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2018年02月15日21:43

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軍事演習の実施要求で自らの薄っぺらさ露呈した安倍首相

 安倍晋三首相が9日に文在寅大統領と会談した際に、平昌五輪中は行わないとしていた米韓合同軍事演習について、五輪後は「再延期せず、必ず実施するように」と要求した。それに対し、文は「これは韓国の主権に関わること」で、安倍がどうこう言うのは「内政干渉」だと反発した。

 知り合いの韓国人記者からすぐにメールがあって、「おたくの総理大臣は頭がおかしいのではないか。朝鮮半島で戦争が起こることを待ち望んでいるとしか思えない。もし本当に戦争になったら、韓国だけでなく日本の米軍基地や自衛隊基地も攻撃対象になって、日本人も何十万人か何百万人か死ぬかもしれないのに、何でこんな無責任な発言をするのか」と怒っている。

 その通りで、せっかく「五輪休戦」とも言うべき一服状態が生じている現在、五輪が終わった途端に再び北VS韓米の危険な軍事挑発ゲームに舞い戻ってしまわないようにして、どうやって北の核問題の平和的解決へとつなげていくのかが、韓国だけではなく中ロや米国の外交政策エスタブリッシュメントも含めて国際社会の最大関心事であるというのに、安倍だけがひとり、とんちんかんな振る舞いをしている。

 経済的・軍事的圧力を最大限に強めれば、北朝鮮は必ず膝を屈してくるに違いないというのが安倍の考えのようだが、これはあまりに単純すぎる。まず一般論として、どんな外交や商売上の交渉事でも、押しの一手だけでうまくいくなどということはありえず、押したり引いたりしながら、落としどころの1つや2つは必ず用意し、裏チャンネルを設営して相手の本音を探ったりするものである。ましてや北朝鮮のような相手では、いつ軍事的暴発や政治的な崩壊などの制御不能な事態が突発するか分かったものではなく、なおさら慎重かつ立体的な戦略の組み立てが必要となる。

 文大統領が、あくまでも戦争の防止と交渉による平和的解決を大前提としながらも、米韓軍事演習などの軍事圧力手段も決して手放さず、しかしそれが不測の戦争事態を招かないよう北との対話の窓口も広げるという複雑系の対応をしているのはまさにそのためで、北の脅威に直面している国の指導者として当然のことだろう。そこへ安倍がノコノコ出ていって、日本が参加するわけでもない軍事演習についてどうこう言うなど噴飯もので、自らの戦略的薄っぺらさをさらけ出しただけである。

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/223219
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