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2018年04月19日02:17

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【映画日記】『キラー・セッション』、『レディ・ガイ』、『文豪ストレイドッグス DEAD APPLE(デッドアップル)』〜その他、諸々、雑記〜

 4月18日、火曜日。

 この1〜2週間、色々あった。その全てを書き連ねていられないので、これまた色々すっ飛ばして、ちょろちょろと書いてみる。

 現在、膝、臀部、太腿部等、下半身を中心にボロボロである。多くの痣ができていて、痛い。痛い、痛い、痛−−−−−い。

 といった中、病院に3日ほど入院した。4日目の昼に退院した。今年3度目だな。今年に入って、検査入院を含めて3回目。これまでの最多記録。

 その中で、2日目。<入院患者の内、10名ほどによる腕立て伏せ大会>が、なぜかしら開催され、元大工の棟梁のおやっさん(推定60代後半)と競った結果、第一位の座に輝いた。僕が1位だなんて、皆、どんだけヘッポコなのであろうか(笑)

 また、「将棋、指しませんか?」という声もかかり、4局を指した。ここでは上記のおやっさんにボロ負けを喫した結果、3勝1敗の戦績であった。実際に駒を指すのは、およそ30年振りであったから、まあ、悪い結果ではあるまい。

 最初は誰も話しかけてくれなかったが、2日目に僕から話しかけてみたところ、受け入れて下さった。「すっごく怖そうだったんで……」とのことであったが、むー……(←看護師さんにも言われた…… 苦笑) 5、6人でUNOにも興じた。トランプもした。10代・20代の頃は酒場でよく遊んだけれど、ここ何年もしていない。楽しかった。「こういうのもいいもんだ」と思った。3日目の夜は「明日、退院ですよね。じゃ、最後にやりますか」と言ってくれた年下のアンちゃんがいて、7、8人が集まってくれた。<袖触れ合うも多生の縁>という言葉がパっと浮かんだ。「ありがたいなあ」と思い、「嬉しいなあ」とも思った。

 一方、看護師さんたちや、仲良くなった入院患者さんたちが口を揃えて「ここ、目を離すとすぐに物が盗まれるんで気をつけて下さいね。毎日、お金がかかるけどロッカー、使った方が良いです」と言ってくれたが、財布だけを厳重に隠して、そのままにしておいた。結局、盗られなかった。が、そうと知った方々が「ええっ!? ……ああ、見つかったらしばかれそうだから、ですよ、多分」と。全然、嬉しくないっすけど、どないなってまんねん。そんなに怖いかなあ、僕……(‐‐;) 

 当初、8週間と示された入院期間は、4日足らずで終了した。「任意でもっと入院していても良いですが」という主治医の言葉を受けて、一瞬、逡巡した。「家に帰ると独りだ。寂しい。ここは楽しい。不便な面もあるけれど、人が居る」と。けれど、「税金の無駄遣い、だよなあ」と思い、退院した。

 入院中、開催された『リズと青い鳥』のホール試写の招待状をいただいていたが、これに行けなかったのは残念だ。

 それから幾日か自宅で過ごした。やはり寂しい。

 本を読んだ。久方ぶりにフィクションの長編小説を読んだ。ここしばらく、頭を素通りしていくので、フィクションの長編は読んでいなかった。が、なんとか1日で読了した。山田悠介の『復讐したい』(幻冬舎文庫:刊)だった。長編といっても、それほど長くはないのだけれど。ただ、好みではなかった。血で血を洗うような復讐というのは、どうにも受け入れがたい。映画だとそうでもないのだが。不思議だ。

 そして先週末、新世界国際劇場に電話をかけた。僕が抱えていた問題は、国際さんにも波及していたのだけれど、「どっちを信用するかっつったら、そりゃあ、ね。いいよ。色々あるよ。それより大変だったね。体、大丈夫? あ、なら良かった。じゃあ、無理しなくてよいけれど、来週、来れるかい? おいでよ。うん、うん。おいで」と。

 火曜日に伺った。お酒も食事も、たらふく御馳走になった。4時間近く呑んで食べてしてから劇場に戻ったら、もう0時を過ぎていて、終電が無かった。「泊まっていったらいいよ」とのことで、映画を観ることにした。どのみち、そのつもりだったのだけれど。ただ、この週の本命と目していた『バーフバリ 王の凱旋』の最終上映がスタートしてしまっていたのが残念ではあったけれど。上映開始から1時間も経ったところから観たくはなかったので観なかった。

 けっこうに呑んだから、少し身体が火照り、頭がぽぉっとしたけれど、さして酔っぱらってはいなかった。中抜けして新世界東映さんに足を運び、『獄友(ごくとも)』のチラシを追加させていただいた。新しいラインナップがもう発表されていたので、チラシを貰ってきたけれど、幾らなんでも早すぎるように思う。よって、告知は2週ほど間を空けることにする。だって6月ラインナップだもの。

 その後、一人で「もう少し」と思い、呑みに行った。ハイボールを2杯。セロリの浅漬けと鮭のハラス焼きをアテにして軽く。そして劇場に戻った。

 『キラー・セッション』、『レディ・ガイ』を観た。前者はモサモサしていて、どうにも好みではなかった。贔屓のテレンス・インも、なんだかパっとせず。残念也。ただ、久しぶりに映画館で映画を観られたことを心から嬉しく思った。ウォルター・ヒル監督の『レディ・ガイ』は、復讐によって性転換手術を施された殺し屋の男性(←女性にされる、ってわけ)が主人公というトンデモ設定なのだが、流石はウォルター・ヒル。映画の呼吸・話法を心得た演出で、なかなかに面白く観た。主演のミシェル・ロドリゲスが適役だが、それ以上にマッド・ドクターを演じたシガーニー・ウィーバーの存在感に唸った。劇中、スーツにネクタイ姿で何度か登場するが、往時のデヴィッド・ボウイを彷彿とさせるハマリ具合。性転換させられたミシェル・ロドリゲスとの対比でもあろうが、シガーニー・ウィーバーの力量がスクリーンに見事に映えていた。脇ではアンソニー・ラパリアが光っていた。

