小ネタふたつ

　自分は相当な「もったいない病」で、
欲しいものを買ってもすぐには使わずにとっておくことが時々ある。
何かの拍子にもらったお菓子を食べられずにそのままにして怒られたり、
小物を貰っても壊れるのがイヤで使わずにいてやはり怒られたり。
これもそのひとつ。


　出た当初に買いながら、なぜか読まずにいた一冊。
今をときめく脚本家の、引きこもり続けた子ども時代からの生い立ち。
今でこそそんな子は珍しくないかもしれない。
自分の子ども時代には想像もつかなかったほどの行動だが、
それを地で行った人の想いやらなにやら。
偶然にもこれと近い間に「わたモテ」を読んでしまったために、
”世間の顔色をうかがってしまう子”への思い入れが半端なく強くなってしまった。

　そして著者の語る、故郷・秩父への”愛憎”。自分もかつて一度だけ訪れて
「あーいいとこだねー」程度の気持ちで帰って来たあの街さえ、見方を変えれば
誰もが誰かに憎まれてすらいるんだと知らされた。
　
　もちろんその後の頑張りがあったからこその現在なんだろうけれど、
自分としてはそんな成功譚よりも鬱々とした過去の想いの方がジンと来た。

　
　もうひとつ。

　大統領が来ているさなか、池袋で買ってきた志村貴子氏イラストの日めくり。
朝、めくり忘れて帰宅後にめくり、鑑賞時間１時間なんてときもあるが、
毎日変わるイラストがとても素敵で、
その結果めくった過去のイラストのひとつも捨てられずに貯まっています。


　やれやれ、自分。