mixiユーザー(id:206350)

2018年04月04日12:36

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期待と裏腹の落胆

技術的困難で、その実現化に暗雲が立ち込めていたフリーゲージトレイン(FGT)ですが、技術的にはメドがたったよう。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180329-00000011-jij-pol


車輪幅を可変式とした列車は、何十年も前からスペインで実用化されていますが、そちらは高速鉄道でも使われているとは言え、動力を持たない客車です。

対して、新幹線は各車両に動力を持つ電車で、より狭いゲージの可変である為、スペース的に不利で、技術的に難易度が高いよう。

なるほど…
やはり安全性は最優先ですから、各種試験はしっかりとやって欲しいですね!

しかし、これから整備される可能性がある新幹線網は、既存の新幹線ほどの需用は見込めない場合が殆どで、山形や秋田で成功したミニ新幹線も大規模な改軌工事が必要となる為、より低コストで今後の整備が続くかどうかは、FGTの成否にかかっていると言っても過言ではないでしょう。

このままでは長崎新幹線もどうなる事やら…

そう思っていたところ、メドがついたという記事で喜んでいましたが、その矢先に冷水を浴びせるような続報が…
https://trafficnews.jp/post/80122

えぇっ?

要するに、山陽新幹線には300km/hを越える速度で走る列車ばかりな中で、速度が劣るFGTが山陽新幹線に乗り入れるのは困難であるという事が大きいよう。

記事に有る「収支」は、FGTが山陽新幹線に乗り入れしないという前提であり、「長崎」の行先表示を掲げた列車が新大阪から出るか、博多で乗換しなければならないかは、その効果に大きな違いが有るという事なのでしょう。

ここまで工事を進めておきながら、何を今さら…な印象は拭えません。

現在工事が行われている武雄温泉〜長崎間が完成すれば、武雄温泉にて在来線特急から新幹線に乗換という形となりますが、これでは北陸新幹線の時のようなインパクトはとても望めないでしょう。

これで完成としてしまう訳にはいかないし…
在来線区間のミニ新幹線化がベストだと思いますが…

さて
昭和45年に作られた全国新幹線鉄道整備法という法律に定められた基本計画というものが有り、ここで将来建設すべき路線が決められています。
この中で優先的に建設すべきと決められたのが、次のステップとなる整備計画です。
これは、北海道、北陸、長崎の各路線が完成すれば一応終わりです(厳密には上越新幹線の起点たる大宮〜新宿間はつくられていませんが)。

整備新幹線が全て開通した後、基本計画新幹線が建設されるか分かりませんが、とりあえず全国につくる計画は有る訳です。

新幹線の路線が通っておらず、今後もつくる計画も無いのは、47都道府県のうち、なんと千葉県、和歌山県、沖縄県のみ。
千葉県は一応、成田新幹線という計画が有り、工事も始まりましたが、この計画は破棄されました。
現在、成田エクスプレスやスカイライナーが発着する成田空港駅は、この時につくられた駅です。

それにしても、長崎新幹線どうするのだろう?
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