昨日、作家の内田康夫さんが13日に亡くなった事が報じられました。
毎日新聞に「孤道」を連載中の2015年7月下旬、脳梗塞で倒れ、
小説を休筆する一方で、未完となった同作の完結編募集プロジェクトを始めました。
その頃から大丈夫かなとは思っていたのですが、残念な事です。
内田さんの作品では、フリーのルポライターの浅見光彦が主人公のシリーズが有名です。
僕は内田さんの本は22冊読んでいますが、
多分、そのほとんどが浅見光彦シリーズです。
何冊も記憶に残る作品があります。
「蜃気楼」を読んだ直後、富山市に出張する機会がありました。
帰る途中に魚津で降りて、小説の舞台となった「埋没林博物館」に行った事があります。
蜃気楼も見られず、小説に出て来るような綺麗なお嬢さんもいませんでしたが。
「姫島殺人事件」も印象に残る作品です。
これを読んで大分県の姫島に行ってみたいと思いましたが、
これはまだ果たせていません。
旅情ミステリーと言われるように、浅見光彦シリーズを読んで、
旅行をされた方もいるでしょうね。
小説の上では、浅見光彦の兄は警察庁の刑事局長です。
浅見光彦が警察とトラブった時に、身元を調べられるとその事が分かり、
警察の扱いが手のひらを返すように変わるのが小説のパターンの1つです。
水戸黄門の印籠みたいなものですね。
昔、警察庁に行った事があります。
その当時、警察庁と旧自治省は同じビルの中にありました。
自治省に行ったついでに、警察庁にいる知り合いを訪ねるためでした。
現在は国の官庁はセキュリティが厳しくて、フラッと行くのが難しくなっていますが、
当時は大丈夫でした。
その時、刑事局長室の前を通りました。
ここに浅見光彦の兄の陽一郎はここにいるのかと思った事があります。
浅見光彦は東京都北区西ヶ原に住んでいる設定になっています。
西ヶ原は内田さんが生まれた所との事です。
JR京浜東北線の上中里駅の辺りですね。
昨年の5月に旧古河邸に行った時に、
「浅見光彦の住む街」とのタイトルの小冊子が旧古河邸にありました。
小説に実名で出て来る平塚神社や和菓子屋の平塚亭が近くなのが分かり、
そこに寄って帰って来ました。
平塚亭で柏餅を買って食べました。
店内には、内田さんの写真やテレビドラマの撮影の時の写真などがありました。
浅見光彦は33歳の独身です。
作品の話の都度、似合いの女性が登場しますが、結ばれません。
濡れ場と言うのも変かも知れませんが、
小説の上では、浅見光彦との絡みの性描写がありません。
その辺が、浅見光彦シリーズに女性のファンが多い理由かなと思った事があります。
内田さんの作品は、2010年1月に「教室の亡霊」を読んで以来、
しばらく読んでいません。
思いつくままに内田さんの作品について書いて来ましたが、
何となく懐かしくなってしまいました。
その内、何か読んでみようかと思いました。
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