「憧れが憧れを生む。夢を見たその瞬間が君のスタートライン!」
2016年4月から始まり、約二年間の全100話を見た感想とレビューを描いた絵と共にまとめる。
【レビュー】
評価:【S】ランク。良作。
アイドルアニメは流行ってるけど俺はそんな興味無いんだが、アイカツスターズだけは別だった。
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■この作品の構成要素。
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夢に向かって切磋琢磨し成長していくスポ根要素、
才能と実力も明確に描写しており、序盤の主人公に課せられた特殊能力関係の選択は、チート主人公と努力した者の違いを感じさせる。
キャラクター性の高い美少女たちの優しさや百合の尊さと、キャラ達のドラマが織りなす名シーンの数々、
ちょくちょくカオス、シュール、パロなど多彩なギャグも楽しめるエンタメ性高い作品。
アイドルや輝く人には何が大切かも描写しており、その一つの個性を授業するだけある個性的で魅力的な美少女達が複数いる。
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■それぞれに用意された歌と3DCGのライブでその個性と魅力をさらに輝かせている。
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CGライブの質も話の経過と共にどんどん上がっていき、3DCGならではの素晴らしいカメラワークなどの演出も見所。
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■どの要素も安定して高水準。
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分割せずに100話に渡る長期放送に関わらず作画安定しているのが凄いため5の最高評価。
百合のレベルの高さ、尊さは特筆に値する。
外面だけで無く内面も美しい美少女たちが見たいならこのアニメだと言える。
男アイドル集団もそこそこ出番あるけど気にしなくていい。
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■目立った欠点は無いが、デザイン方面で気になるとこがちょっとある。
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寒色系の髪色のキャラが少なく、新S4がみんな暖色系になってしまった事。
個性を重要視してる作品だしバランス取るべきだと思った。
その点、前S4はバランスが良く上級キャラ感出ていて完成してるなと。
全体的に巻髪でフワっとしたデザインが多めで、ツバサパイセンみたいなシュッとした感じのデザインがスターズでは珍しいから、もっとこういう感じの系統も欲しかった感。
世代交代せずもっと出番があったら今のままでも良かったんだけども。
学園の組みは、歌組に主要キャラ集中し過ぎて他が手薄なのが気になった。
長期で内容が詰まっているため、短い文字では表現しきれない。
言葉で正確に詳しく表現するなら文字数が酷い事になってしまうから一言で言うなら、エンタメ性高い作品で美少女達を見たいならこれだろう。
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■一期と二期の大まかな内容。
【一期】
学園の4つの方向性に別れた組みのそれぞれのトップの集団、S4を目指し頑張る展開。
裏方の手伝いの下積みからスタートで今回のアイカツは違うなと感じさせる。
厳しさだけでなく、華やかな表側からだけでは無い、裏方の人達から見た視点での大事な事も見せるのは上手い。
その後も主人公に非常に厳しい試練が来たり、トップとは違って人気がなかなか出ず悩んだり、それまでの優しい世界だけではなくリアルさを取り入れていた違うアプローチを見せた。
チート能力に頼って楽に短く華々しくいくか、自分の本当の実力で勝負するかの選択は、現代に流行るチート俺ツエーへのアンチテーゼのような展開に感じる。
学園長関係は厳しいものの、他のメンバーは優しい良い娘達が揃っておりアイカツらしい優しい世界ももちろんある。
【二期】
新キャラのエルザ・フォルテが率いるヴィーナスアークというライバル達を用意し盛り上げる。
新要素の星のツバサを纏うドレスを手に入れるために競い合う展開。
本人能力だけでなく衣装の方にも注目したのは、メインにデザイン方面を目指すキャラがいるためもあるだろう。
いろんな輝きがある=キャラごとにいろんな能力があるというのがより分かる内容。
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【感想(超長文、ネタバレ有り)】
見終わってから改めて最初のOPのスタートラインを聞くと凄く感慨深く名曲に感じる。
二年以上やってたけどずっと楽しめたな。
長くやっていたせいで語りだしたら止まらない程に内容があった。
特化した百合描写は、特にローラのライバル的百合、小春やゆずリリの支えるパートナー的百合、レイさんときららの慕い続ける百合が丁重な描写で光っていたと思う。
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■特に個性が良く出ていたキャラクター、白銀リリィ。
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アイカツシリーズは明るめのスポ根全開なキャラクター達が多い中、病弱で本を読むのが好きで裏方方面の能力に優れた白銀リリィはこれまでに無い珍しいキャラクターで個性的。
辺りに冷気を放つ氷属性、アイカツ格言を次いだ名言好きキャラとしての個性まである。
個性に悩む主役達に道を示す先輩キャラとして、能力だけじゃなく努力の仕方も人それぞれという個性を見せる役割もあったが故に特に個性的だったのだろうと思うが、個性の固まり過ぎてごった煮感もw
登場キャラ誰もつっこまないけどライブとか厨二ぶり半端じゃないしw
女王様で完全に敵ポジションな、高圧的で厳しいエルザもアイカツでは個性的か。
アリアみたいな不思議ちゃん系はたまにいても空気とか微妙な感じで終わるんだが、そうじゃないのが上手い感。
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■シリーズ特有のやり過ぎな特訓も相変わらず、ギャグ要素も良かった。
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基本的に季節もの回のときははっちゃけまくってて良いw