 帰宅し、しばらくしてからヘルパーさんと買い物。戻ってから、また国際さんに連絡をして、他館配布用ラインナップ告知チラシの文章を、今回のみ、時間の都合から僕が書けない旨をお伝えし、タッグを組んでいる従業員さんにお願いした。即座に御快諾を得た。急で申し訳がないけれども、致し方なし。ただ借りが出来た。借りは返さなくてはならない。お返ししよう。配布は僕が各劇場さんに足を運んでこれまで通り行うし、僕に余裕のある時に、タッグ・パートナーに余裕が無くなるという事態が生じれば、僕が気張れば良いわけだ。

 チラシとは別件で、他館と国際さんの間を繋ぐべく動き、これはスムーズに事が運んだ。

 ここで、「休憩だ。少し眠ろう」と思い、横になって『おらおらでひとりいぐも』(河出書房新社:刊、若竹千佐子:著)を読み始めた。第158回芥川賞受賞作。東北弁と標準語が入り混じっているので少しとっつきにくいが、ほどなく慣れてくる。滋味に富んだ文章で、色々と思い出すこと多し。7割方を読んだところで睡魔が到来したので身体と心を預けた。

 4時間ほど眠り、目が覚めたのは17時頃。

 マイミクのイチローさんと、明日(もう今日だけど)のレイトショーで『クソ野郎と美しき世界』を観ようと言っていたのだけれど、ネットで調べると、もう大方の席が埋まっている。最終回に限って、TOHOシネマズ梅田はスクリーン1(旧・北野劇場)での上映で、大劇場だというのに、この盛況振りは凄い。上映最終日なので、これがラスト・チャンス。諸々の業界事情からムーブ・オーバーの可能性は低い作品だと思うので、観るなら、この回を逃せない。兄さんは、既に座席を予約したというから、席は離れるけれど、まあ仕方がない。「今から、席を取ろう」と思ったが、「なら、いっそのこと梅田に出るか。外の空気、吸いたいし、観たい作品もあるし」として、家を出た。我が家から梅田に出るまでは信号機のある交差点は小さいのが一つだけ。梅田界隈だと、地下道等を利用すれば、シネ・リーブル梅田以外は信号機無しのルートがある(新世界界隈も同じくだが)

 なら、なんとかなるだろう。

 梅田ブルク7、大阪ステーションシティシネマ、TOHOシネマズ梅田にて新作映画チラシを収集。前日にシネマート心斎橋、新世界東映でも新作映画チラシを収集したので、この1か月で取り漏れが幾つかあるにはあるが、かなり集まった。2日間で70種類前後は集まったのではないか?

 TOHOシネマズ梅田にて、翌日夜の『クソ野郎と美しき世界』のチケットを購入。隙間にポンと収まる形で、なんとか見やすい座席を確保することが出来たのは幸いだった。

 続けて映画鑑賞。久々にアニメーション。

 『文豪ストレイドッグス DEAD APPLE(デッドアップル)』を鑑賞。

 太宰治、中島敦、芥川龍之介、森鴎外、国木田独歩、泉鏡花、、谷崎潤一郎、福沢諭吉、宮沢賢治、江戸川乱歩、与謝野晶子、坂口安吾、織田作之助といった文豪たちが近未来様のアナザー・ワールドで壮絶な死闘を繰り広げる伝奇ファンタジー。となれば、国文学をちょびっとだけ齧った僕としては、原作漫画もテレビアニメにも触れていないけれど、「そりゃ観たうぃ〜〜〜♪」となる。うん、なる。(←漱石は出てこないのね。あと白樺派は総じて出てこない)

 泉鏡花が美少女キャラというのには、少し違和感を感じたが、すぐに慣れた。芥川龍之介の持ち技(異能力=ジョジョのスタンドみたいな)が<羅生門>であった。まあ、まさか、「喰らえっ! 『芋粥』っ!!!!」というわけにもいくまいて(笑)

 敵役は澁澤龍彦。あと、クセモノがフョードル・D。ドストですね。ドストエフスキー。ちょろっとだけれどアガサ・クリスティも出てくる。 
 
 面白い、面白い、面白−−−−−いっ!!!!!! ツボっ!! これは好きっ♪
 
 中原中也のキャラ立ちが凄まじい。めっちゃカッチョエエ。冒頭からバイクで爆走しつつ大バトルを繰り広げ、終盤は終盤で大活躍。評伝で知る中原中也は、石川啄木と並んで、どうにも好きになれないのだけれど、本作の中原中也のバトルには燃える。セリフにも燃える。尚、彼の持ち技は<よごれちまつたかなしみに>である。実像、好きじゃないけど、本作の中也はイイ! 壇一男に軽くボコられて泣いていたという実像と全く異なる。イイ! イイ!!

 と、90分、とっても面白く観ました。

 続編、希望!!

 尚、入場者プレゼントとして小型イラスト色紙をいただいて、これがまた中原中也。あと太宰と。今年は『マジンガーZ/インフィニティ』と本作にガっと惹きつけられた。心地良い。映画館はイイなあ。大画面で。


 で、帰宅。

 ってなところで、以上であーる。


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