっても渡河できない。

空母を有する軍隊が外征型といわれる。これは遠く自国を離れた場所で作戦を展開するという意味だが、その時に、最終的に雌雄を決するのが陸軍であることは、ローマの時代から変わらない。

海を渡るためには、海を支配しておかなければならない。そのためには海上艦が必要になる。その海上艦隊は空に弱いから制海権を確保するための空中兵力が必要である。それがひとつの空母の役割であろう。

また連合国などにより空軍が展開できるようになれば、空母は攻撃にも使用できる。海上からの攻撃は、場所を特定する必要があるだけ敵は混乱する。これに潜水艦を含むと敵はその対応に一部の兵力を割かねばならない。

だから各国は空母を如何に沈没させるかを考えてきたと思われるのである。潜水艦での攻撃、巡航ミサイルによる攻撃は誰もが思いつくから、対策済みであって、ソビエトが最終的に結論したのは飽和波状攻撃であろうか。相手が100の防御を持つなら101で攻撃すればひとつは突破するはずだ。

読んだ話ではイルカに爆弾を括り付けて空母を鎮めようとしたこともある。日本軍は桶みたいなヘルメットかぶせて、船の下まで海底を歩かせようとした。今研究中の小さなドローンなどは新しい攻撃を生み出すだろう。小さなドローンに強力な接着材で船の船体に取り付けばそれだけで運動能力を下げることができる。スクリューにワイヤーで絡まれば動作停止にできるかもしれない。磁場を狂わす装置を電子機器周辺に飛ばせばいろいろと可能になる。

だが、こういう方法は研究している人には面白いとはいえ、漫画としては面白くない。やはり、敵空母は潜水艦で沈めなくちゃ新聞の一面は飾れないであろう。そんなことを言っているから戦に負けるのですとレオポルド・シューマッハのセリフが聞こえてきそうである。

自衛隊の潜水艦は世界でもトップレベルとの話である。ただ、これはいつの世界トップレベルであるか。軍事なんて半年で時代遅れになる時代もあった。今がそうではないとなぜ言えるだろう。

というわけで中国の空母をどうやったら撃沈できるかを考えてみたが、これといった話にはならなかった。どう考えてもそう簡単なはずはないし、一回こっきりみたいな策ならあるかもしれないが、それは同盟のペテン師がやる手法である。

そもそもなぜ中国の空母を沈めなければならないか。相手は核を持っている。本気で戦争したら相手は核の使用だって辞さないであろう。核を封じるのは核しかないが、それにはアメリカか、ソビエトか、イギリスかフランスか、インドかパキスタンか、イスラエルか、北朝鮮の後ろ盾がいる。

もちろん、日本だって持ってないわけじゃない。大量の核廃棄物をばら撒いたり、原子力発電所を暴走状態にすれば、それなりの効果は期待できるはずである。といっても中国の原子力発電所はそう簡単には破壊できないであろうし、それができるくらいなら、中国共産党を崩壊させる革命でも起こしてて講和する方が簡単である。

だが、あれだけの巨大な国が民主主義に移行するほうがよっぽど扱いにくい(何年かごとに政権が変わるたびに何をしてくるか分からない!軍事クーデターの可能性も捨てきれない!!)のであるから、今のほうが良いに決まっている。

中国の軍事力はもちろん警戒しなければならないが、そんなのは枝葉に過ぎない。彼らの世界戦略の前では軍事プレゼンスなど one of them に過ぎない、一部分である。海上を公開する空母などモーターショーに立っているハイレグのおねーさま、筋肉むきむきのお兄さんに過ぎない。その背後にどれだけのものがあるか。

一路一帯がインドを封じ込める総合的戦略、アフリカへの投資がヨーロッパ、アメリカに対する地政学的強化、と考えるならば、太平洋方面の戦略の第一陣が南シナ海にあるのは明らかである。それを支え続ける体力が中国にあるのか、というのが第一の日本の戦術である。そして、アフリカにおける経済戦争への参加は第二であろう。あの地域に進出するなら、自衛隊の外征も議論不可避であろう。猶予はさほどない。

拙速は巧遅に勝るというが、巧速に一番良いとは限らない。時機があるから早ければよいものでもない。タイミングの見極めが重要だ。だが、今はどうか。少なくとも中国は拙速でも数を打つというのを堂々と推し進めている。どうしも必要なものなら後からでも必ず追いつくはずだ、ならば、今は捨てておいても構わない、速度を速めよ、という考え方があるのだろう。

すでにアメリカで開発するより、中国で開発するほうが速いという話を聞いた。アメリカで一か月かかるものが中国なら一週間という。日本ならさしずめ一年であろうか。もちろん、全体の八割を作るのはすぐなのだ。そこから90%、95%、98%、100%と完成度を高めるのに時間がかかる。それは反比例するといってもよい。つまり、98%の日本、90%のアメリカ、80%の中国という構図かも知れない。だが、それで市場投入できる総合力に脅威すべきなのだろう。

ま、5年後が面白い世界になってきた。

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