■たまにガンダムパロネタ入るのワロw
リリィをはじめガンダム武器使ってるキャラはガンダム見てる可能性w
一年後のラスト、各国代表のアイドルで競い合ってるとかGガンみたいになっててワロタwww
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■良い曲も多い。
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キャラ性が特に光ってる専用曲は、歌詞を見るとより良く感じる。
ゆずのネバギバ☆は凄くゆずらしさが出てるいい曲だと思うが、一回しか流れないレアぶりはなんなん?w
エルザの曲は一曲目の完成度がかなり高く強キャラらしい気品を感じる良曲で、最初は二曲目より良く感じていた。
だが途中で二曲目もかなりいいなと。
最高のアイドルの称号である太陽のドレスまで手にしてトップに君臨し続ける女王らしさに溢れた他アイドルを挑発するような歌詞と情熱的な曲でエルザらしくて凄くいいと思った。
曲単体の良さだけで無く、キャラクターをどれだけ表現してるかってのもキャラソンの大事な部分に感じた。
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■小春の扱い。
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最初からいるメインキャラ扱いで出番多いのに一人だけライブが無く、あげく30話で途中退場して驚いた。
裏方方面のサブキャラ扱いだったのかとかなり惜しく思ったが、長期退場後途中で復帰。
79話でライブをついに見せたのはとても良く、ちょっと感動すら覚えた。
ローラと共に頑張ってもなかなか報われない事を見せるキャラに感じるが、故に結果に繋がったときカタルシスあるな。
構成でより魅力が輝いたキャラだと思う。
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■主人公の最高の友(ライバル)だった桜庭ローラ。
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いいキャラだった。
22話のゆめに抱きつかれそうになるの素早く察知して避けるとこ意外性あってすこw
直後にしっかり応援してたり、僅かな描写でツンデレぶりが凄い感じられるw
ちょいクール系な面もあるのにたい焼きの宣伝役に受かってきぐるみやたら着るの何の罰ゲームだよwww
普通にノリノリだしwww
提供の被せ方酷過ぎんだろwww
最終的にゆめとレズカップルレベルになるまでの丁重な積み重ね良く、魅力的なキャラには優れたシナリオも重要だなと改めて感じさせる。
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■ツバサパイセンとローラの関係性。
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ツバサパイセンが初代主人公のいちごの声と一緒なの何気にかなり驚くし、分かってから聞いても一緒に聞こえないw
ツバサとローラの二人は見た目やキャラは違うけど、クール系統と境遇が似てて、組みが違うのにスパイスコードブランドを受け継ぐ師弟ポジションなのも納得。
ローラにとってはかなり参考になる良い先輩といえる。
違うのは方向性の重要選択だな。
ツバサはヒメという圧倒的才能を前に勝てず失意に落ちる展開はローラとそっくりで、演技の才能を先生に見込まれて別の組みを選ぶ事でS4になった。
ローラは歌組のままで、ユメに勝てずS4になれなかった。
求める事と持ってる才能は別、もしくは複数の才能を持ってるならよりいける方を選ぶのが結果に繋がるってのはリアル。
ローラは海外オファー来て最終的に報われて良かったけども、報われるまでが長過ぎるなw
劇中で一回くらいはゆめに勝たせても良かったと思う。
S4クラスの実力はあるから、才能以外に環境運も重要だなと感じる。
心が弱いキャラだとゆめを恨んだり卑怯な手使って蹴落とそうとするとこだろうなw
組が違うけど、組み合わせの相性的にもツバサパイセンはあこよりローラとの方がセット感かなりあっていいと思う。
ゆめひめ組とローラツバサ組みの主役ライバルコンビライブとか見たかった。
ローラとツバサコンビ専用の曲とライブが欲しかったなぁ。
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■どのキャラも魅力的で選ぶのが厳しい。
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ずっと悩み続けたが、一応暫定を書いておこう。
性的な魅力は桜庭、嫁的魅力では小春、気が合いそうで習性近いのはリリエンヌかな。
ツバサパイセンも好みだし見た目は小春と一位争いって感じだが、描写がちょい足りないのがかなり惜しい。
ゆずパイセンも面白くて良いし、エルザもラスボス感あって魅力的。
みんな魅力的でやっぱり悩むゾ!
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■最終話あたりの展開。
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エルザとひめの会話でなるほどなと思った。
最も輝いているのはたしかに太陽に思う。
故に太陽のドレスに選ばれたエルザはトップだった。
これに勝つ答えは、同じ太陽に選ばれるくらい、他の星も輝かせ全てを巻き込んで輝く光になるってのはなるほどなと。
ゆめのみんなで輝く答えを見せた決勝戦で良い構成だった。
最初のOPのスタートラインを流し、最初と最後が繋がる王道構成もとても良い。
めでたいたいが全面に押し出された終盤ワロタwww
やはりアイカツといえば走るんだなとw
一年前は小春が参加出来なかったライブで同学年のメインキャラ5人揃ってライブして終わるのも凄くいい構成。
同時にこれまでの回想が入り、言うようにほんとに二年間あっという間だったなと。
ラストに一年後を見せ、約束通りライバル対決で終わるのはスポ根王道の清々しさと熱さと百合を感じてアイカツらしくてとてもいい。
キャラ達が本当にありがとうございましたと言っていたが、こちらが言いたくなる素晴らしい作品だった。
ありがとう、アイカツスターズ。
毎週楽しみに二年間楽しませてもらった。
製作者達、心からGJ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
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