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2018年03月06日01:10

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LIVE 玉城宏志(ex ローザ・ルクセンブルグ)

3/4 玉城宏志 還暦祝いLIVE @下北沢440 昼の部

私の人生を変えたバンド ローザ・ルクセンブルグのギター玉城氏の
還暦記念のライブ、昼の部に行ってきました。
ちなみに夜の部は玉城氏がボガンボスのDr.kyonと現在やっているバンド、
玉響楽団中心のライブ。

’84年にNHKのコンテストで、細野晴臣、矢野顕子に絶賛されて優勝し、
86年にデビュー、アルバム”ぷりぷり”と”ローザルクセンブルグ2”、
ミニアルバム”STAY BUT EAT”、そして伝説のラストライブ盤”LIVE AUGUST”を
残して87年に解散。 
以降、杉林恭雄率いるくじらドラゴンオーケストラに参加したり、
マチルダロドリゲスや玉響楽団などを率いながら早34年、
とうとう還暦を迎えられました。 

懐かしの”ゲバゲバ90分”のテーマに乗り、
まだお昼ということでこの日はまだお酒も飲んでいませんでしたが、
ご陽気な感じで本日の主役玉城氏入場。
ベースに京都産業大学・軽音時代の後輩(初めて知った)カーネーションの太田譲氏と
渋さ知らズのドラムの藤掛正隆氏の重量級リズム隊をバックに、
まずはWHOの”SPARKS”、ローザのライブでもカバーしていた
ジミ・ヘンの”パープル・ヘイズ”を爆音で。赤のストラトが唸ります。

続いてくじらの杉林恭雄氏と同じくくじらのメンバー・ピアノの近藤達郎氏を呼び込み、
くじらの名曲を。
”カラス””島の娘””500マイル”(カバー、訳詩は忌野清志郎)”サンソ”
(もう一曲、”サバンナ”?)。
しょっぱなとは打って変わって、アコギに持ち替え、
くじらの牧歌的な歌をしっとり聞かせてくれました。
”サンソ”ではアコースティックながらも杉林氏のギターとのアンサンブルが
すごいグルーブを生み出し、くじらの曲の良さ、玉城氏のギターのすごさを再認識。

続いてメトロファルスの伊藤ヨタロウを呼び込み、ニール・ヤングカバー。
最初の二曲もニール・ヤングも玉城氏が影響を受けたアーチスト。
他にもジミー・ペイジやジェフ・ベックの影響が強いですが、
多分それは夜の部でやっていることと思います。

そしてベースを元・元祖女ミクスチャーバンド・スーパージャンキーモンキー、
現在は大友良英”あまちゃん”ビックバンド等で活躍中のかわいしのぶに交代して、
待ってましてのローザ・ルクセンブルグ大会。
ボーカルはわざわざ衣装チェンジをしたヨタロウ氏。
そして始まったのは解散ライブでも一曲目の”さいあいあい”。
曲が始まった瞬間、涙腺が緩みました。 
自分の人生を変えるほど影響を受けたバンド、
かっこよくて、曲・詩共にオリジナリティがあって、それでいて関西風のユーモアを
感じられる日本のロック史上稀有なバンドの、
大学時代やっていたバンドで何度も演奏した曲ですから。
かわいしのぶの一音一音がはっきりした手数の多いベースが
本家・永井氏のベースとはまた違ったグルーブを産んで、なかなか良かったです。

続いて”フォークの神様” 。 ”ローザ2”に納められた1曲目とこの2曲目、
録音では近藤氏がキーボードを弾いてます。
おそらくライブで近藤氏がこの曲に参加したのは初めてで、かなり貴重!
そして本編最後、泣きの名曲”橋の下”、コーラスに太田氏、杉林氏も参加、
玉城氏のもう一台の愛機・赤いSGが奏でる、氏の真骨頂、京都感溢れるギターソロ、
何度聞いても感動します。
アンコール、”ニカラグアの星”でたっぷりギターソロを堪能し、
そしてラスト、”私の最大のヒット曲”という前振りに、
長い間封印されている”在中国少年”かと期待が膨らみましたが(他のお客さんも
同じ思いだったのか、歓声が上がった)、コールされたのは”だけどジュリー”。
しかも、リフの抑えどころを間違えてやり直すというおまけ付き。
とはいえ、この曲もローザのライブでは玉城氏の見せ場でもあり、
それが聞けたので十分満足いたしました。

アンコールではマネージャーからビールのお許しが出ましたが、
素面でも終始十分リラックスした雰囲気で、
この日は全曲、ラストの音の締めをスケートの羽生結弦の演技最後の
手を横にさっと開くポーズで決めたり、
太田氏に話を振ってカーリング娘の”そだねー”を言わせたり、
学生時代同じ下宿だった太田氏により、昔、ケーキに王将の餃子を刺して
食べさせられたことをバラされたり、楽しいMC満載でした。
この雰囲気もローザのライブから変わりません。

プロになったきっかけである”在中国少年”、
ほぼ毎年、玉城氏が出るローザやどんと追悼関連のライブを見てますが、
演奏された記憶がありません。
(過去、バンドブームバンドのリバイバルイベントのライブで
玉城氏がバックバンドを務め、多分仕方なくか、歌い手のリクエストがあったのか?
 一度だけ演奏はあり。でも、私は見ていない。あと、何年か前にどんと追悼ライブで
ローザのファンを公言するくるり岸田氏がかなりアレンジしてカバー)
多分、亡きどんとに遠慮して封印しているのかと、個人的には思っています。

玉城氏にとってどんとはやはり特別なボーカルで、
あれほどの個性を持つ天才的なボーカルとバンドをやってしまうと、
それに匹敵するボーカルを見つけるのは不可能です。
ちなみに、この曲のJAPANを意識したという特徴あるドラムを叩いている三原氏も、
あまりローザ関連のイベントに出てきません。
ローザの後、スターリンや後期ルースターズに参加、サニーデイサービス、
アジカンのパーカッションとしてツアーに参加、
チャットモンチーや若手バンドのレコーデイング時のドラムテクニシャンとして
今も現役で引っ張りだこの三原氏、氏のツイッターでは
ローザのことをすごくいいバンドだったとよく言ってますが、
玉城氏と同じ気持ちでローザの曲をやるのを封印しているのかも。
と言いつつ、見に行かなかった夜の部であっさり演奏していたりして。

というわけで玉城氏はこれからも理想のボーカルを探す旅を続け、
ギターを弾き続けるのでしょう。
私も一生、応援しています。
素晴らしいライブでした。

今となっては幻の曲 全ての始まり”在中国少年”
https://www.youtube.com/watch?v=CEvv1wrWn8c


解散ライブのオープニング、”さいあいあい” かっこよすぎです!
https://www.youtube.com/watch?v=GkcpU6wyqXY




3/12追記 玉城氏のBBSによると夜の部で、なんと”在中国的少年”を演奏したとのこと。
ボーカルはポカスカジャンの大久保ノブオ。
見れなくてめちゃくちゃ残念やけど、これで封印が解けたと理解して、
またいつか聞けることを楽しみにしたいと思います。

他に夜の部で演奏されたローザ曲は、”まったくいかした奴らだぜ” ”かべ”
”おいなり少年コン” ”少女の夢”。

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