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2018年04月05日17:41

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河野氏「核実験」発言が波紋 中国「足引っ張らないで」

■河野氏「核実験」発言が波紋 中国「足引っ張らないで」
(朝日新聞デジタル - 04月05日 05:30)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5057373

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河野太郎外相が先月31日、北朝鮮について「次の核実験の用意を一生懸命やっている」と発言したことが、波紋を呼んでいる。

 米ジョンズ・ホプキンス大の北朝鮮研究グループ「38ノース」は今月2日、「活動は減少しており、外相の発言は衛星画像では裏付けできない」と指摘し、河野氏の発言を否定した。

 さらに中国外務省の耿爽副報道局長も3日の記者会見で、河野氏の発言を念頭に「朝鮮半島問題を対話で解決するという努力をしている最中に、足を引っ張らないでほしい」と批判。北朝鮮をめぐって各国の外交が活発になる過程で「日本は冷遇されている」とも述べた。

 「38ノース」の指摘に対し、河野氏は3日の閣議後記者会見で、「様々公開されている情報で、実験場を含む核関連施設での活動は続いている」と反論した。河野氏側には、北朝鮮で核実験に向けた動きがあるとの分析結果を示すことで、国際社会に北朝鮮の核ミサイル問題で安易に妥協することがないようクギを刺す狙いがあるとみられる。(田嶋慶彦)
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中国のニュース(国営放送)を見ていて思うのは、彼らの意見だけを聞いていると、それが本当に正しく感じられるということだ。それは別に、内容がどうのこうのではない。これはロシアのニュースでも同様であって、もちろん、BBCだろうがF2だろうが、それぞれの意見の正しさというものがある。

それでも日本人が中国の政治活動や広報については懐疑的な態度で挑むのは自然だと思う。それでも、聞いていると一理ある、その考え方も成立する、と思えてくる。

もちろん、ニュースと言っても大した内容ではないのである。習近平が皇帝になったとか、北朝鮮を利用する気がある、とか、アメリカの関税には報復するとか、極めて分かりやすい内容なのだが、それに対する理論武装と自分たちの正当性に対する主張が極めて強いし、堂々としている。

ひとりの広報官の後ろにどれだけの戦略チームを抱えているのかと、絶望的な気分にさえなる。

イギリスにおけるロシア亡命者の暗殺未遂事件にしても、ロシアのニュースを見ている限りは推定無罪を感じる。そしてBBCを見ても状況証拠だけで推し進める印象である。

使用された神経剤はロシアが開発した。暗殺の対象者はロシア亡命者である。すべてのベクトルはロシアを指している。そして、問題はロシア人の不審死がこれだけではないのである。ポロニウムでの暗殺も記憶に新しい。

これらはすべてロシアを指している。そして、そのすべてに関与していないと信じる者はロシアにだっていないだろう。もちろんプーチンだって信じてはいないはずである。

だが、今回の件はあまりにロシアを向きすぎているという事で、ロシアは猛反発をしている。イギリスは証拠を示せ、調査に加えろと主張するのである。もちろん、馬鹿な事を言うなとは反論するが、我々はやっていないとは公式には発言していない『はず』である。ああ、みえてロシアは正直な国なのである。

自然に考えるなら暗殺にだれかの意図があるならそれは正しく伝わらなければならない。だが、証拠を残して犯人が上げられるようでは本末転倒である。この件で行けば、ここでロシアオリジナルの毒物を使用しなくてもメッセージは伝わるはずなのである。よほどロシア人が間抜けでない限り、考えにくい殺し方なのである。もちろん、警告のつもりが、やりすぎた可能性もあるし、こうやって陰謀論に持ち込もうとする腹積もりかもしれない。

とかく国際政治では、誠実であれねばならない。ただし場合によっては黒を赤と呼び続ける誠実さが必要なのである。

河野太郎の発言は高知市の講演でのものなのでリップサービスに過ぎないはずである。政治家が講演での失言が多いのもサービス精神が旺盛なだけなのだ。おそらく文脈の前後を読めば、そう遠からずのことを話しているはずである。

個人的意見をいうなら、北朝鮮の問題は核開発ではない。すでにそれを搭載する潜水艦の開発に移ったのである。戦略型潜水艦を就航させたら、それが潜航する前に叩くしかない。これが最終通告になるであろうし、これを許容するアメリカ議員はいないと思う。これは冷戦が残した絶対の教訓だと思う。

そんなことは専門家は百も承知していると思うが、もちろん中国政府だってそうなのだ。だが、意図すべきなそんな所ではない。講演の内容を公開した人も人だが、それをきちんと取り上げて、「朝鮮半島問題を対話で解決するという努力をしている最中に、足を引っ張らないでほしい」というコメントの巧みさに驚愕すべきなのだ。

これは先生がいたずらをした子供に向けていうかのような発言だ。すくなくとも、そういう印象を与える。こんな発言を聞いたら、どっちが正しい、間違っているなど関係なく、力関係が刷り込まれる。

そして最も重要なことであるが、明治の一時期を除いて、日本はこの手の外交における発言は稚拙であったことは数多あっても、巧妙でもクレバーであったことはないのですぞ、という一点に尽きる。じつは鎖国は終わっていない、または、いつの間にかこの国はまた鎖国しているのである。

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