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2018年03月24日14:12

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映画「15時17分、パリ行き」

昨日のレイトショー、TOHOシネマズ泉北で鑑賞。
クリント・イーストウッド監督の新作。

「15時17分、パリ行き」The 15:17 to Paris 

2015年8月21日、15時17分、パリ行きの列車。
米空軍兵のスペンサーは、アレクとアンソニーの2人の親友と共に、
ヨーロッパ旅行の移動のために乗車する。
しかし、その列車には銃で武装した男が乗り込んでいて、乗客を無差別に襲いかかろうとしていた。

クリント・イーストウッド監督の新作です。
最近のイーストウッド監督作品は実在の人物をを描いた実話映画化が続いてる。
一昨年公開で拝見しました「ハドソン川の奇跡」は、勇気ある行動で大勢の人命を救った実在の英雄を描いていて、これは良かった。
そんな監督の次の作品も、同じく勇気ある行動で人命を救った実在の英雄。

しかし、なんとなんと!
モデルとなった人物を役者が演じるのでなく、当の本人に演じさせるとは!
この思い切った監督の狙いとは?

観る前に大体予想はしてましたが、
米兵であるスペンサーを中心に、子供の時から親友のアレクとアンソニー、
彼らの少年時代から、スペンサーの軍入隊の経緯、そして事件となるヨーロッパ旅行と、
ドキュメントタッチで描く。
そのドキュメントタッチというより、本人が演じるリアルなドラマと言った方がいいかもしれない。

主要人物であるスペンサーとアレクとアンソニーの3人は本人が演じてる。
その他は役者が演じてるが、有名スターはいない。
周りも見かけない役者さんばかりで、後で調べたら出演作を拝見した事のある人もいたが、
無名の役者で揃えたのも狙いと思う。
今までの有名スターが演じる実話物より、よりその実感を観客に伝えたかったのが監督の狙いと思う。

主役の3人は本人なので役者としては素人である。
でも、あまり演技がどうとかの違和感が意外と無かった。
凄く演技が上手い訳でも無く、ごく自然体で演じてる。
この辺り監督による引き出しの上手さもあったのだろう。

多分、列車内のパニックを中心に描くサスペンスだろうと期待して観に行く人が多いと思う。
それを期待したらかなり違う。
私は、主人公のドキュメントドラマだろうと期待して観に行ったから、
それなりには伝わるものがあった。

でも、イ−ストウッド監督の意図は分かるんだけど、
映画的に観ると悪くは無いけど、何か面白みに欠けるような?
各シーンの羅列的な感じもして。

クライマックスの列車内のテロリストに立ち向かう3人のシーン。
これに関したら、さすがイーストウッドで緊張感のあるスリルある盛り上がりを見せてくれる。
と言っても見せ場はそこだけなんですが。

最近の実話映画化に多い、本編エンド後にモデルとなった人物の写真や映像が流れるが、
この映画、エンド後にフランスの大統領から感謝される当時の映像が流れる。
といっても、ここまで本人が演じてたから、違和感が無い(笑)
当然と言えば当然だが、これは実話映画では初ですね。

それと私的には、3人のヨーロッパ旅行の道中をも見ていて、
「自分もヨーロッパを旅行したいなぁ」
と思っちゃいました(笑)
旅行好きなんですけど、国内だけでなくいつかは海外をと思いますが、
行くならヨーロッパがいい。
風景や町並みが良いし、城好きな私にはヨーロッパの城巡りも是非。


主役の3人は、少年時代は学校では問題児で、よく先生に呼び出しされる程だったが、
特にスペンサーは正義感だけは人一倍強かった。
実在の英雄と言っても、賢くもないし決して完璧な人間では無い。
その勇気あればこそ強かったと思う。

ある種、本人が本人を演じる実験的な試みであったイーストウッド監督作品であった。
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