私は毎朝、
家人の分と自分の分の珈琲を淹れています。
以前はフライパンによる自家焙煎の珈琲でしたが、
ある朝、珈琲専門店のお買い得品の粉で提供したところ、
家人に今日のは美味しい！と絶賛されて以来、
専ら此処の店の挽き済みの粉を用いる様になりました。
ほんの瞬間ショックだったのは否めませんが
もはや、私にはプライドなんぞ無縁なのであります。そんな年頃です。
それでも、毎日毎日、珈琲を淹れます。
相棒は母がてびねりで焼いた珈琲ドリッパ―とマグカップです。
母は30年ほど前まで
市町村の文化センターが主催する
陶芸に永らく参加していたようで
自宅には良く判らん器がゴロゴロしていました。
これらを処分すると云うので
勿体ない気がして、まとめて引き取りました。
この日、いつもの様に珈琲を淹れてようと
ドリッパ―を取り上げたとたん
その取っ手が取れてしましました。
本体を床に落とさずに済んでホッとしましたが
ボッキリと捥げてしまったドリッパ―。
母の創ったモノだけあってゾッとしました。
まじまじ観ると、
珈琲の油が着いてか
とても風格が備わってきた様に思えます。
何しろ、使い始めて20年近くなります。
使い込むと手にピッタリ来る感じは
器も工具も皆同じ。良い味わいになってきます。
本当はニカワか何かで金継してあげれば良いのでしょうが
手元に無かったのでエポキシ接着剤で補修しました。
手前味噌ですが
これはこれで、
はみ出したところが釉のように見えますねぇ。
志野の様な。。。
まだまだ、活躍して貰わねば。
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